みなさんバイクのタイヤ交換ってどうしてますか?
殆どの方はタイヤを買ったお店で、交換までしてもらうパターンが多いのではないでしょうか。
お店に任せるのは楽で安心ですが、工賃が大体5000円くらいかかるんですよね……
『5000円あれば欲しかったあのアイテムをゲットできるのに』なんて、ついつい考えてしまいますよね。
そんな方に今回はタイヤ交換を自分で行う方法を分かりやすくレクチャーしちゃいます!

今回タイヤ交換を教えてくれる講師と車両のご紹介

タイヤ交換の講師にウェビックスタッフ随一のメカニックヤスオ氏に依頼
車両からホイールを外した状態で、タイヤ1本1分以内で交換できる強者です。

今回作業する車両は2012年式のカワサキZX-10R

使用したタイヤは『ミシュラン・パワースーパースポーツEVO
サイズは『F:120/70-17』『R:190/55-17』の1000ccスーパースポーツサイズとなっています。

タイヤ交換DIYレッスン!『準備編』タイヤ交換に必要な道具を紹介!

 

  1. サービスマニュアル
  2. 車両からホイールを外す手順や、既定トルクを確認します。

  3. レンチやソケット類
  4. 車両からホイールを脱着するのに必要なものを揃えましょう。
    ソケットのサイズはサービスマニュアルで確認できます。

  5. 虫回し
  6. バルブ内のバルブコアを外して、タイヤの空気を抜くのに使用します。

  7. タイヤレバー
  8. ホイールからタイヤを外すのに必須のタイヤレバー4本くらいあると安心です。

  9. リムガード
  10. タイヤレバーでタイヤをホイールから外す際に、リムに傷がつかないよう保護するカバーです。

  11. ビードクリーム
  12. タイヤを装着する際に滑りを良くするのに使用します。

  13. ビードブレイカー
  14. ホイールからタイヤのビードを落とすのに使用します。

  15. バイクスタンド
  16. 車両(タイヤ)を地面から浮かして固定するのに使います。
    センタースタンドでもOKですが、しっかり固定できるのでスタンドの使用がおすすめです。

  17. ホイールバランサー
  18. タイヤ交換後に重量バランスをとるのに使用します。

  19. バランスウエイト
  20. バランサーで重量バランスを確認し、調整するのに使用します。

  21. エアーコンプレッサー(空気入れ)
  22. タイヤに空気を入れるために使用します。
    ガソリンスタンドにも置いてあります。

  23. エアゲージ(空気圧計)
  24. 空気圧を測定し、適正値に調整するために使用します。
    エアーコンプレッサーとセットになっているものもあります。

タイヤ交換DIYレッスン!作業の流れ

タイヤ交換の流れとしては以下の通りです。

まずは順を追って進めていきます。

  ※車両のトルク管理についてはサービスマニュアル等で確認してください。
※作業は自己責任にてお願い致します。こちらの記事を参考に作業を行い、不具合・故障が発生してもウェビックは関知致しません。

ホイールを外す

まずはアクスルナットを緩めます。

アクスルシャフトを抜いて

抜けました!

チェーンとキャリーパーを外し

ホイールをゆっくり引き出します

外れました!意外と簡単です。

作業のポイント!
リアアクスルナットはかなり強いトルクで締められています。
そのため、効率的に力をかけれるロングスピンナハンドルを使います。
使用するソケットも大きくなるため、12.7sqサイズがおススメです。
また、チェーンとリアキャリパーは写真の通りスイングアームにひっかけておきましょう!(※傷には注意)

タイヤを外す

まず虫回しでバルブコアを外して空気を抜きます。

虫回しでバルブコアを抜く

バルブコアを抜くと空気が一気に抜ける


空気が抜けたのでビードを落とせるようになりました。

次にビードブレーカーでビードを落とします。

ビードブレイカーでビードを落とす

そんなに力はいりません。

タイヤレバーでホイールからタイヤを外します。

リムに傷がつかないようリムガードを装着

タイヤレバーをタイヤとホイールの隙間に入れて外していきます

複数のレバーを使います。

反対側を膝で抑えつつ外していきます。

半分まで回ればあとは手で外せます。

逆サイドも同じように外します。

見事タイヤが外れました!

タイヤをつける

タイヤにビードクリームを塗りたくります!

そしてタイヤの回転方向を確認します。

ビードクリームをタイヤのビードに塗って滑りを良くします

ホイールのリムにもビードクリームを塗ります

装着前にタイヤの回転方向を必ずチェック!

最初は手で押し込むべし!

ビードクリームを塗れば手でここまではめられます!

後はタイヤレバーで外した時と逆の作業

リムに傷がつかないよう注意

最後も手ではめ込みます!

これでタイヤがホイールに装着できました!

空気を入れてビードを上げる

パンッパンッ!と音がするまで空気を入れ、左右のビードが上がれば装着完了!
最後にバルブコアをつけて適正空気圧に調整します。

バルブコアを付けず空気を入れ、パンパン!と2回音がすればビードが上がった合図です。

最後にバルブコアを付けて、適正な空気圧に調整します。

バランスを取る

バランサーでタイヤの重いところを確認します。
適当に回して放置すると自然と重い部分が下になるので、頂点に印をつけます。
だいたいのホイールはバルブの部分が重くなりがちなので、タイヤの軽点が分かればそこをバルブの部分にするとバランスが少しは均等になります。
このホイールもバルブが下に来ました。
※メーカーによってはタイヤの軽点にマークが付いています。

バルブ付近が重くなるので下に来る

反対側(軽い部分)に目印をつけます。

仮止めでウェイトをつけ、軽い部分と重い部分を水平にします。
ウェイトの重さを調整しながら、回転しなくなるちょうど良いバランスを探ります。

仮止めでウェイトを付けます。

バランスが取れました!

ウェイトをシッカリ貼り付けて完了!

ホイールをバイクに装着する

装着前にグリスアップ

せっかくの機会なので、各所をグリスアップします。
焼き付き、摩耗、錆止めの意味でも、行っておきましょう!

ホイールベアリングにグリス

アクスルシャフトにもグリス

グリスはキチンと塗り伸ばしておきます

外した時と逆の手順でホイールをバイクに装着します。

足で支えると装着しやすい

傷付けないように慎重に

アクスルシャフトを通します。

ワッシャーも忘れずに

既定のトルクでナットを締めます

フロント~番外編~

フロントも基本的に同じなので詳細は割愛しますが、こんな大きなヘキサゴンが必要だったりします。
ソケットでもいいのですが、これだと色々なサイズがあるのでおすすめです!


タイヤ交換まとめ!


タイヤ交換には色々な工具が必要ですが、自分でやってみると、タイヤの重さや柔らかさがメーカーによって全然違うことが分かります。
はじめての作業だと前後の交換で3時間ぐらいはかかるかもしれません。
これをほんの20~30分ぐらいで交換してしまうバイク屋さんは、ライダーにとって本当にありがたい存在ですよね。

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