文/Webikeスタッフ:tetsu.26

春はどこへ行ってしまったのか。天気予報を見ると連日傘マークが表示されています。
ただ雨が降ってもバイク乗りたい!もしくは通勤・通学などでバイクに乗らなければいけない。。という方が悩むのがバッグの雨対策と思います。ジャケットやグローブなどであれば「レイン用」が販売されているのでそちらを使用すれば問題ありません。スクーターならシート下に収納出来ますがスポーツバイク等ではそうもいきません。解決方法はズバリ、始めから防水仕様のバッグを選ぶことです!今回はウェビック取扱いの防水バッグの中で、今おススメ出来るモノを10個選びました。

「防水」と「撥水」って何か違うのか?

防水バッグをご紹介する前に先に補足したいのが、「防水」と「撥水」の違いについて、です。どちらの言葉もよくメーカーの説明欄に記載がありますが、どういった違いがあるのでしょうか?「撥水」とはその名の通り、「水をはじく」という意味です。簡単に言うと、表面に撥水加工がしてあるので、ちょっと水が掛かった程度であれば、バッグの中に水が浸透しづらい加工がされている、ということになります。言い換えれば長時間水を掛け続けていたり、あるいはファスナー部分など撥水加工がされていない部分から、バッグの中に水が入ってしまう可能性があります。
一方で「防水」「完全防水」と記載のあるものは、基本的には一切水の侵入を許さない仕様・素材を採用している、ということです。
今回は「防水」バッグの中からおススメを選んでいます。

防水バッグの特徴とは?

防水バッグの特徴について簡単にまとめました。
    

  • 素材について
    ターポリンやネオプレンといった耐水性・耐久性の高い素材が使用されていることが多いです。変わり種としてはゴアテックスを使用していたり、金属やプラスチック樹脂を取り入れているものもあります。またバッグによっては、表面は濡れてしまっても荷室部分との間に防水フィルムが内蔵されていることで、バッグの中のものが濡れない構造としているものもあります。
  • ジッパー部分の加工について
    バッグの表面素材はターポリンなどを使用しているのに完全防水ではない旨の記載がある場合、このジッパー部分に止水加工がされていないケースがあります。いくら表面が防水加工をされていても、バッグの開口部から水が入ってしまっては、防水は謳えないですからね。一般的に完全防水のバッグは止水テープという、ジッパーを撥水素材で覆うような構造を採用しています。
  • バッグの構造について
    ロールバックという上部を巻き取ってバックルなどで閉めるパターンを採用するケースが多いです。雨は上から降ってきますが、それに対して上部を巻き込んでおけば、上から浸水する可能性を減らせるからですね。
  • ※レインカバー付属というバッグも多くありますが、今回はおススメから外しています。そもそもレインカバーを常に持ち歩く必要があるのが煩わしかったり、カバー自体もエマージェンシーのため雨の降り方や走行時間によっては浸水する可能性があるからです。
    ではここからおススメの防水バッグをブランドごとにご紹介していきます!

    おススメ防水バッグ10選

    kriega |R22 バックパック

    まずはイギリスからの輸入ブランド・kriegaのご紹介です。クリーガはバイク用バッグ類を製造するブランドですが、2人のバイク好きが設立したこともあり、特に乗車時の背負いやすさには定評があります。そんなクリーガの商品の中で、おススメなのは「R22 バックパック」です。4Lのフロントポケットに加えて18Lのロールトップ防水ポケットを持ち合わせた多用途中型バッグとなっています。また、クアッドロックシステムと呼ばれる独自のプッシュリリース式バックルを採用しており、使い勝手の良さも人気の1つです。防水性能としては、表面加工ではなく荷室部分を防水フィルムで覆うことで、荷物が濡れない構造になっています。シンプルなデザインがシチュエーションを選ばず、扱いやすい点もポイントです。

    DOPPELGANGER |ターポリンデイパック

    次は東大阪のバイク用品メーカー・DOPPELGANGERからです。自転車用品やアウトドア用品でも知られている同社ですが、バイク用品、中でもバッグ分類は特に充実しています。ターポリンやウェットスーツで使用しているクロロプレンをメイン生地として使用しているため、防水性能が高く、かつタフな仕様になっています。同社のカラーでもあるオレンジをワンポイントに入れたデザインも視認性がよく価格もお手頃なため人気の高い商品が多いです。中でもこちらのドライバッグはシートバッグとしても使用出来る優れモノです。荷物が少ない時は、中央に設置されたエアバルブで内容量を圧縮出来るため、使い勝手もバツグンに良いです。

    REVIT|バックパック ロード 22L

    続いてオランダからの輸入ブランド・REVITです。ヨーロッパ最大級のバイクウェアメーカーであり、欧州のライダー達に圧倒的な支持を得ているヘビーデューティーなアドベンチャーギアを筆頭に多くの商品がラインナップしています。ライディングウェアのイメージが強い同社ですが、バッグもほかのメーカーに劣らずの高性能な商品が多くあります。今回おススメする「バックパック ロード 22L」は、リュックサックになります。バイク用バッグで有名なKRIEGAと共同開発したオンロード防水リュックサック。KRIEGA独自のクアッドロックハーネスを採用しているので、荷重が肩ではなく、胸と上半身にかかっているため満載状態でも快適なライディングが可能です。収納は18Lの完全防水ロールトップストレージと4Lのサブストレージの2箇所があり、使い勝手が良い構造となっています。シチュエーションとしては、日帰りツーリングや日常使いに最適です。

    DEGNER|マルチレインバッグ

    DEGNERと聞けば革ジャンを思い浮かべると思いますが、バッグ分類も人気です。ハーレーなどクルーザー向けのサイドバッグが特に人気ですが、リュックサックも豊富にラインナップしています。ポリエステル/PVCを採用した完全防水仕様のレインバッグをご紹介致します。こちらは30Lの収納力があり、ツーリングライダーから通勤通学ライダーまで幅広い方々におススメです。開口部は大きく、大きなものまですっぽりと収納ができます。また、外側の生地はポリエステルを使用しているので雨はもちろん汚れにも強いです。

    RS TAICHI |RSB278 WP バックパック

    RS TAICHIがラインナップする防水バッグがこちらの「RSB278 WP バックパック」です。上部を巻き込んで封をするロールアップ式で、そこをフラップで覆う形状になっています。素材はターポリンを使用しており、止水ファスナーこそ使用していませんが、ファスナーの止め部にはフラップを設けて水の侵入を防ぐ構造になっています。またロールアップ式のため、防水効果のあるフラップは使用出来なくなりますが、緊急時など内容量を増やすことも可能です。

    ENDURISTAN|ハリケーン バックパック

    続いてスイスからの輸入ブランド・ENDURISTANです。オフロードユーザーから特に熱く支持されているENDURISTANですが、風雨や砂、泥に強くアドベンチャーツーリングや大陸横断ツーリングなどでも実績のあるバッグメーカーです。基本的はシートバッグやサドルバッグのイメージが強い同社ですが、今回おススメする「ハリケーン」はバッグパックです。オンロードバイクと比較しても身体の移動量が多いオフロードユースでも、身体にしっかりフィットさせることでライディングの妨げにならないようなバランス構造になっています。内容量は15Lと25Lの2種類から選べることもあり、荷物を持ちつつライディングも愉しみたい方にこそおススメしたい防水バッグです。

    HenlyBegins |DH-748 防水バックパック

    おとなの審美眼に耐えうる「バイクライフスタイルウェア」をコンセプトに多彩な商品を発売し続けるHenlyBegins。こちらの商品は発売当初から大人気でターポリン素材を使用している点や上部がロールアップ形式で荷物の取り出しがしやすくなっています。容量は30Lと大きすぎず、小さすぎずちょうどよいサイズ感になっています。また、車載用の取り付けベルトは別途必要ですが、ツーリングコードやロックストラップなどがあれば、リアシートやキャリアに装着することも可能です。カラーバリエーションも3色ありバイクに合った選択が可能です。

    StreamTrail |ムーコラボ河童捕獲キット

    ターポリンを用いた全天候型のバッグをリリースするブランド・StreamTrail。アウトドアやフライフィッシングのアイテムを中心に展開していたため、釣り好きの方は馴染みが深いかもしれません。今回ご紹介する「ムーコラボ河童捕獲キット」は、発売当初からSNSで多くの反響があった商品です。月刊ムーとのコラボ商品であり、日本一有名な未確認生物 (UMA) といっても過言ではない 「カッパ」 をターゲットにした 捕獲・研究セットが盛りだくさんです。25Lの防水バッグに加え、ボトルホルダー・トロピード・シールバック・メッシュキャップが付いてきます。いざ、河童を求めて水辺へ!
    ※きゅうりはキットに含まれません。探索前に新鮮なきゅうりをご用意ください。

    KOMINE |SA-208 ウォータープルーフライディングバッグ 20

    バイクウェアで有名なKOMINEから選出されたのは、「SA-208 ウォータープルーフライディングバッグ」です。最大の魅力はなんといってもそのコスパの良さ。実際に筆者の私も使用していますが、3年間使い続けてもなお、防水性は落ちていません。容量は20Lということもあり、日帰りツーリングから一泊程度のツーリングに最適です。バッグの開口部はマジックテープと4か所のバックルで固定するようになっており、万が一に開口部が開いて中身が出ないようになっています。また、固定用のバックルが多いため、バイクのシートに固定することも可能で、シートバッグとしても使用できます。

    KNOX |RUCKSACK ラックサック

    最後にご紹介するのはイギリスのアパレルブランドの「KNOX」です。その歴史は古く、1981年からバイクをはじめ、フィジカル系のスポーツプロテクションを中心に発売しています。そんなブランドが開発した防水バッグでおススメなのが、こちらの「RUCKSACK ラックサック」です。優れた防水性や耐久性を備えていますがなによりもこの英国特有のデザインがカッコいい!バイク用とは思えないほどのカジュアルなデザインで普段使いも余裕にできます。もちろんバイク走行時のことも考えられており、胸と腰にバックルが付いているため走行中に風で暴れることもありません。気軽に普段使いが出来るオシャレな防水バッグを探している方には是非とも検討に入れてもらいたいです。

    この時期は防水バッグが必須!

    今回はブランドごとに防水バッグ・リュックサックに絞ってご紹介させて頂きました。素材や構造などは各社ほぼ同じですが、小物入れやジッパーの仕様といった細かな点から、そもそもバッグとして肝心の背負いやすさに大きな違いがあります。ご自身の車両や、街乗りが多め・ロングツーリングにも対応して欲しいといったニーズと、バッグの使用前提条件とを照らし合わせて選ぶと良いと思います。これで梅雨も乗り切れるはず!

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