カワサキは欧州で、2027年モデルのNinjaシリーズ第1弾として「Ninja ZX-4R」「Ninja ZX-4RR」「Ninja ZX-6R」「Ninja 500」の4機種を発表した。激戦区のミドルクラスに4気筒3機種と2気筒1機種を並べる布陣で、A2ライセンス対応の出力仕様やモデルごとのカラーが公開されている。日本ではZX-4RR/ZX-4R SEの2027年モデルがすでに発売済みだが、カラー展開やグレード構成は欧州と異なる。
目次
2027年Ninjaは4機種で先陣 ミドルクラスを4気筒3機種+2気筒1機種で固める
カワサキが2027年ラインナップとして発表した「Ninja」シリーズは、競争の激しいミドルクラスを担う4機種。内訳は399ccの並列4気筒を積む「Ninja ZX-4R」「Ninja ZX-4RR」、636ccの並列4気筒を積む「Ninja ZX-6R」、そして451ccの並列2気筒を積む「Ninja 500」となる。いずれも日本導入済みモデルだが、新型は未導入の新色を採用した。
唯一の2気筒「Ninja 500」 33.4kWでA2ライセンスに適合
4機種のうち唯一の2気筒モデルがNinja 500だ。搭載する451ccの水冷並列2気筒エンジンは、Ninjaのほか「Z」や「エリミネーター」にも展開されているパワーユニット。最高出力は33.4kWで、欧州のA2ライセンスに適合する。よりトラック志向の兄弟車と同じスタイルと佇まいを持ちながら、予算と技量の範囲内でスーパースポーツ系のスタイルを求めるライダーにとっての現実的な選択肢、というのがカワサキの位置づけだ。上級仕様のSEには専用グラフィックとフルカラーTFTメーターが与えられる。
Ninja 500
Ninja 500 SE
399ccで57kW(77PS)の「Ninja ZX-4R/ZX-4RR」 ZX-10R譲りの吸気ポートを持つ4気筒
Ninja ZX-4RとNinja ZX-4RRが積む399ccエンジンは、最高出力57kW(77PS)を発生。タコメーターの針は15,000rpmを超える領域まで駆け上がり、高回転型の4気筒らしいサウンドを響かせる。欧州ではA2ライセンス保有者向けに35kW仕様も用意される。エンジンは電子制御スロットルバルブ(ETV)を採用。吸気ポートは吸入空気の流れを整えるために砂型鋳造とし、さらにポート出口はNinja ZX-10Rと同様に2段階で機械加工されている。カムシャフトはレース由来の鍛造品を採用する、ミドルクラスのスーパースポーツとして位置づけられている。
上位のNinja ZX-4RRは、プリロード調整機構を備えた高グレードのフロントフォークと、Ninja ZX-10Rと同型式となるショーワ製BFRC liteリアショック、そして双方向クイックシフターも備えており、大排気量モデル同等の仕上がりといえるだろう。
Ninja ZX-4R
Ninja ZX-4RR
636ccの「Ninja ZX-6R」37ccぶんのアドバンテージ
今回の4機種で頂点に立つのがNinja ZX-6Rだ。カワサキだけが持つ636ccという排気量が特徴で、600ccに対する37ccの排気量差が低中速域の力強さとなって独自の個性を持つ。レースで培ったエンジンとシャシーをストリート向けに最適化しており、サーキット走行における素性の良さを残しつつ、ストリートに主眼を置いた調整であり、装備はトラクションコントロール、スーパースポーツ級のブレーキマネジメント、選択式パワーモード、クイックシフターに加え、フルカラーTFTメーター、スマートフォン連携、統合ライディングモードを採用済だ。
Ninja ZX-6R
日本仕様・北米仕様との違い
ZX-4Rシリーズは、日本でも2027年モデルが2026年8月1日に発売済みだ。ただしグレード構成が異なり、日本は「Ninja ZX-4RR」(121万円)と「Ninja ZX-4R SE」(117万7,000円)の2本立てであるのに対し、今回の欧州向けリリースに記載があるのは「Ninja ZX-4R」と「Ninja ZX-4RR」で、SEの名称は登場しない。
カラーも一致しない。日本のNinja ZX-4RRがライムグリーンの1色であるのに対し、欧州のNinja ZX-4RRには3色が設定される。うち「メタリックマットグラフェンスチールグレー×メタリックスパークブラック」は、日本ではZX-4R SEに設定されている色だ。逆に、日本のSEに新色として加わった「ギャラクシーシルバー」は、今回の欧州向けリリースには含まれていない。
Ninja ZX-6Rについては、北米でも8月に2027年モデルが発表されている。北米はライムグリーン、ギャラクシーシルバー、メタリックマットトワイライトブルー、ブラックの2トーンという4色構成(価格は11,599ドルから)で、シルバーとブルーは今回の欧州向けの3色には含まれない。
なお、35kWのA2仕様は欧州の免許制度に対応したもので、日本仕様には設定がない。今回発表された4機種のうち、Ninja 500とNinja ZX-6Rの2027年モデルについては、日本国内での取り扱いは現時点で発表されていない。
参考:主要諸元(既報より)
※以下はいずれも既報時点の数値。2027年欧州仕様では変更される場合がある。
Ninja ZX-4RR(2027/日本仕様)
・全長×全幅×全高:1,990mm×765mm×1,110mm
・軸間距離:1,380mm
・最低地上高:135mm
・シート高:800mm
・装備重量:189kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ 399cm³
・最高出力:57kW(77PS)/14,500rpm
・最大トルク:39N・m(4.0kgf・m)/13,000rpm
・燃料タンク容量:15L
・変速機形式:常時噛合式6段リターン
・ブレーキ形式(F/R):デュアルセミフローティングディスク/シングルディスク
・タイヤサイズ(F/R):120/70ZR17M/C(58W)/160/60ZR17M/C(69W)
・メーカー希望小売価格:1,210,000円
Ninja ZX-6R(2027/海外仕様)
・全長:2,025mm
・軸間距離:1,400mm
・最低地上高:130mm
・シート高:830mm
・装備重量:199kg
・エンジン:水冷4ストローク並列4気筒 DOHC4バルブ 636cc
・最高出力:94kW(127PS)/13,000rpm ※ラムエア加圧時
・燃料タンク容量:17L
・変速機形式:常時噛合式6段リターン
・ブレーキ形式(F/R):デュアルディスク(外径310mm)/シングルディスク(外径220mm)
・タイヤサイズ(F/R):120/70ZR17M/C(58W)/180/55ZR17M/C(73W)
Ninja 500(欧州仕様)
・全長×全幅×全高:1,995mm×730mm×1,120mm
・軸間距離:1,375mm
・シート高:785mm
・装備重量:171kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒 DOHC4バルブ 451cc
・最高出力:33.4kW(45.4PS)/9,000rpm
・最大トルク:42.6N・m(4.3kgf・m)/6,000rpm
・燃料タンク容量:14L
・変速機形式:常時噛合式6段リターン
・ブレーキ形式(F/R):Wディスク/ディスク
・タイヤサイズ(F/R):110/70R17/150/60R17
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