1980年式BMW R65をベースに、ブラットスタイルを軸としながらスクランブラーのエッセンスを取り入れたカスタム。ワンオフのアップマフラーやショートフェンダー、前後サスペンションなどで車体のシルエットを整え、独自のスタイルを構築している。今回は、MOTOR FORCEが手掛けたこのR65のディテールに迫る。

1980年式 BMW R65

ヒロミのカスタム企画から生まれたR65

このR65を製作したのは、カフェレーサーをはじめとするカスタム車両の製作で知られるMOTOR FORCE。

製作のきっかけとなったのは、タレント・ヒロミさんのYouTubeチャンネルによるカスタム企画だった。

ベースとなったのは、1980年式のBMW R65。MOTOR FORCEによってカスタムが施され、完成から約1年後、視聴者の中から「この車両が欲しい」という声が上がったことから販売されることに。そして、この車両を手に入れたのが現在のオーナー、藤代さんだ。

このR65を手に入れた藤代さんが気に入ったのは、すでに完成されたコンプリート車としてのスタイル。なかでも、アップマフラーと車両全体のシルエットに惹かれたという。

Instagram「藤代 勉」
https://www.instagram.com/f_2106

オーナーの藤代さんと愛車のR65

シンプルながら迫力を感じるフロントビュー

スクランブラーらしさを演出する、左右2本出しのアップマフラーが特徴的なリアビュー

ブラットスタイルにアップマフラーを組み合わせる

MOTOR FORCEが製作時にベースとしたのは、ブラットスタイル。

シンプルでコンパクトな車体構成を基本としながら、そこへスクランブラーの要素を加えている。

その象徴ともいえるのが、ワンオフ製作されたアップマフラーだ。

R65の特徴である水平対向2気筒エンジンを活かしつつ、車体後方へ立ち上がるマフラーを組み合わせることで、サイドビューに大きなアクセントを与えている。

低く構えたブラットスタイルと、アップマフラーによるスクランブラーらしいシルエット。異なるジャンルの要素を組み合わせながら、全体としては自然にまとまっている。

Instagram「MOTOR FORCE」
https://www.instagram.com/my_motorforce

アップマフラーによるスクランブラーらしいシルエットが本車両の特徴

アップマフラーがR65の特徴である水平対向2気筒エンジンにアクセントをつけている

フレームを加工せずにリアエンドを構成

リアまわりにもMOTOR FORCEのこだわりが見える。

純正フレームにはメスを入れず、ボルトオン式のサブフレームを構成。フレームをカットすることなくリアエンドのスタイルを変更し、シンプルなシートまわりを構築している。

そのシートもワンオフ製作されたレザーシートだ。

さらに前後ショートフェンダー、フロントフォークカバー、タンクパッドなどもワンオフで製作。各部のデザインを統一し、車体全体のシルエットをまとめている。

フレームをカットすることなく、ボルトオン式のサブフレームで構成されたフレーム

車両のデザインとマッチした美しいシート

足まわりはショート化+IKON

車体のシルエットをよりコンパクトに見せるため、フロントフォークは3インチショート加工。

リアにはIKON製サスペンションを組み合わせ、タイヤにはCocker Diamondを採用している。

クラシカルなパターンを持つタイヤとショート化された足まわりによって、R65本来のツアラー的な雰囲気とは異なる、軽快なカスタムバイクらしいスタンスを作り出している。

フロントフォークは3インチショート加工し、車体全体のシルエットをよりコンパクトに

リアにはIKON製サスペンションを組み合わせ、タイヤにはCocker Diamondを採用

ミリタリーテイストをクリーンに

カラーリングはミリタリーテイスト。

ただし、無骨さを前面に押し出すのではなく、ベース車両がきれいな状態を保っていたことを活かし、クリーンな印象に仕上げることを意識したという。

ミリタリーの雰囲気を持ちながら、各部をシンプルにまとめることで、1980年式という古さを感じさせすぎない。

旧車カスタムらしい素材感と、現代的なストリートバイクらしい軽快さを両立させている。

カラーリングはクリーンなイメージのミリタリーテイストになるよう工夫した

各部をシンプルにまとめることで、旧車らしさと現代的なストリートバイクらしさを両立

メーターにはMotogadgetを採用

コックピットまわりでは、純正メーターからMotogadgetへ変更。

クラシカルなR65に対して、ミニマルなデザインのメーターを組み合わせることで、ハンドルまわりもすっきりとした印象にまとめられている。

ワンオフパーツだけでなく、こうした既製のカスタムパーツも適材適所で取り入れながら、車体全体のバランスを整えているのがポイントだ。

メーターにはミニマルなデザインのMotogadgetを採用するなど、スッキリしたハンドル周り

部品一つ一つに拘りが詰められている

完成された一台を、自分の愛車として楽しむ

完成された一台を、そのまま自分の愛車として楽しむ。藤代さんとR65の付き合いは、そんなコンプリートカスタムならではの魅力を感じさせる。

ブラットスタイルをベースに、アップマフラーでスクランブラーのエッセンスを加えた独特のシルエット。1980年生まれのR65に、新たなキャラクターを与えた一台だ。

Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito

完成されたスタイルを受け継ぎ、今も愛車として楽しまれているBMW R65。その独自のシルエットが、この一台の個性を物語っている。

画像ギャラリー (15枚)

この記事にいいねする


コメントを残す