
目次
YAMAHA MT-25、MT-03
YZF-R25/R3のネイキッド版、MT-25/03がついに日本でも10月から販売開始に!
エンジンや車体など基本コンポーネントを共有しつつ、MTシリーズにふさわしい躍動的なスタイリングへと変貌した。
今、250㏄ネイキ
ッド戦線が熱い!
MTシリーズの末弟はバランスのよさが光る
09、07に続くMTシリーズの末弟として発売された25/03。今回は日本での主力商品である25をメインに試乗を実施した。ベースとなっているのはYZF-R25/R3
で、エンジンやプラットフォームを共有しつつ、〝大都会のチーター〟をコンセプトに躍動的なスタイリングが与えられている。
ライバルとなるのはカワサキのZ250やホンダのCB250F
、KTMの250デュークらで、車両価格もほぼ横並びだ。
まずはエンジンから
R25と同じ36psを発揮する水冷パラツインは低回転域から扱いやすく、スムーズにスタートできる。元気がよくなるのは7000rpmからで、それ以下の回転域は相対的におとなしく感じられるものの、市街地を移動するには十分なパワーと言える。スロットルのオンオフに対する反応が忠実なのが印象的で、クラッチレバーの操作やギヤチェンジも軽く、初心者にお勧めしやすいエンジンである。
続いてハンドリング
これもビギナーに優しい特性となっている。スタートしてすぐの微速域でも直立状態を保ちやすい、つまり歩くような速さでもフラつきにくいのだ。それでいて、曲がりたいと思うライダーの意志に対して車体が素直にバンクし、ステアリングがスイッと切れてくれる。
これは交差点を曲がるようなタイトターンから高速道路の大きなコーナーまでほぼ変わらず、「曲がり切れないかも」という不安を徹底的に排除している。
一方で、積極的に姿勢変化を使えばより旋回力が高まるなど、ベテランが操っても楽しめる要素が盛り込まれている。
ブレーキは、パワーや車重に対して十分な制動力を発揮し、コントロール性についても不満なし。
レバーにアジャスターがないのはコストダウンの影響だろうが、今回はそれほど調整の必要性を感じなかった。
ABSの未設定は残念来年以降に期待したい
さて、そのブレーキだが、ライバルのZ250や250デューク
がABSを標準装備するのに対し、MT-25はタイプ設定すらない。この2台よりも車両価格は3万円ほど安いが、そこはあえて下げずともエントリーユーザーのために導入すべきでは?というのが正直な意見だ。それと、ハンドルに伝わる微振動について。メーターバイザーやタンク形状のおかげか、風圧が適度に軽減されるので高速巡航はさほど辛くないのだが、1時間も走ると手にジーンというしびれが残る。トップ6速100km/h巡航時の回転数は約7200rpmで、絶対量こそ大きくはないものの、ロングツーリング派で微振動が気になる人は、防振タイプのグローブを試してみては。
ブレーキはフロントがフローティングディスク+片押し2ピストンキャリパー、リヤがソリッドディスク+シングルピストンキャリパーのセットで、ABSの設定はなし。リヤショックは車載工具のフックレンチでプリロード調整可。
結論 ライバルが多いだけにフィーリングで選べ!
兄貴分の09や07ほどの趣味性やスポーティさは薄いが、ゆえにバランスのよさに感心させられる。
このクラスはライバルがひしめき合っているだけに、1台に絞り込むのは難しいはず。最後は直感で選ぶべし!
●身長:174cm ●体重:61kg
YZF-R25に対して、ハンドルのグリップ位置が39mm高く、19mm手前にセットされたことで、上半身の前傾がより緩やかに。シート高780mmはYZF-R25と共通であり、両足が余裕で接地する。ニーグリップ時のフィット感も良好だ。
ウェビックユーザーが注目するバイクBEST5!!
今回は「中型車両限定の注目マシン」をテーマにアンケートを実施。どんなバイクが人気があるかをカウントダウン!!
1位 | YAMAHA | YZF-R25 | 4位 | Kawasaki | Ninja250 |
---|---|---|---|---|---|
2位 | HONDA | CBR250RR | 4位 | YAMAHA | セロー250 |
2位 | Kawasaki | Ninja250SL | 5位 | HONDA | CBR250R |
3位 | KTM | RC390 | 5位 | YAMAHA | MT-03 |
3位 | YAMAHA | YZF-R3 | 5位 | YAMAHA | SR400 |
3位 | YAMAHA | MT-25 |
この記事にいいねする