
目次
【スズキ GSR250】
ディテール&試乗インプレッション
2012年にスズキが発売したこのGSR250は、近年盛り上がる250ccロードスポーツの中でも独自なポジションを築いたヒット車種です。
今回もその魅力と使い勝手について、一般ライダー目線で見て・触って・体感してきたことをお伝えします。
重厚感あるボディと2本出しマフラーが特徴
スタイリングはラグジーな雰囲気さえ漂わせる重厚感のあるもの。
他社ライバル車両よりも大柄でゆったりとした線で構成されたボディは、250ccを超えた大柄なサイズに見えます。
発売当初は賛否両論あったデザインも、ライバル車両たちが多く採用するエッジの効いたデザインとの違いが感じられて独特の雰囲気を纏っています。
左右2本出しのマフラーも、このクラスの他車にはないポイント。
異形ヘッドライト&ポジションランプ
迫力ある形状のヘッドライトは、左右両端にポジションランプを備えます。
レンズ面が大きいためか夜間の視野も良好で、田舎道などをツーリングする際に安心できるのでは。
テールライトは赤レンズの外側にさらに透明カバーを追加したもの。
カスタム感があって好印象です。
サイズが大ぶりなので後方からの視認性も良さそうです。
アップライトなセパレートハンドルと多機能アナログ+デジタルメーター
トップブリッジ上にアップライトにセットされたセパレートハンドル。
ゆったりしたポジションで操作できることで、疲労感の少ないライディングができます。
ハンドル切れ角も大きくて取り回しやUターンが楽チンです!
メーターはクラス随一の質感と機能を備えています。
基本的なものに加えて、任意に設定できるシフトインジケーターやギアポジションインジケーターを搭載。
ギアを変えるタイミングもわかるし、いま何速ギアなのかもわかるので、初級ライダーにも安心ですね。
またメンテナンスインジケーターは「そろそろオイル交換ですよー」と教えてくれる優れモノ!
ミラーも大きく視認性◎、ブレーキレバーは調整可能
ミラーはスクエア状の大きなもの。視認性がいいのと乗車姿勢が起きているので後方確認は非常に見やすいです。
ブレーキレバーはダイヤルで4段階に調整可能。
指が短い本記事スタッフは、最小から2つ目の位置でちょうどいい感じでした。
シートはゆったりフカフカで快適度最高レベル!
大きな2段型のシートは厚みも幅もあって快適この上ないです!
長距離ツーリングでもお尻が痛くなりにくいと評判も良く、某海外製アドベンチャーバイクも所有しているのにあえてこのGSR250でロングツーリングに参加するベテランユーザーもいると、ショップさんよりタレコミ情報アリ。
足つきは普通レベル
シート高はそこそこ780mmと低い部類の数値なのですが、車体とシートの幅があるのとステップの位置がちょうと足を出す位置にくるので、そこまで足つきがいいという印象ではありませんでした。
とはいえ167cmのスタッフでも片足はベッタリで、両足でも半分程度つくことができました。
このクラスとしては車重があるほうなので、グラッときたときには頑張って踏ん張りましょう。
小柄な方はシートの角を削るなどで、足つき性向上が期待できそうですね。
(スタッフ身長167cm・足短め)
シート下はETC搭載いけます!ヘルメットフックもあります
シート下はそこそこの広さ。バッテリーは外しやすい位置にあってメンテナンス性◎!
車載工具スペースにETC搭載できそうなスペースもあり、付近にヒューズボックスもあるので配線にも困りませんね。
ヘルメットフックもあります。
ただし毎回シートを開けるのが面倒に感じる方は、社外のキー付きヘルメットホルダーをタンデムステップ部などに取り付けてもいいかも知れません。
メンテナンス性良好でバイクいじりが楽しくなる!
カウルに覆われていないネイキッドスタイルということもあって、オイルやプラグ交換などのメンテナンス性に優れています。
オイルフィルターも露出しているので交換はお手軽です。
オイル容量は2.1Lとちょっとキリが悪いのでオイル缶を買うときは悩みますね^ ^
そして自分の手でGSR250を整備すればより愛着がわくこと間違いなしでしょう。
車載工具のご覧のボリューム!
プラグ交換もこれだけでできますし、リヤサスペンションの調整ができるフックも入っています。
そしてメンテナンス作業がぐっとやりやすくなるセンタースタンドも標準装備。
傾けることなく駐輪できるので、スペース狭い場合などにはセンタースタンドは重宝しますよ。
走りの装備の見た目質感も及第点
GSRはライバルに比べると低価格な車両のため、部品の質感なども気になりますが、それらに勝る・・・とまではいかないものの、この価格でよくがんばってくれたなという及第点をあげられるもの。
前ブレーキはシングルディスクですが、制動力は十分です。
リヤからのぞくスイングアームは角材チックでカッコ良さは無し・・・でも左右2本出しのマフラーのおかけであまり見せませんから(笑)
ステップやシフトレバー、ブレーキレバーなども派手さはなく及第点の質感です。
ステップ上のゴムが分厚くて、振動と疲れの低減に繋がっています。
まとめ
正直なところデザインはもうちょっとがんばってもらいたかった感は否めないものの、「乗ればわかる!」と言わんばかりに上級ライダーも認めるそのツーリング性能の高さが売りのGSR250。
特にフカフカシートと大柄な車体がもたらす直進安定性は250ccクラスでもピカイチの性能で、長距離になればなるほどその真価を発揮するでしょう。
そして頑丈なエンジンや車体とそのメンテナンス性の高さで、長く愛せる相棒になってくれるのではないでしょうか。
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