春はどこへ行ってしまったのか。天気予報を見ると連日傘マークが表示されています。
ただ雨が降ってもバイク乗りたい!もしくは通勤・通学などでバイクに乗らなければいけない。。という方が悩むのがバッグの雨対策と思います。ジャケットやグローブなどであれば「レイン用」が販売されているのでそちらを使用すれば問題ありません。スクーターならシート下に収納出来ますがスポーツバイク等ではそうもいきません。解決方法はズバリ、始めから防水仕様のバッグを選ぶことです!今回はウェビック取扱いの防水バッグの中で、今おススメ出来るモノを10個選びました。

目次

「防水」と「撥水」って何か違うのか?

防水バッグをご紹介する前に先に補足したいのが、「防水」と「撥水」の違いについて、です。どちらの言葉もよくメーカーの説明欄に記載がありますが、どういった違いがあるのでしょうか?「撥水」とはその名の通り、「水をはじく」という意味です。簡単に言うと、表面に撥水加工がしてあるので、ちょっと水が掛かった程度であれば、バッグの中に水が浸透しづらい加工がされている、ということになります。言い換えれば長時間水を掛け続けていたり、あるいはファスナー部分など撥水加工がされていない部分から、バッグの中に水が入ってしまう可能性があります。
一方で「防水」「完全防水」と記載のあるものは、基本的には一切水の侵入を許さない仕様・素材を採用している、ということです。
今回は「防水」バッグの中からおススメを選んでいます。

防水バッグの特徴とは?

防水バッグの特徴について簡単にまとめました。
    

  • 素材について
    ターポリンやネオプレンといった耐水性・耐久性の高い素材が使用されていることが多いです。変わり種としてはゴアテックスを使用していたり、金属やプラスチック樹脂を取り入れているものもあります。またバッグによっては、表面は濡れてしまっても荷室部分との間に防水フィルムが内蔵されていることで、バッグの中のものが濡れない構造としているものもあります。
  • ジッパー部分の加工について
    バッグの表面素材はターポリンなどを使用しているのに完全防水ではない旨の記載がある場合、このジッパー部分に止水加工がされていないケースがあります。いくら表面が防水加工をされていても、バッグの開口部から水が入ってしまっては、防水は謳えないですからね。一般的に完全防水のバッグは止水テープという、ジッパーを撥水素材で覆うような構造を採用しています。
  • バッグの構造について
    ロールバックという上部を巻き取ってバックルなどで閉めるパターンを採用するケースが多いです。雨は上から降ってきますが、それに対して上部を巻き込んでおけば、上から浸水する可能性を減らせるからですね。
  • ※レインカバー付属というバッグも多くありますが、今回はおススメから外しています。そもそもレインカバーを常に持ち歩く必要があるのが煩わしかったり、カバー自体もエマージェンシーのため雨の降り方や走行時間によっては浸水する可能性があるからです。
    ではここからおススメの防水バッグをブランドごとにご紹介していきます!

    おススメの防水バッグ ① 「kriega:クリーガ 」

    kriega:クリーガ|TRAIL 18 バックパック

    まずはイギリスからの輸入ブランド・クリーガのご紹介です。クリーガはバイク用バッグ類を製造するブランドですが、2人のバイク好きが設立したこともあり、特に乗車時の背負いやすさには定評があります。クアッドロックシステムと呼ばれる独自のプッシュリリース式バックルを採用しており、使い勝手の良さも人気の1つです。防水性能としては、表面加工ではなく荷室部分を防水フィルムで覆うことで、荷物が濡れない構造になっています。おススメは「TRAIL 18 バックパック」。大物と小物とで荷室を分けることが出来る点や、濡れたグローブなどを外側のネットで持ち歩けるなど機能面も秀逸ですが、何と言ってもその目を引くデザインが一押しの理由です。

    おススメの防水バッグ ② 「DOPPELGANGER:ドッペルギャンガー 」

    DOPPELGANGER:ドッペルギャンガー |ターポリンデイパック

    次は東大阪のバイク用品メーカー:ドッペルギャンガーからです。自転車用品やアウトドア用品でも知られている同社ですが、バイク用品、中でもバッグ分類は特に充実しています。ターポリンやウェットスーツで使用しているクロロプレンをメイン生地として使用しているため、防水性能が高く、かつタフな仕様になっています。同社のカラーでもあるオレンジをワンポイントに入れたデザインも視認性がよく価格もお手頃なため人気の高い商品が多いです。中でもこちらのドライバッグはシートバッグとしても使用出来る優れモノです。荷物が少ない時は、中央に設置されたエアバルブで内容量を圧縮出来るため、使い勝手もバツグンに良いです。

    おススメの防水バッグ ③ 「ENDURISTAN:エンデュリスタン 」

    ENDURISTAN|ハリケーン バックパック

    続いてスイスからの輸入ブランド・エンデュリスタンです。オフロードユーザーから特に熱く支持されているエンデュリスタンですが、風雨や砂、泥に強くアドベンチャーツーリングや大陸横断ツーリングなどでも実績のあるバッグメーカーです。基本的はシートバッグやサドルバッグのイメージが強い同社ですが、今回おススメする「ハリケーン」はバッグパックです。オンロードバイクと比較しても身体の移動量が多いオフロードユースでも、身体にしっかりフィットさせることでライディングの妨げにならないようなバランス構造になっています。内容量は15Lと25Lの2種類から選べることもあり、荷物を持ちつつライディングも愉しみたい方にこそおススメしたい防水バッグです。

    おススメの防水バッグ ④ 「DEGNER:デグナー 」

    DEGNER|花山レインバッグ

    デグナーと聞けば革ジャンを思い浮かべると思いますが、バッグ分類も人気です。ハーレーなどクルーザー向けのサイドバッグが特に人気ですが、リュックサックも豊富にラインナップしています。ポリエステル/PVCを採用した完全防水仕様のレインバッグも人気ですが、今回はこの中でデグナーの人気シリーズ「花山モデル」とのコラボ商品をご紹介致します。こちらはその仕様上、完全防水ではないのですが、本体の生地には防水加工が施されており、特に「花山モデル」の顔とも言うべき金襴部分は塩化ビニールで保護されているため、雨はもちろん汚れにも強いです。雨との相性は本来良くない刺繍が楽しめる防水バッグといえば、デグナーで決まりです。

    おススメの防水バッグ ⑤ 「RS TAICHI:アールエスタイチ 」

    RS TAICHI:アールエスタイチ |RSB278 WP バックパック

    RSタイチがラインナップする防水バッグがこちらの「RSB278 WP バックパック」です。上部を巻き込んで封をするロールアップ式で、そこをフラップで覆う形状になっています。素材はターポリンを使用しており、止水ファスナーこそ使用していませんが、ファスナーの止め部にはフラップを設けて水の侵入を防ぐ構造になっています。またロールアップ式のため、防水効果のあるフラップは使用出来なくなりますが、緊急時など内容量を増やすことも可能です。

    おススメの防水バッグ ⑥ 「SW-MOTECH:SWモテック 」

    SW-MOTECH|BACKPACKS バラクーダ

    パニアケースなどのBOXで有名なSWモテックの防水バッグです。ターポリン素材をベースとしており、上部を巻き込む形で封をするロールアップ方式を採用しています。特筆すべきは背負いやすさです。身体とのフィット感を高めるべく、ウエストにもバックルを装備しています。また背中と設置する部分にはクッション材を設けることで、長時間の使用でもライダーに負担をかけづらい構造になっています。ロングツーリングに対応するSWモテックが提案する防水バッグの理想形がここにあります。

    おススメの防水バッグ ⑦ 「GIVI:ジビ 」

    GIVI|EA121 防水バックパック

    上記のSWモテックとパニア界では双璧をなすGIVIがリリースする防水バッグです。こちらもターポリン素材を使用している点や上部がロールアップ形式で封をする点は同じですが、こちらはサイドにポケットが設けられており、水筒などの小物も保管することが出来ます。容量も普段使いには十分な18Lと使い勝手も良いです。GIVIファンの方はもちろん純粋にワンデーツーリングに使用出来る防水バッグを探している方にもおススメ出来ます。

    おススメの防水バッグ ⑧ 「StreamTrail:ストリームトレイル 」

    StreamTrail:ストリームトレイル |DRYTANK 33L D2 [ドライタンク D2]

    ターポリンを用いた全天候型のバッグをリリースするブランド・ストリームトレイル。アウトドアやフライフィッシングのアイテムを中心に展開していたため、釣り好きの方は馴染みが深いかもしれません。今回ご紹介する「ドライタンクD2」は、開口部が広く上部のフラップをロールする(巻き込む)形で閉じるため水の侵入を防ぎます。また外側からアクセスできるポケットが付いているため、スマホのような小物も収納出来ます。カラバリも豊富なのでバイクのカラーにも合わせやすいですね!

    おススメの防水バッグ ⑨ 「Motorimoda:モトーリモーダ 」

    Motorimoda:モトーリモーダ |【G-CASE/ジーケース】バックパック

    ここでちょっと変わり種のご紹介です。モトリモーダが扱うベルギーのブランド「G-CASE/ジーケース」です。本物のジェリカン(プレス加工のスチール燃料容器)を独自の特許製法でバックパック化した商品です。スチール製なので、もちろん防水どころか土や泥でもモノともしません。ミリタリー好きなには是非おススメしたい防水バッグです。

    おススメの防水バッグ ⑩ 「urbanism:アーバニズム 」

    urbanism:アーバニズム |ワンショルダーバッグ

    最後にご紹介するのはアーバニズムの防水ショルダーバッグ「ワンショルダーバッグ」です。アーバニズムらしく街中の移動に使用シーンを絞ったうえで、左右両肩から斜め掛けするショルダーバッグです。スマホケースやキーフックの他、サングラスポケットまで完備しています。内容量は9Lと少な目ですが、普段の移動では十分と思います。もちろんファスナーは止水タイプを使用しており、グローブを着用した状態でも引っ張りやすいワンタッチバックルを採用しています。気軽に普段使いが出来るオシャレな防水バッグを探している方には是非とも検討に入れてもらいたいです。

    防水バッグ まとめ

    今回はブランドごとに防水バッグ・リュックに絞ってご紹介させて頂きました。素材や構造などは各社ほぼ同じですが、小物入れやジッパーの仕様といった細かな点から、そもそもバッグとして肝心の背負いやすさに大きな違いがあります。ご自身の車両や、街乗りが多め・ロングツーリングにも対応して欲しいといったニーズと、バッグの使用前提条件とを照らし合わせて選ぶと良いと思います。これで梅雨も乗り切れるはず!

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