ヤマハ・モーターインディアは8月27日、新型スポーツ「YZF-R2」を発表した。噂されていた200cc級の新エンジンは、排気量204ccの水冷4ストローク4バルブDOHC単気筒。最高出力26.5PSを10,000rpmで発生する完全新設計ユニットだ。価格は23万500ルピー(約39万2000円)から。
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「R2」は実在した。R15とR3の間を埋める新型
会場の大スクリーンに映し出されたのは、まぎれもなく「YZF-R2」のロゴだった。8月14日の記事でお伝えしたティザーの正体は、事前の現地報道どおりの車名で決着した。
インドのヤマハスポーツは155ccのYZF-R15と321ccのYZF-R3の間が長く空いており、R2はその空白を埋めるモデルとなる。開発を主導したのはヤマハ発動機のプロジェクトリーダー、Shinya Harato氏。インド法人ではなく日本側が旗を振った1台だ。
開発コンセプトは「Zero Resistance」。ひと目でRシリーズと分かる「R-DNA」と、扱いやすさに直結する「Ultra Light Weight」の二本柱を掲げる。
注目のエンジンは204ccのDOHC。R15の拡大版ではなかった
最大の焦点だったエンジンは、予想を上回る中身だった。
| エンジン形式 | 水冷4ストローク4バルブ DOHC 単気筒 |
|---|---|
| 排気量 | 204cc |
| 最高出力 | 19.5kW(26.5PS)/ 10,000rpm |
| 最大トルク | 19.1N・m / 8,000rpm |
| 動弁系 | フィンガーロッカーアームDOHC |
| 吸気 | 電子制御スロットルボディ(ETV) |
| 圧縮比 | 11.5 |
| シリンダー | 鏡面仕上げDiASilシリンダー |
| クラッチ | A&S(アシスト&スリッパー)クラッチ |
| 潤滑方式 | セミドライサンプ |
ポイントは動弁系だ。現行のYZF-R15は155ccのSOHC+VVA(可変バルブ)だが、R2はフィンガーロッカーアームを用いたDOHCで、VVAの記載はない。つまりR15のボアアップではなく、腰上から新設計されたエンジンということになる。圧縮比11.5、10,000rpmで最高出力という高回転型の設定も、スポーツ専用ユニットであることを物語る。
ヤマハはこのエンジンを「クラスリーディングパワー」と表現し、会場のグラフではR15に対する出力・トルクの上乗せ幅を示していた。
価格は23万500ルピーから。3グレード展開

3タイプ5色の展開。左からYZF-R2(Dark Bluish Gray/Metallic Black)、YZF-R2 Quick Shifter(Racing Blue/Matte White Pearl)、YZF-R2M(Metallic Gray)
| グレード | 価格(デリー、Ex-Showroom) | カラー |
|---|---|---|
| YZF-R2 | 23万500ルピー(約39万2000円) | Dark Bluish Gray/Metallic Black |
| YZF-R2 Quick Shifter | 23万9500ルピー(約40万7000円) | Racing Blue/Matte White Pearl |
| YZF-R2M | 25万3000ルピー(約43万円) | Metallic Gray |
クイックシフター装着車と、上位グレードのR2Mを揃える3本立て。R15にも「R15M」が存在するため、R2でも同じ階層構造を踏襲した格好だ。
日本導入は? 派生機種への期待は少し慎重に
204cc単気筒という排気量は、日本国内では扱いづらい。YZF-R15とYZF-R25が併売されている以上、R2そのものの国内導入は考えにくいだろう。
気になるのは、この新エンジンが他機種へ展開されるかどうかだ。現行の155ccがYZF-R15、MT-15、XSR155、WR155Rと多彩に枝分かれしていることを思えば、204ccが1台で終わるとは考えにくい。
ただし、8月14日の記事でお伝えした「セロー225の受け皿になるのでは」という期待については、少し冷静に見る必要がありそうだ。今回のエンジンは圧縮比11.5、10,000rpmで最高出力を発生する高回転型のスポーツユニットで、トレッキングモデルが求める低中速のねばりとは設計の方向が異なる。もちろんヤマハが仕様を振り直す可能性は残るが、現時点で「セロー復活」に直結すると書くのは早い。
まずは、この新エンジンがどこまで広がるのか。続報を待ちたい。
現地動画
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セローというよりもWRの方が合ってると思う
250ccになってNinjaSLの受け皿になってほしい