文/Webikeバイヤー:凧(たこ)
春と言えば、バイクに気持ちよく乗れるシーズンですが、逆に「昼間は暑く、夕方になる頃には肌寒い」といったように服装に迷う時期でもありますね。
今回は春ツーリングの服装について、気をつける点やおすすめのウェアなどを紹介していきたいと思います。
目次
春のバイクウェアの選び方
昼と夜の寒暖差に注意
3月から4月は、昼間と夜の気温変化が激しく服装選びが難しい。これはバイクウェアだけでなく、アパレル全般でそう言われています。
最高気温が20~25℃位の過ごしやすい日もあれば、30℃を超える真夏日のような日も。そして日が落ちると一気に冷え込むため、日帰りツーリングなどでは服装に悩みますよね。
さらにツーリングで目指す場所が「山」だった場合、標高が高ければ気温も低くなり、平均で3~4℃ほど地上より気温が下がります。そうなるとますますどのようなウェアを着てば良いのか……迷ってしまいますよね。
防寒・防風対策を万全に
結論から言うと、春ツーリングには「インナーで防寒調節が出来るウェア」がおすすめ。
バイクに乗っていて寒いと感じる一番の原因は"風"にあります。
特に高速道路などを走行中は、風がどんどん体温を下げてしまいます。
移動距離や時間によっては、そこそこの寒さは我慢すれば良いですが、一日中となると厳しいもの。寒さで身体が震え、無駄に体力を消耗します。
防風、そして保温性のあるウェアを選びましょう。
安全性も忘れずに
バイクウェア選びにおいて、快適性や機能性はもちろんですが、忘れてはならないのが安全性。
車と違って身体を守るものがないバイク、万が一の転倒が心配。転倒すればその衝撃をもろに受け、骨折などの大けがや、最悪の場合生命に関わることも。
そんな万が一に備え、プロテクター付きのジャケットをおすすめします。
パンツもバイク用がおすすめ
安全性を考えると、やはりパンツもバイク用がおすすめです。
バイク用に作られているため、プロテクター内蔵はもちろん、乗車する時を想定した立体裁断を採用しているモデルもあり、動きやすさが段違い。また、強度の高い繊維を採用することで破けにくいパンツに仕上げているモデルもあります。
サンダルや普通のスニーカーはご法度!
足が蒸れないようにサンダルや普段履いているスニーカーで!というのはご法度。
肌が露出していたり、薄い素材の靴を履いて万が一転倒した場合、擦り傷どころでは済みません。
安全面を考慮して、最低でもくるぶしが隠れるくらいのカットのライディングシューズや革のブーツなどを選びましょう。
春におすすめのバイクウェア
春の特徴や注意点が分かったところで、今度はどのようなウェアがおすすめなのか。
ジャケット・パンツ・グローブなどに絞って解説していきます。
ジャケット編
「春・夏・秋」の3シーズンに使えるジャケットがおすすめ!
3シーズンジャケットと謳っているモデルのほとんどがインナーとアウター構造になっているため、インナーの着脱で体温調整が可能となっています。
そのほか、メッシュジャケットの下に防風インナーを着込んで気温によって調整するという方法もあります。また、インナーなどは軽くてコンパクトに収納できるものだと、出先でも邪魔になりません。
パンツ編
安全性を考慮すると、プロテクターはもちろんあった方が良いです。
最近だと「ケブラー」や「コーデュラ」など、擦れや引き裂きに強い高機能素材を使用したパンツもあります。万が一のためにプロテクター付きのものや破けにくいパンツを選ぶと良いでしょう。
また、デザインを重視したデニムやカーゴパンツなどのモデルも。安全性はそこそこに、デザイン重視で選びたいという方にはおすすめ。
機能面については、ジッパーで開閉可能なベンチレーションがもしあれば良いでしょう。気温によって風を入れるか否かの調整ができるため便利です。
ストレッチ素材やシャーリングを採用したモデルだと、より動きやすく快適にツーリングを楽しめるので、おすすめですよ!
グローブ編
ジャケットと同様「春・夏・秋」で使える3シーズングローブがおすすめです。
春のシーズン、フルメッシュグローブだと夕方辺りは手が冷えすぎてしまいます。
メッシュ加工されていないもの(ポリエステル・ナイロン等)、またはパンチングレザーを使用したグローブを選びましょう。適度な通気性で、寒暖差の激しい春シーズンでも使えるアイテムとなります。
そのほかの手段として「インナーグローブをする」というのが最もシンプルな方法です。
薄手なので、インナーグローブをはめた上から普通のグローブをはめる事ができ、気温によって使い分けができます。
比較的リーズナブルなので「夏用のグローブしか持っていない」という方は、今使っているグローブの下にはめても良いかもしれません。
フットウェア編
バイクに乗る時の靴の基準としては、くるぶしより上のハイカットシューズ・ブーツ。
基本的には、バイク専用に作られたライディングシューズやブーツを選ぶのがベストです。
・転倒したバイクに足が挟まってしまう。
・足首を捻ってしまう。
・路面との摩擦により削れてしまう。
ライディングシューズはこうした怪我のリスクを軽減するために、ハイカットタイプなのはもちろんのこと、つま先・くるぶし・ヒールにプロテクターが内蔵されています。
デザインで選ぶ
最近は街中でも違和感のないオシャレでかっこいいバイクウェアが増えてきました。「いかにもバイク用のデザイン」などの理由でバイク用ウェアを敬遠していたライダーにもおすすめですよ!
街中をふらっと流す時と長距離ガチツーリングの時では、ウェアに求められる機能やデザインは異なります。シチュエーションによって、さまざまなコーディネートをしてみましょう。
春シーズンに使える便利グッズ
防風インナー
3シーズンジャケットを持っているのがベストですが、メッシュジャケットしか持っていない場合、防風インナーがあれば便利です。
3シーズンジャケットのように、インナーの着脱で気温によって調整ができるようになります。新しくジャケットを新調するより安価で済むため、お財布にも優しい。
また、おすすめとしては折りたたんでコンパクトに収納できるもの(パッカブル/ポケッタブル)が良いです。スマホサイズに収納出来て、出先でも邪魔にならないインナーをおすすめします。
インナーグローブ
防風インナーと同様、今持っているグローブの下にはめるだけでOK。
「グリップヒーター」などの便利グッズもありますが、導入する費用を考えると圧倒的にインナーグローブの方がリーズナブルです。
インナーグローブといっても種類がさまざまですが、正直どのグローブも性能としては大きく変わりはないので、ここは価格ありきで選んでも良いでしょう。
フェイスマスク
春といえば「花粉」の季節。
花粉症のライダーには特にツラい季節……ただ、それでもバイクに乗りたい、“乗らない”こと自体がアレルギーなライダーにはフェイスマスクがおすすめです。
PM2.5などの微粒子もブロック。集中力を欠かさずライディングできるでしょう。
しかしながら、フェイスマスクの大きさによってはフルフェイスヘルメットだと装着できない(息苦しい)場合もあるので、注意が必要です。
ミラーシールド
昼間は日差しが強くなりがちです。普段クリアシールドの方はミラーシールドを持っておくと良いでしょう。
シールドを変えることで眩しさが軽減され、視認性の向上や疲労の軽減、紫外線カットにつながります。
ただ、夕方になってくると視界がいつもより暗くなります。一日中走る予定の時は、念のためクリアシールドも予備として持っておくと安心ですね。
フォトクロミックシールド
ミラーシールドのほかに、フォトクロミックシールドもおすすめです。
紫外線に当たることでスモークシールドになる特性を持っているので、昼間は眩しさを軽減し、暗くなってからはクリアに色が戻り視界を保ってくれます。
シールドを昼間と夜で変えなくて済むので、個人的にかなりおすすめです。
まとめ
春のツーリングで気をつけたい点や、おすすめのウェアやグッズを紹介しました。
春は「昼間は暖かく、朝夕は寒い」といった寒暖差をどう対策するかがポイントとなります。
上手に体温調節をすることによって、疲労の軽減にも繋がります。
快適性・機能性もそうですが、万が一のことを考えると安全性も捨てられません。
快適性・安全性・デザイン……各々ウェアに求める点はどこなのか。重視する点を定めて、ウェア選びをしてみてください!
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