【ヤマハ ドラッグスター】
ディテール&試乗インプレッション

90年代半ばから国産クルーザー(当時はアメリカンと呼ばれました)ブームが沸き起こり、「『モテるバイク』と言えばアメリカン!」という時代がありました。
ドラッグスターシリーズはそのブームの中でも最多販売台数を誇った車種で、当時憧れのバイクだったライダーも多いことでしょう。また現在では、中型二輪免許で乗れて新車で買える数少ないクルーザーとしてもその価値は高まっています。
今回は、ドラッグスター400(DS4)と派生車種であるドラッグスタークラシック400(DSC)との違いの比較もしながら、未だ色褪せないその魅力に迫ってみます。

ロー&ロングの車体デザインはこれぞクルーザースタイル!

低く長く構えた車体はとても大柄で、400ccという中型二輪免許で乗れる車両とは思えないほどの存在感がありますね!
長い歴史のあるクルーザーの基本的な要素を昇華させたデザインで、流行に流されない普遍的なスタイリングとカッコ良さがあります。そこに現代的な走行性能と信頼性がプラスされていることが、ずっとユーザーに支持されている所以ではないしょうか。

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▲ドラッグスター400左側
▲ドラッグスター400右側
▲ドラッグスタークラシック400左側
▲ドラッグスタークラシック400右側

 【ドラッグスター400とドラッグスタークラシック400のデザイン上の違いは何?】
ベースモデルと比較して、クラシックが違う点はいくつかあります。

1.深い前後フェンダー
2.大きく丸いウインカー
3.大きなヘッドライト
4.メッキパーツ多数でゴージャス感アップ
5.フロントタイヤが太い&径は小さい
6.広くて高いハンドル
7.分厚いサドルシート(シート高さは50mmアップ)
8.ステップではなくてフットボード

⇒まとめると・・・
シンプル&シブいカッコ良さのベースモデル
グラマラス&ゴージャスなカッコ良さのクラシック
という感じでしょうか。

ライト類はオーソドックスな形、クラシックとの造形差あり

ヘッドライトはハロゲン球を採用していて、形は伝統的な丸目スタイルでも明るさは十分なもの。
ウインカー、テールランプともLEDは採用されていませんが、車体のイメージには電球の光り方が似合いますよね。
クラシックはベースモデルとはレンズの大きさが違うものが採用されていて、伝統的なクルーザースタイルにより似合うデザインです。

DS4:小振りなライトとウインカー
DSC:大きなヘッドライトとウインカー
DS4:テールライト、ウインカー
DSC:大型化され取付け位置も違うテールライトとウインカー

メーターはアナログ+デジタル表示でメッキカバーが美しい

メーターはガソリンタンク上部に配置されています。
一般的なハンドル部に配置されたメーターよりも少し視線移動が大きくはなりますが、大型のため見難さは無し。
メッキされたカバーに包まれていてデザイン上のポイントにもなっています。
表示はアナログの速度計と、デジタル表示が総走行距離、トリップ2つ、時計と基本はしっかり抑えてあります。

給油キャップは蓋ごと外すタイプで、車体が低いのと相まってタンク内を覗き込みやすいので、給油の際に安心感があります。
私も試乗中に初めてのセルフガソリンスタンドで緊張しなくて済みました(笑)

DS4:メーター、給油口、タンク
DSC:文字盤の異なるメーター、給油口は鍵差し込み部にフタが付く、タンク形状は同一
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シート形状と高さに違いあり!モデル選びのポイントに?

シートはベースモデルとクラシックの差別化の大きなポイントになっています。

ベースモデルのシートは、パンチングされた滑りにくい表皮を使った少し薄手のスポーティ感あるもの。
シート高は660mmとかなり低い数値で、実際に跨っても両足がベタ着きでした(スタッフ身長167cm、足短い)。
小柄なライダーがまずバイクを選ぶ際に気になる足つき性も、ドラッグスター400なら安心できますね!
タンデム側はフェンダーの丸みに合わせてラウンドされているので少々乗りにくそうな印象でした。

クラシックのシートは、表皮の素材もそのイメージに合うものが使われていて、高級感があります。
シートも分厚くゆったりのんびり走るのに向いていそうな座り心地でした。
タンデムシートも分厚くゆったりと作られていて、タンデム重視の方にはこちらが合うように感じました。
ただしシートが厚い分、シート高も710mmとベースモデルよりも50mm高くなっています。
体重85kgの私が実際に座るとシートがギュッと潰れるためか数値程の足つき性の差は感じませんでしたが、小柄なライダーは実際に跨って足つきの差を確かめてから購入したほうが良さそうですね。

ちなみにどちらのモデルもシートは工具無しに取り外しはできず、シート下に収納スペースもありません。
車載工具などはサイドカバーに少しのスペースがあるので、そちらに収納されます。

またどちらのモデルもタンデムベルトは少し使いにくいので、オプションのバックレスト(背もたれ)があると、タンデムライドがより安心・快適にできると思いました。

ハンドルは幅広く、ステップは前よりのゆったりしたポジションに

ハンドルは幅広く手前側のポジションで手を伸ばすと自然に上体が起きるポジションです。
前を遮るものがなく前方の視界が広く感じるので、風景を見ながらゆったりと流すのがとても気持ちがいいです。

クラシックのハンドルはより幅広く高めにセットされていて、よりゆったりとしたポジションになります。
ただしキビキビとバイクを動かすのにはあまり向いていない角度なので、どの走るシーンを重視するかでモデル選びをしたいところです。

ステップについてはこれもモデルごとの差別化がなされています。
ベースモデルは、着座位置より前よりに付いたステップ(フォワードコントロール)で、足を前方に出すことで膝の曲がりが少なく、長距離をクルージングするのに最適なポジションです。
クラシックはステップではなくフットボードが装着され、足を置く自由度が高まるのでさらに楽な姿勢でのライディングが可能になります。
シフトペダルもシーソー式で、シフトアップはペダルの後ろを「踏む」、シフトダウンはペダルの前を「踏む」ことで操作します。

DS4:前寄りにステップが配置され足の曲がりが無く楽に乗れる
DSC:ステップではなくフットボードが装着され足を置くのが楽になる
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フロントタイヤの違いで乗り味にも違いあり

両モデルはフロントタイヤ(ホイール)のサイズも異なります。
ベースモデルは19インチで、クラシックは16インチながらも太いタイヤを履きます。
見た目の印象だけでなく走らせた印象も少々異なります。

ベースモデルは大径ホイールのメリットとして直進安定性に優れます。高速道路での走行時などでその恩恵を感じることができるのではないでしょうか。
一方のクラシックは太めの小径タイヤで重心が低く、どっしりした安定感があります。タンデム時や大きな荷物を満載したツーリング時などで恩恵を感じるのではないでしょうか。

DS4:フロントタイヤサイズ 100/90-19
DSC:フロントタイヤサイズ 130/90-16

その他、共通の装備

スタンドは、左側に大きく張り出しかつ大きめに傾きます。
そのため駐輪時には、その分のスペースの空きをよく考えて停める必要があります。
元々の車体が大きく旋回半径も大きいこともあって、駐輪スペースが狭い場所での取り回しも得意ではありません。
ただし重心が低いわりにハンドルが高いせいもあって、押し引きは240kg前後の車重を感じさせない軽やかさです。

ヘルメットロックもリヤフェンダー左側に装備されています。
最近ではロックの無い車種も増えてきましたが、街中やツーリングの立ち寄り時などにこれあると便利ですよね。

メンテナンス性について

ドラッグスターのシンボルでもある空冷Vツインエンジンはメンテナンス性も良いです。
プラグ交換もタンクなどを外すことなく、コードを外すだけでプラグレンチ1本でできます。
またオイル交換もドレンボルトを緩めるだけでできますので、フルカウルのスポーツ車などと比べてとても楽チンです!
そしてラジエーターなどの水回りパーツがないので、それだけでもメンテナンス項目は減りますよね^ ^

空冷エンジンは冷却をエンジンオイルに頼る部分が大きいので、オイル交換はこまめに実施したいもの。
その時にもメンテナンス性の良さはありがたみを感じることと思います。

またドラッグスター400シリーズは、後輪を駆動するのにシャフトドライブを使用しています。
他車種に多いチェーン駆動とは違って、メンテナンス頻度が低く数万kmに一度程度のギアオイル交換でOKとされます。
チェーンオイルの飛散もないため、バイクをいつもピカピカにしていたい方にもメリットがありますね。

まとめ

カッコイイバイクの代表的な形として愛され続けているドラッグスターシリーズ。
各部の使い勝手も熟成されて、クルーザーとして不満に思うところはほぼない完成度でした。
また人気を得ながら長く生産されている車種だけに、カスタムパーツが豊富なところも魅力の一つですね。
より自分に合ったカタチにすることや、ロングツーリング仕様からチョッパーまでと可能性は大いに広がります。

1台にじっくり長く付き合いながら自分好みのスタイルを作り上げていく、そんな乗り方が似合うバイクではないでしょうか。

撮影協力:ヤマハ発動機株式会社

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