4月28日発売のカワサキ Z650RS用にD.I.Dがスポークホイールを開発し参考出品した。こんなパーツを待っていた! という未来のオーナーも多いのではないだろうか? カワサキは1996年にスポークホイールを履いたゼファー750RS/ゼファー1100RSをリリースした経緯がある。つまり、これを履けばZ650RSRSに!?

Z650RSノーマルと同じサイズ設定でスポーク化、チューブレス仕様で開発

カワサキZ650RSは、Z900RSと同じデザインのキャストホイールを採用している。このデザインはワイヤースポークホイールだったZ1をイメージしたデザインとなっており、キャスト製にしてはスポーク本数が多めになっている。

それでもZ1のワイヤースポークに比べるとあくまでもイメージ上のもの、というレベルに留まっていた。かつて、カワサキはゼファー750/ゼファー1100でワイヤースポークホイールのRSシリーズを発売しており、今度はD.I.DがZ650RS用のワイヤースポークホイールを開発したのだ。

ゼファーRSと異なるのは、チューブレス仕様になっているところ。D.I.Dはチェーンだけでなくホイールについてもメーカー純正品を製造するメーカーだけに優れた技術とノウハウを持っており、アフリカツインなどと同じチューブレス仕様で開発している。


D.I.DがZ650RS用に開発したスポークホイール。チューブレスタイプでサイズはSTDと同じ17M/C×MT3.50/17M/C×MT4.50としている。今回はフロントホイールを展示した。


ハブはアルミ削り出しで製作。製品化の際にはブレーキディスクはセットしない見込みなので、車両から移植する必要があるだろう。


リムはアルマイトでゴールドに着色。無色や他の色も想定できそうだが、特にZ650RS 50周年車にはゴールドを装着したいところだ。表面はショットブラストでザラついた仕上がりにしているのもレトロ感を引き立てる演出だ。


Z650RS 50th Anniversary[KAWASAKI] Z650RSのこちらは火の玉カラーの50周年車。グリーンの初代Z650カラーもゴールドホイールを採用している。スポークホイール化するとよりレトロ感が増すだろう。


1996年にデビューしたゼファー750RS。前後にスポークホイールを装着してZ1スタイルを追求した。ホイールはチューブ仕様だった。

なぜZ900RS用ではなくZ650RS用なのか?

スポークホイールをリリースするのであれば、すでにオーナーが多数存在するZ900RS用を用意すべきでは? と考える方も多いと思うが、D.I.D側ももちろんそれを意識している。

ただし、Z900RSは17M/C×MT3.50/17M/C×MT5.50というサイズでリアが太く、リム加工においてハードルが高くなるという。スポークホイールのリムは真っすぐのアルミ材を円形に加工して溶接するのだが、太くなるほど難易度が上がるのだ。

それでも、今回のモーターサイクルショーでの展示で反響が大きければZ900RS用の開発も考えられなくはないという。3月25日からの東京モーターサイクルショーにはZ650RSのリア用スポークホイールも展示予定というから、Z900RSオーナーはD.I.Dブースに立ち寄って熱くリクエストしてみよう。


D.I.DブースにはメグロK3が展示され、車体色に合わせたブラックカラーのチェーンを装着。2022年カタログも配布していた。


国内30セット限定のV・ロッシ選手の功績を称えた限定チェーン「520THE DOCTOR」(8万4480円、完売)も展示。第二弾もあるかも!? とのこと。


取材に応じてくれた大同工業の大石義次氏。D.I.Dチェーンの伝道師として各メディアに出演している。

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コメント一覧
  1. 武田 一昌 より:

    W800(無印)メグロK3用を造って下さい。お願いします。
    待ってます。

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