スペンサー初の自叙伝、多くの支持を受けて日本語訳へ

(株)ウィック・ビジュアル・ビューロウより、往年の世界GPレーサー、フレディ・スペンサーの自叙伝『フィール・マイ・ストーリー』日本語訳版が発売される。
1983年には世界GP500ccクラス史上最年少チャンピオンとなり、1985年には500cc、250cc両クラスでのシリーズチャンピオンを獲得する栄光のレーサーとして著名なスペンサーだが、その波乱に満ちたレーサーとしての半生を綴った自叙伝が発売されるのは今回が初めてだ。

アメリカで2017年に発売された原書は高い評価を受けていたが、日本国内への翻訳の目途は立っていなかった。しかし、モータースポーツや二輪映像の販売を行っている(株)ウィック・ビジュアル・ビューロウでは、なんとしても日本語翻訳、国内販売を果たしたいとクラウドファンディングを発起。応援購入募集をクラウドファンディングサービス「Makuake」にて行ったところ、目標額をはるかに超えた327%の支持を得ることができ、今回の日本語訳版の発売が成った。価格は¥2,000(税別)。

二輪最高峰レースのダブルタイトルという快挙

フレディ・スペンサーは1983年当時500ccクラスを制覇。21才258日の史上最年少記録は30年間破られず、ホンダに同クラスでの初タイトルをもたらした。1985年には250cc&500ccのダブルタイトルを獲得。その記録はグランプリ史上フレディだけが達成した偉業だ。
あの当時のグランプリでの舞台で何が起こっていたのか、当事者であるスペンサーによる回想録は、読者をぐいぐいとストーリーに引き込んでいく。
ライダーとして頂点まで登り詰め、順風満帆にも見える人生だった。だが、本当に順風満帆だったのだろうか……アメリカ南部育ちのフレディ少年がバイクと出会う前、そして出会ってからの人生。
チャンピオンを獲得したが、彼は人生において葛藤を抱えていた。

略歴


1961年12月20日アメリカ合衆国ルイジアナ州シュリーブポート生まれ
1980年グランプリデビュー
フル参戦開始は1982年。12レース中、優勝2回を含む5回の表彰台登壇でランキング3位を獲得。
1983年ケニー・ロバーツとともに、史上最も激しいシーズンと言われた激戦を繰り広げた。最終戦まで勝敗が付かず、お互いに6勝をあげて2ポイントの差でスペンサーが初タイトルを獲得。
1985年には250ccと500ccにダブルエントリーし、結果的に両クラスでタイトルを獲得。250と500のダブルタイトルはスペンサーのみが達成した偉業。
その後引退するもグランプリ復帰や鈴鹿8耐での4位入賞を経て、1995年に完全引退となった。
その後、TVコメンテーター等も務めた後、2019年からはMotoGPスチュアートパネルの委員長に就任し現在も活動している。

発売情報

一般発売日は2022年3月31日。WEB通販、バイク用品店などで購入することができるが、これに先立って開催される東京モーターサイクルショー会場では先行販売の機会も設けられる。モータースポーツファンなら見逃せない本書ながら、確実な入手のために先行販売状況は逐次チェックしてほしい。

◆先行発売日:2022年3月25日(金)東京モーターサイクルショー
 一般発売日:2022年3月31日(木)(メーカー直販、WEB通販、バイク用品店、一部書店)

◆価 格:¥2,000 (税別) ¥2,200 (税込)

◆JANコード: 4938966011791

◆仕様:A5変形版/並製(ソフトカバー) 外寸:横140mm×天地210mm
 本文:モノクロ384ページ内16ページカラー写真

情報提供元 [ ウィック・ビジュアル・ビューロウ ]

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