よりフレンドリーな乗り味になったスポーツラジアル

近年、タイヤの技術革新の進歩はめざましく、いわゆるツーリングタイヤと呼ばれるカテゴリーであってもスポーツタイヤ顔負けの高いグリップ性能を実現したタイヤも現れてきた。そうなるとスポーツラジアルタイヤの位置付け自体が微妙なモノになってしまうのでは、と考えながらバトラックスハイパースポーツ S22を装着したマシンをスタート。従来のハイグリップラジアルは温度に対してシビアで温まるまで驚くほどグリップしない…という経験があったが、S22は走り初めてすぐに安定したグリップ感が伝わってきた。低温域から機能するコンパウンドを採用した効果だろう。半日は雨の市街地を走ったのだが、不安になる挙動は感じられず必要以上に慎重になるシーンには遭遇しなかった。

そしてドライ路面ではスポーツラジアルの本領が発揮される。まるでミドルクラスを思わせる軽快なハンドリングだが、終始タイヤがシッカリと路面を捉えている感が伝わってくる。市街地をスムーズに駆け抜け、待望のワインディングにアプローチ。ブレーキングではフロントがグッと路面に喰い付くような感覚で、望んだスピードまで一気に減速。寝かし込みもスムーズでバンク中の安定感も申し分なし。立ち上がり加速時にはリヤタイヤが確実に路面を蹴り出してくれる。爽快なフィーリングに自然とペースが上がる。

ツーリングタイヤの性能が上がったとはいえ、ライダーの意図に敏感かつ正確にレスポンスする特性は、やはりスポーツラジアルの方が一枚上手。これならサーキット走行でも満足できるだろうという手応えを感じた。

スムーズなバンキングとコーナーリング安定性を実現


ブリジストンのタイヤで好ましい特性のひとつがライダーの感覚とシンクロする自然な挙動。早すぎも遅すぎもしないので、コーナーに最適なバンク角にあわせやすい。S22からもその特性が感じられ気持ちよく走れる。


ハイグリップタイヤ特有のシャープなパターンがスポーティさを強調。タイヤひとつでバイクの印象が大きく変わるという好例だ。


トレッドのエッジ部にS22の文字が刻印される。サーキットならこの文字を消すことも可能だろう。

確実なグリップ感が伝わってくる特性


乗り始めは固めかなと思ったが、すぐにフロントタイヤと路面がしっかりとつながっている感覚が伝わってきた。ラウンド形状のせいか動きは軽いがグリップ感は失われず、ハードなブレーキングも安心してかけられる。

微粒径シリカの採用でウェットグリップを向上

従来よりも小さい微粒径のシリカをリアタイヤのセンターゴムに採用。接地面におけるシリカの面積を増やしたことで路面との凝着力が向上し、ウェット性能の向上に貢献

幅広い温度領域で機能する新コンパウンド採用


フロントタイヤのセンターゴムと、リアタイヤのトラクションゴム(バンクの中間域で使う部分)に低温域を含む幅広い温度領域で機能するコンパウンドを採用。ドライ路面でのグリップ性能向上に役立っている。

軽快なハンドリングがスポーツライディングを充実

ライダーが荷重移動すると間髪入れずに反応しバンクし始める。タイヤの剛性感が強めなので切り返しも遅れることなくスパッと決まる。これぞスポーツラジアルの醍醐味。スポーツライディング好きにはたまらない感触だ。

TIRE SIZE

価格はメーカー希望小売価格
F
120/70ZR17 M/C (58W) TL 2万5520円
110/70R17 M/C 54H TL 1万9470円※

 

R
160/60ZR17 M/C (69W) TL 3万4210円
180/55ZR17 M/C (73W) TL 3万7620円
180/60ZR17 M/C (75W) TL 3万9380円
190/50ZR17 M/C (73W) TL 3万8500円
190/55ZR17 M/C (75W) TL 3万9380円
200/55ZR17 M/C (78W) TL 4万1800円
140/70R17 M/C 66H TL 2万4750円※
150/60R17 M/C 66H TL 2万5740円※

※Hレンジ

情報提供元 [ ブリヂストン ]

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