ヤマハ発動機は自社ホームページにて、「TRICITY(トリシティ)」シリーズ3種の生産終了をアナウンスした。フロント2輪の独自構造・LMWで知られた同シリーズだが、2026年夏をもって日本からは完全撤退となる。
トリシティ125/155/300が日本終売 海外では続投か
2013年にコンセプトが登場、2014年から発売されたトリシティ。当初は125ccのみだったが、その利便性から155cc、300ccとラインナップを増やし、現在は3種類の排気量でラインナップされている。最も大きな特徴はフロント2輪のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)を採用している点で、車体バランスの安定性や走破性能は通常の2輪車よりも高く、さらに独自の「パラレログラムリンク」機構により車体バンクも可能。バイクにはない安心感と、バイク同様のキビキビした走りが楽しめる。
それでいてパワーユニットは、同社がNMAX等のスクーターで採用するVVA(可変バルブ)搭載の“BLUE CORE”エンジンで、低燃費で扱いやすいオートマ仕様。トリシティ155/300では軽二輪クラスとなり、高速道路も走行可能。ビジネスユースやツーリングなどのシーンで、10年以上の間活躍を続けてきた。海外でも実用的なコミューターとして高い評価を受けている。
そんなトリシティだが、今月ヤマハ公式ホームページにて「2026年秋 生産終了予定モデル」との告知がなされ、正式に日本での販売終了がアナウンスされた。理由はあきらかにされていない。ヤマハLMWにはトリシティシリーズのほか、大型ラインナップだった「NIKEN」も存在していたが、こちらも2024年に生産終了。今回の発表で、ついにLMWシリーズの新車は日本から消えることとなった。
ただしトリシティ300については先日、欧州にてエアバッグが新採用される新型が発表されている。またトリシティ125についても2025年にモデルチェンジを果たしたばかりだ。ヤマハ海外ホームページではいまだ、これらのモデルの販売終了アナウンスはないため、海外向けの展開として継続する可能性はあるといえるだろう。
いずれにしても、国内でLMWを新車購入できるのは今年がラストチャンスとなる。気になっているライダーは早めに取り扱い店に相談してみたい。
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