
PLASMA BOOSTER
ガソリンエンジンは、燃料のガソリンと空気が混ざった混合気が燃焼室に流れ込み、ピストンの上昇で圧縮され、スパークプラグから火花を飛ばして混合気を燃焼させ、適正に排気することでパワーを生む。
この4つが、性能につながる大きな要素なのだが、プラズマブースターはこのうちの燃焼に注目した、より“いい火花”を生みだすためのカスタムパーツだ。
その役割は大きく分けて2つある。
まず、一度の点火タイミングで複数回火花(マルチスパーク)を飛ばすことで着火性能を向上。
さらに電流をノーマル比で約2倍に増幅させて燃焼効率を高める。
これらの効果で、シリンダー内部での燃焼が促進され、カーボンの蓄積や有害な未燃焼ガスが削減。
ロスを減らしてエンジンのポテンシャルを最大限に引き出すことで、パワー&トルク&レスポンスアップなど、ユーザーの体感効果も期待できるのだ!
TYPE E
250/400、ST250、W800/400、ニンジャ250SL、など単気筒などの1コイルのトランジスタ点火方式に対応するモデルで、そのコンパクトな形状から取り付けの自由度も高く、またTYPE B比でLEDなどもないため低価格。
サイズは32×41×13。
●税込価格:1万7380円
●対応車種:CRF250L、PCX/150、Tマックス、WR250R、SR400(FI)、セロー250(FI)、スカイウェイブ
TYPE B
多気筒モデルの1~4コイルのトランジスタ点火方式に対応。
LEDににて作動状態が確認でき、耐震、耐水性が確保されているので取り付け場所は選ばないが、筐体の大きさからコードが長めとなっている。
サイズは70×41×27。
●税込価格:3万4100円~4万6200円
●対応車種:CB400シリーズ、CRF250L、NSR250R、YZF-R1、VMAX、MT-09、セロー250(FI)、ハヤブサ、GSX1100Sカタナ、S V1000S、Z1000、ZX-10R、ゼファー1100/750/400/X、ニンジャ250/Rなど
TYPE CDI
1コイルのCDI 点火に対応したモデルで、TYPE E 同様、取り付けの自由度が高いのが特徴。
取り付けは、TYPE B/Eと違い、イグニッションコイルのプラス端子に接続する。
サイズは36×10㎜。
●税込価格:1万7380円
●対応車種:FTR223、GB250クラブマン、SR400/500(キャブ)、セロー225、セロー250(キャブ)、DR-Z400S、グース350、アドレスV125、KLX250、スーパーシェルパなど
実際に使ってみました:カワサキZ900RS
Z900RSは4気筒ダイレクトイグニッション仕様なので、TYPE Bを使用して点火プラグにつながるイグニッションカプラーのマイナス線に加工。
燃料タンクとエアクリーナーボックスが脱着できるなら、あとはそれほど難しい作業ではない。
装着後に感じたのは、低中回転域でのトルクアップ。
高回転域での恩恵は正直なところ分かりづらいが、3気筒以下と比べて4気筒が弱い低中回転域で力強さが増すことのほうがメリットは大きい。
燃焼の“イッパツずつ”が大きくクリアになった感覚で、性能向上だけでなく気持ちよさも増した。
プラズマブースターのアース線(黒)を、フレームかエンジンにつなぐ
Z900RSはメインフレーム左側にアース用のボルトがある
製品には耐水性と耐振性が与えられているため、今回は敢えて見える位置に本体を装着
“カスタムしている感”を出してみた
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