カワサキモータースジャパンは2026年6月3日、2027年モデルの「KX」「KLX」オフロードシリーズを発表した。最大の目玉は、新世代2ストローク・クロスカントリーレーサー「KX327X」の登場。北米での発表に続き、いち早く国内導入も決定だ。さらにフラッグシップモトクロッサー「KX450F/KX450FX」がフルモデルチェンジを受け、計9機種(KX327X / KX450F / KX450FX / KX250F / KX250FX / KX112 / KX85・KX85 L / KX65 / KLX230R・KLX230R S / KLX140R L / KLX110R L)が出揃った。
目次
KX327X — 327cc 2ストロークが現代に蘇る
新設計の327cm³ 水冷2ストローク単気筒にカワサキ初のフューエルインジェクションを搭載した、クロスカントリー専用の完全新規モデル。シャシーはKX450モトクロッサーの軽量アルミペリメターフレームをベースとし、4スト250クラス並みの軽量車体を実現した。
エンジンはカワサキ初となるFI採用2ストロークで、自動補正機能によりジェッティング調整は不要。極低回転域から高回転域まで扱いやすい、フラットでなめらかな出力特性を持ち、シンプルな2スト構造と混合給油方式によって軽量性と高い整備性も両立している。エレクトリックスターターを採用したことで転倒後も素早く再始動が可能となり、ハンドルスイッチで切り替えられる2種類のパワーモードも装備。スマホアプリ「RIDEOLOGY THE APP KX2」にも対応し、GPS接続による走行ログ記録、リアルタイムエンジンモニタリング、メンテナンスリマインダー機能などを利用できる。
駆動系は油圧クラッチによる軽い操作感と6速ミッションで幅広い走行シーンに対応。足まわりはコイルスプリング式のφ48mm倒立フロントフォークと、細かなセッティングが可能なニューウェットラックリアサスペンションを組み合わせる。制動系はブレンボ製ブレーキシステムにフロントφ270mm/リアφ240mmディスクを組み合わせて高い制動力を確保した。装備面では8.6Lの大容量樹脂タンク、ハンドポンプレート、スキッドプレート、リンケージガード、リアブレーキディスクガード、サイドスタンドを標準装備し、ODIロックオングリップで操作性と交換性も高めている。カラーはライムグリーン(GN2)単色。
メーカー希望小売価格:108万9000円 / 発売予定:2026年冬頃
※公道走行不可。
【フルモデルチェンジ】KX450F / KX450FX — 約20年の進化、さらなる勝利へ
トップ・オブ・モトクロッサーKX450シリーズも、エンジン・車体ともに徹底ブラッシュアップ。吸排気系の改良とFIセッティングの最適化によってスロットルレスポンスを大幅に高めつつ、低回転の力強さと中高回転の出力向上を両立させ、コーナー立ち上がりからストレートまで力強く加速し続けるエンジン特性を実現した。新設計フレームと改良型スイングアームにより後輪トラクションとコントロール性が向上し、ホイールベースの延長によって直進安定性も強化されている。
ブレーキシステムには前後ともブレンボ製コンポーネントを採用し、高い制動力と優れたコントロール性を発揮。スマホアプリ「RIDEOLOGY THE APP KX2」に対応し、エンジンセッティングや電子制御の調整、車両状態のモニタリングなどが可能になった。電子制御はパワーモード3段階(ノーマル/マイルド)に加え、カワサキトラクションコントロール(2モード+OFF)、ローンチコントロールを搭載し、スタート時のトラクション性能まで引き上げている。スタイリングはNinja ZXシリーズと共通のグラフィック手法を採用し、統一感のあるレーシングデザインで仕上げられた。
クロスカントリー仕様のKX450FXは、フロント21インチ/リア18インチホイールとエンデューロタイヤ、シールドチェーン、リアブレーキディスクガード、サイドスタンドを標準装備。さらに2027年モデルでは7.5L大容量樹脂タンク、スキッドプレート、ハンドガードが追加され、耐久性と利便性が大きく向上した。
価格 — KX450F:113万3000円 / KX450FX:118万8000円
発売予定:2026年秋頃 / カラー:ライムグリーン(GN2)
【250クラス】KX250F / KX250FX — 「F」の呼称が復活
2ストKXの登場に伴い、4ストKXは再び「F」の名称を冠することになった。2025年モデルで大幅進化したエンジン/シャシーをベースに、燃焼室と排気系の改良で全回転域の出力を強化し、大容量化したクラッチで駆動力の伝達効率も向上。エキゾーストパイプを88mm延長して低回転トルクを底上げしつつ、サイレンサーは全長を50mm短縮し230gの軽量化を達成。最高出力+0.5kW、最大トルク+0.3N·mを引き上げた。
サスペンションはフロント・リアともに全面刷新され、シリンダー初期圧やセッティングを見直すことで荒れた路面での追従性と衝撃吸収性が向上。リアサスペンションもフリクション低減から圧側・伸側減衰、ブッシュ設定に至るまで全面的に刷新された。電装系はノーマルとアグレッシブの2種類のパワーモードを設定し、アグレッシブモードでは低回転域の特異感覚を抑えつつ、ノーマル比でより力強くリニアなレスポンスを実現する。
KX250FXは、KX250F専用のセッティングを施したフロント・リアサスペンションに加え、フロント21インチ/リア18インチホイール、エンデューロタイヤ、シールドチェーン、リアブレーキディスクガード、サイドスタンドを標準装備。エンデューロシーンでの安定した走りに対応する。
価格 — KX250F:92万4000円 / KX250FX:94万6000円(税込)
発売予定:2026年7月25日(土) / カラー:ライムグリーン(GN2)
KX/KLX その他ラインアップ — グラフィック変更が中心
キッズモデルKX65からラインナップされる「KX/KXL」だが、大幅アップデートのあった各モデルのほか、2027年モデルは主なカラーチェンジにとどまった。
KX112
価格:583,000円
発売予定:2026/7/25
KX85 / KX85 L
価格:KX85 550,000円
価格:KX85 L 561,000円
発売予定:2026/7/25
KX65
価格:390,500円
発売予定:2026/7/25
KLX230R / KLX230R S
価格:KLX230R 555,500円
価格:KLX230R S 555,500円
発売予定:2026/9/1
KLX140R L
価格:475,200円
発売予定:2026/10/1
KLX110R L
KLX110R Lはライムグリーン(GN1)に加え「ブライトホワイト(WT1)」もラインナップ。KLX230Rもブライトホワイト設定が用意される。
価格:308,000円
発売予定:2026/7/25
今回の発表で最も注目すべきは、やはり新型2スト「KX327X」の登場だ。FI化された2ストエンジンと軽量シャシーの組み合わせは、クロスカントリーシーンに新たな選択肢を提示する。同時にフラッグシップのKX450F/FXもフルモデルチェンジを受け、カワサキのオフロードラインアップは2027年モデルで大きな節目を迎える形となった。
詳細スペックは追って発表予定。販売店からの予約受付は2026年6月3日(水)13:30より順次開始されている。
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