皆さんはタイヤの空気圧をどう管理、調整していますか?

以前タイヤの空気圧に関しての記事で調節方法について触れましたが、「ガソリンスタンド」や「空気入れ」、「コンプレッサー」を使用して調整することが多いと思います。

「空気入れ」や「コンプレッサー」の場合、サイズが大きく置き場所に困ったり、使うのが手間だったり、ましてや携行性なんて……というのが常識でした。
そんな問題を解決する場所を選ばず、持ち運びに特化した「コンパクト」で「スマート」な「エアポンプ」が2021年に【KIJIMA】から登場しました。
これがとにかく便利で人気だということで、実際に使ってインプレッションしていきます!

どんな時にタイヤの空気を調整する?

オンロード


ワインディングを楽しむオンロード走行をする際は空気圧の調整をして、温まった状態で指定の空気圧に調節するライダーも少なくないのではないでしょうか。
しかしながら、帰宅する頃には気温が下がります。信号待ちの多い街乗りではタイヤが冷えてしまうためタイヤが温まった時と比べて空気圧が低くなってしまいます。

そのまま走行を続けるとタイヤ本来の性能を発揮することができないため、空気圧の調整をしてから帰路につきたいところです。

オフロード


オフロードのコースや林道までバイクで自走、というライダーも増えていますね。
オフロード走行時は、舗装路を走行する時と比較するとベコベコに空気圧を低くするというのがセオリーです。
ただ、オフロードの走行を終え、そのままの空気圧で舗装路の走行はとても危険なので、エアの補充は必須です。

上記オン・オフ走行後の問題を解決するために空気圧の調整をする場所といえば「ガソリンスタンド」ですが、場合によっては少し離れた場所にあることがあります。
大型の空気入れを持ち運ぶのは邪魔になりますし、小さい空気入れは空気を入れにくい……。

そのため、場所を選ばす空気圧の調整をすることができる「スマートエアポンプ」が人気なのです。

トラブルにも対応できます

筆者はツーリング先で3回ほどタイヤがパンクしたことがあります。

そのためパンク修理キットを購入しましたが、装備してある使い捨ての小型タンクでは最低限のエア充填しかできません。
このエアポンプも併せて持っていれば、応急処置後にその場で任意の空気圧に調整することができるため安心です。

使い方は?

本体に格納されている、付属のホースを抜くと電源が自動的に入ります。
付属のホースを格納すると電源を切ることができます。

充実の内容物


①電動スマートエアポンプ×1

②エアホース(米式)×1

③英式アダプタ×1

④仏式アダプタ×1

⑤浮き輪ノズル(先端Φ6 最大Φ9)×1

⑥ボールニードル×1

⑦収納袋×1

⑧type-C充電ケーブル×1

タッチパネルでモードを選択でき、長押しすることによって数値の早送りができます。
ライトも付属しているため、周りに明かりがない状況でも使用することができます。

使用する充電端子はUSB:Type-C端子です。

モードの切り替えと、空気圧の単位を選択することができるため、知らない単位が指定空気圧として設定されていても計算せずに使用することができます。

気になる作動音は?

この商品のレビューを見ると「音」について取り上げられていることが多く見られます。
実際に起動してみた感想としては「この小さな見た目の割に大きな音」といった感想でした。

レジャー使用では昼間の使用となることが多いと思うので問題ありませんが、夜間の使用は緊急時を除き避けた方が良いと思われます。

ビードも上がる!?

本来の使い方として、タイヤに空気を補充させることができることはご存じの通り。
では、サンデーメカニックの難関「ビード上げ」ができるかどうかはとても興味がありました。

以前筆者はスクーターのタイヤ交換を手組みし、自転車によく使用される空気入れでビードを上げる方法でタイヤ交換をしたことがあります。
コンプレッサーがあれば必要ないのですが、高価でサイズの大きいコンプレッサーは家にありません。
タイヤに空気充填できるガソリンスタンドまでは距離があったため空気入れで挑戦したのです。

結果的にはタイヤ交換は出来ましたが、空気入れで大人二人が交代しながらひたすら空気を入れていたので、とても大変でした。


そんな作業も、この「スマートエアポンプ」でビードを上げることができれば、「場所を取るコンプレッサー」も「手間のかかる空気入れ」で汗だくにならずに済むのではないかと期待が高まります。

検証 スクーターチューブレスタイヤ編

まずはスクーターから、空気を抜いてビードを落とします。

両面とも全周ビードを落としました。

スマートエアポンプを接続し、いざ起動!
少しずつ空気圧が上がっていき、少ししてから片面のビードが「ヌルッ」と上がりました。反対側のビードもしばらくしたら「パンッ」とビードが上がりました。

ビードが上がりきっているか全周確認して、問題なくビードが上がりました。

一度接続を解除し、タイヤバルブコア(ムシ)を入れなおした状態から2.4kPaまで充填してみます。

その他の検証でバッテリーを使いすぎてしまったので、途中で止まってしまいましたが目標の2.4kPaまで空気を充填させることができました。

空気を抜いた状態から指定した空気圧までの所要時間は結果は3分30秒ほどでした。
ディスプレイに現在の空気圧を見ることができ、指定した値に自動で止まるのでとても便利です。

空気を抜いた状態で使用することは少ないと思うので、実際に少し補充に使う分には数十秒ほどで補充が完了すると思います。

検証 17インチチューブレスタイヤ編

次に、レース用CBR600RRに装着する17インチホイール、タイヤはハイグリップタイヤのR11を装着した状態で、ビードが上がるか検証していきます。

両面、全周ビードを落とした状態で「硬いなぁ……。」といった感想。
不安を抱きながらエアポンプを接続し、起動。

起動したものの……いっこうにディスプレイの空気圧の数値が上昇しません。

……ビードを上げることはできませんでした。

タイヤを揉んで、タイヤの位置を整えてもタイヤが固いため整いません……。
一般的に、ビード上げの段階では空気が抜ける隙間があります。
その隙間から抜ける空気の流出量より、流入量の方が多ければ圧力が高まりビードを上げることができます。
スマートエアポンプ自体、一気に吐出できる空気量が多いわけではないので。(20L/min)
大型のエアコンプレッサーのような瞬間的な力は発揮できないようでした。

今回の検証はすでに装着されているタイヤのタイヤバルブコア(ムシ)を取って、ビードブレイカーでビードを落とした状態から始めました。
新品で、柔らかく。ビードワックスも十分に塗られた状態のものであればビードを上げることができたかもしれません。

チューブタイヤ等であれば、瞬間的な圧力が必要ない(チューブから空気は逃げない)ため、問題なくビードを上げることができるかもしれません。

エアが入れづらい!?


ホースの硬さや、取り回しによってバルブに取り付けにくいという声もありました。
ホース自体は柔軟性がありますが、ホースをポンプボディーに格納する設計のため少し短めな印象です。

そんな取り回しを解決してくれる便利なアイテムがこちら!

【KIJIMA】エアーバルブエクステンション


3種類の角度を選択することができます。

左から。

  • 90度
  • 75度
  • 60度

となっています。

90度のバルブエクステンションを実際に装着した画像がこちら!

これがあればバルブにも自分にもストレスを与えることなく空気圧の調をすることができます。

海やキャンプでも活躍(のはず)!!


夏の定番ビニールプール
海の必需品ビーチボール
水の必需品浮き輪
キャンプで使用する「エアマット」「エアベッド
人力で膨らますのは大変ですよね。


通常は大きいエアポンプや昔ながらの足踏みポンプで膨らましますが、スマートエアポンプで膨らますことができれば便利と考えました!

検証開始するも……。

今回検証していく……予定でしたが、失敗しました。
今回検証に使用した「大型のビニールプール」「空気入れを想定していないエアベッド」を選択したのが、失敗の要因となりました。

両者に共通する大きな原因としては。

そもそも注入口が合わなかった」という点です。
検証する前は、浮き輪、ビーチボールに適応したアタッチメントが付属しているので、「プールとエアベッドをスマートエアポンプで膨らませることができたらいいな」と思い検証しました。
両者は多くの空気量を必要とするため、大型のエアポンプ用のエア注入口になっていたためスマートエアポンプ付属のアタッチメントには対応していませんでした。
スマートエアポンプで膨らますことができるのは、口で膨らますことのできる「浮き輪」や「ビーチボール」などの小さいエア注入口のタイプに限られるようです。

浮き輪やビーチボール等の小さいもの限定されてしまいましたが、エアポンプを使うことによって口で膨らます手間が省けるので、頭がクラクラすることもなくなりそうです。

まとめ

今回はタイヤの空気圧補充のみならず、ビード上げやアウトドアに使用出来そうなものを想定して検証をしてみました。
筆者はコンプレッサーがある会社で働いてきた温室育ちなので、このスマートエアポンプはどうしてもパワー不足を感じます。
ただ、タイヤの空気入れとしての性能は必要十分発揮し、コンパクトかつ持ち運びに特化しているメリットはコンプレッサーには無いものなのでバイクライフのお供としてはとてもおススメです。

少し失敗してしまった検証もありましたが、アイディア次第ではいろいろな用途に使えそうです。

 
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