
東京モーターサイクルショーに出展していたユニコーンジャパンのブースには、西部警察で撮影に使用された鳩村刑事のGSX1100Xカタナが飾られていた。これは、年末のTV番組で撮影するために、ユニコーンジャパンが復活させた本物の西部警察撮影車両となる。
40年の時を経て舘ひろしさんが走らせたカタナ!
ド派手なカーアクションで圧倒した刑事ドラマ「西部警察」。これにはクルマだけでなくバイクも登場し、中でも有名なのがこのGSX1100Sカタナ改=GSX1100Xカタナとなる。劇中では、若き日の舘ひろしさんが、ノースタントでライディングシーンに臨んだこともあり、現在でも伝説的なカタナ改として崇められている。これが、今回の東京モーターサイクルショーでは実車が見られるとあって、注目を浴びていた。
GSX1100Xカタナが劇中に登場したのは西部警察パートIIで放送は1982~1983年。GSX1100Sカタナが発売された翌年だった。舘ひろしさんといえばカラーリングはブラック。
小型のヨーロピアンウインカーにバックミラーを外したスタイルも当時のまま。
タンクには舘ひろしさんの直筆サインも入る文化財級の一台
出品したユニコーンジャパンによると、「年末に放送されたももいろ歌合戦にて舘ひろしさんが41年ぶりに使用されたGSX1100Sカタナです。冒頭で舘さんがカタナを走らせるシーンを撮影したいとの事で、西部警察で使用していたカタナが弊社にあることから、ぜひそれを走らせる事ができないかとのご要望。
本番撮影までのわずか数日の中、ほぼ40年間にわたり西部警察撮影終了後、始動させていないカタナを何とか間に合わせる事ができました」と車両について解説。
ユニコーンジャパンはこの車両を走らせることなく保管しており、コンディションは錆なども見られず超良好。オドメーターはなんと136kmという低走行車だった。代表の池田氏によると「実走行です」とのこと。タンクには舘ひろしさんの直筆サインもあり、その価値は文化財級と言えそうな一台だ。
タンク上には舘ひろしさん直筆のサイン。ブラックに「SUZUKI」のカラーリングは2020年に新型KATANAでスズキが公式カラーとしてもリリースした。
短いフォルムにしたいという舘さんの要望からテールカウルがカットされたリアまわり。テールランプは定番のルーカスタイプを使用する。シート表皮も黒×黒に変更。
マフラーは今はなきブランド、アウトバーン(autobahn)製の4-1集合を装着。バックステップにタンデムステップ撤去と硬派な仕様だ。
240km/hまで刻まれたメーターは当時逆輸入車だったGSX1100Sの証。オドメーターはわずか136kmに留まっている。複数台のうちの一台か?
ユニコーンジャパン代表の池田隆氏。同社はカタナシリーズが専門で、パーツ開発やカスタマイズ、メンテナンスなど全てに精通。店舗は横浜市金沢区にある。
ユニコーンジャパンが現在力を入れているのが「リプレイス+プラス」コンセプトのリビルトパーツ販売。欠番になった純正品をより性能を高めて自社開発し、供給している。
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ツーリング向けのタイヤとのこと、そこそこ攻められハンドリングも楽しくなかったとのコメント、是非ミシュラン ロード6で旅行してみたくなった。
「アウトバーンの集合」に胸熱っ!!