1926年に設立されたドゥカティは、2026年で創立100周年を迎えた。その記念モデルとして「スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオ」が500台限定で販売される。このバイクはカーボンファイバー製のフレーム、スイングアーム、ボディワークを採用。さらにカーボンセラミックディスクを採用したブレーキシステムと、カーボンファイバー製アウターチューブを備えたフロントフォークを組み合わせた、世界初の公道走行可能モデルとなっている。

ドゥカティ最高峰モデルの最新版

「スーパーレッジェーラ」は「超軽量」を意味するイタリア語。ドゥカティはこれまで1199スーパーレッジェーラ(2014年)、1299スーパーレッジェーラ(2017年)、スーパーレッジェーラV4(2020年)を発表してきた。そして、ドゥカティ創立100周年となる2026年モデルとして、500台限定の「スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオ」が加わった。

公道仕様で173kg、レーシングキット装着で167kg(ともに燃料は含まず)という軽量な車体は、「スーパーレッジェーラ」の名に相応しい。

ヘッドライトが存在するが、GPマシンと見間違うようなフロントビュー。

絞り込まれたリアエンドと太いリアタイヤが、レーサーライクなリアビュー。

 

「スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオ」はフレーム、スイングアーム、サブフレーム、ホイールに至るまで、全体がカーボンファイバーで構成されたシャシーに、228hpを発生するデスモセディチ・ストラダーレ R 1100エンジンを搭載する。

このエンジンは手作業によるデスモドロミック・バルブタイミング調整を行なわれ、専用のアクラポビッチ製レーシングエキゾーストなどを装備したサーキット仕様では247hpに達する。そして、徹底的に軽量化を追求した結果、燃料を含まない装備重量は173kg、さらに標準付属のレーシングキット装着時には167kgまで軽量化され、1.48hp/kg というパワーウェイトレシオを実現する。

カーボン製のフレーム、スイングアーム、サブフレーム、ホイールなどを採用し、エンジンは新しいデスモセディチ・ストラダーレ R1100を搭載。

カーボンセラミック製ブレーキディスクを公道として初装備

スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオは、公道モデルとして世界で初めて、カーボンセラミック製ブレーキディスクを装備するのも特徴だ。

このブレーキディスクはブレンボ製で、C/SiC(炭素繊維強化セラミック)コンパウンドのコア構造を採用し、軽量性・高い剛性・優れた熱安定性 という特性を同時に実現。従来のスチール製ディスクと比較すると、同等の制動力を発揮しながら1枚あたり450gの軽量化と、慣性モーメントの40%低減を果たす。

組み合わされるブレーキキャリパーは、ビレットアルミニウム製モノブロック構造を採用した新しいブレンボGP4-HY 強化キャリパー。このキャリパーには冷却フィンが一体成形されており、30mmと34mmの異径ピストンを組み合わせている。

このキャリパーにはアンチドラッグシステムが搭載されており、ライダーがブレーキレバーを離した際にディスクを完全に開放することで残留トルクを解消。これにより、コーナー進入時のフィーリングが一層スムーズになるという。また、ブレーキパッドはカーボンセラミックディスクの表面特性に合わせて特別に開発されている。

ブレンボ製のカーボンセラミック製ブレーキディスクとGP4-HY 強化キャリパーを装備し、軽量化が図られる。

フロントフォークにもカーボンスリーブを使用

サスペンションにおいても新しいチャレンジが行なわれており、やはり公道モデルとして初めて、カーボンファイバー製アウターチューブを備えたフロントフォークが採用されている。

このオーリンズNPX 25/30 CarbonフロントフォークにはUDカーボンファイバーを用いたアウターチューブが使用されており、パニガーレV4Rと比べて8%の軽量化、標準のパニガーレV4と比較すると10%の軽量化を実現しており、その効果は俊敏性の向上やフロントエンドのフィードバック精度として明確に感じられるという。

リアには、オーリンズ TTX36 GP LW ショックアブソーバーを採用。軽量化を追求した特別仕様のスチールスプリングを備え、さらにMotoGP由来のバルブにより小さな凸凹への追従性が向上。サスペンションのリンクをチタン製とすることで徹底した軽量化を実現し、MotoGPのサスペンション技術をそのまま公道モデルにフィードバックしている。

フロントフォークはカーボンスリーブが使用され、大幅な軽量化が実現している。

リアサスペンションには、特別仕様のスチールスプリングを備えたオーリンズ TTX36 GP LW ショックアブソーバーを装備。

フレーム/スイングアーム/ホイールもカーボン素材

スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオのカーボンファイバー製フロントフレームは、パニガーレV4に搭載されるアルミニウム製フレームに対して17%軽量で、コーナリング時のグリップや自然なコーナリングラインを描くために精密に剛性が調整されている。

さらにカーボンファイバー製のスイングアームは、パニガーレV4などのアルミ製スイングアームと比べて21%軽量でありながら、コーナー立ち上がり時の最大トラクションを確保するため、横方向およびねじり剛性は同等に保たれている。

5本スポークのカーボン製ホイールもパニガーレV4 S Carbon に比べて約300g軽量で、フロントサブフレームの200g、リアモノコックフレームの1400gの軽量化と併せ、公道走行仕様車の重量はわずか173kg(燃料は除く)。標準付属のレーシングキット装着時には167kgまで軽減される。

フェアリングも完全なカーボンファイバー製で、一部があえて露出され、素材そのものの純度を際立たせる。さらに軽量化を徹底するため、マッドガード、タンクカバー、ラジエーターダクト、スプロケットカバー、ヒールガード、ステアリングスプラッシュガード、シートベース、インテークダクト、ライセンスプレートホルダー、リアバンクカバーなど、多数のパーツがカーボンファイバー製で仕上げられている。

これらすべてのカーボンファイバー部品は、航空宇宙産業で用いられる3種類の非破壊検査によって入念にチェックされて、最高レベルの製造品質を保証。ドゥカティは1299以降、すべてのスーパーレッジェーラモデルでこの検査を採用しているという。

カーボンモノコックフレーム構造を採用した専用シャーシーは、まさに超軽量に仕上げられている。

カーボンファイバー製フロントフレームは、パニガーレV4のアルミニウム製に対して17%軽量化されている。

スイングアームはアルミニウム製と比べて21%軽量化され、横方向およびねじり剛性は同等に確保されている。

高いダウンフォースを発生させるために設計された、高効率ウイングレットを装備する。

ライディングに最適な形状にデザインされたフューエルタンクには、「100 1926-2026」のロゴが入る。

MotoGPマシンからフィードバックされた、コーナー・サイドポッドをアンダーカウルに採用する。

1103ccのニューパワーユニットを採用

パワーユニットには新たに開発された「デスモセディチ・ストラダーレ R 1100」エンジンが搭載される。このエンジンは史上もっとも洗練されたスーパーレッジェーラを実現するために専用開発されたもので、ストロークを48.41mmから53.5mmに延長することで、排気量は998ccから1103ccへと拡大している。

この変更により、最高速への伸びは損なうことなく中回転域でのトルクと加速力が向上し、最高出力はEuro5+公道仕様で228hp、アクラポビッチ製レーシングエキゾーストとDucati Corse Performance オイルを使用することで247hpに達する。

吸気系には56mm相当径のオーバルスロットルボディを採用しており、デスモセディチ・ストラダーレの52mmより大径化されている。ファンネルは軽量化のため固定式とされ、流速向上のため左 20mm/右10mmと異なる長さに最適化されている。

アッパーインジェクターは、噴霧が吸気ダクトに近づくよう設計されたノズル先端により霧化性能を向上させている。排気系は41.7mm径のチタン製エキゾーストマニホールドと認証取得済みのアクラポビッチ製サイレンサーを採用。 吸気ポートおよび排気ポートは、トップレベルのレーシングエンジンと同様に研磨処理が施されている。

トランスミッションは1速の下にニュートラルを配置したうえ、DNL(Ducati Neutral Lock) システムによって、コーナー進入時に誤ってニュートラルに入ってしまうリスクを排除。1速と2速の間にニュートラルが存在しないことで、この 2 つのギア間のシフト操作もより速くスムーズになっている。

エンジンは専用開発された「デスモセディチ・ストラダーレ R 1100」で、ロングストローク化によって1103ccの排気量を得ている。

手作業によるデスモドロミック・バルブタイミング調整が行なわれ、担当者のサインが入ったプレートが取り付けられる。

吸気システムには56mm相当径のオーバルスロットルボディを採用し、霧化性能を向上させたノズルなどを採用する。

スタンダードのエキゾーストシステムもアクラポビッチ製で、認証取得し公道走行に対応している。

同梱されるアクラポビッチ製レーシングエキゾーストは、MotoGPマシンのようなデザインも魅力だ。

 

電子制御も公道走行可能モデルとして最高峰の完成度を誇り、最新世代のDVOストラテジーが追加され、より高度なコントロール性を提供することでプロライダーでなくても MotoGPライダーの走りを体験できるようになっている。

DTC(トラクションコントロール)DVO、DWC(ウイリーコントロール)DVO、DSC(スライドコントロール)、DPL(パワーローンチ)DVO は、新しいアルゴリズムにより、より精密な制御を可能に。

コーナリングABSにはRaceBrake Control や Road eCBS に加え、新たに Engine Brake Control DVOが採用され、Dynamic Engine Brake(DEB)”機能が導入されている。これはリアホイール荷重に応じて最大限のグリップを引き出すよう、エンジンブレーキ量をリアブレーキと併用して自動調整するシステム。プロライダーと同様、フロントブレーキを離してもリアブレーキを作動させ続けることで、コーナー進入時の制動性能を向上させる。経験の少ないライダーでもタイトなラインを描きやすくなり、コーナリング時の安心感が高まるという。

さらにサーキット用の特別装備として、アクラポビッチ製レーシングエキゾースト(DAVC Race Pro ソフトウェア付属)、専用ロアフェアリング、オープンクラッチカバー、そしてスイングアームとオルタネーター用のカーボン製プロテクターを装備。

サーキット仕様を完成させるための、ヘッドライト・サイドスタンド・ナンバープレートホルダー・ウインカー取り外しキットや、ビレットアルミニウム製レーシング燃料キャップ、ブレーキレバーガード、チャージメンテナー、ネオプレーン製レーシングシートも同梱されている。

ドゥカティファン垂涎のこのスーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオだが、日本への導入台数や価格、導入時期などは現在未定となっている。日本への導入台数は間違いなく少ないので、欲しい方は早めにディーラーに相談すべきだろう。

スーパーレッジェーラ V4 チェンテナリオ主要装備(2027)

o デスモセディチ・ストラダーレ R 1100 エンジン 1103 cc
o チタン製インテークバルブ
o 技術者の署名入りプレート付き、手作業によるデスモドロミックバルブトレイン調整
o タングステンインサートを使用した軽量クランクシャフト
o 18mmピストンピンを備えた軽量2リングピストン
o チタン製コンロッド
o チタン製エンジンボルト
o 最大出力:228 hp @ 14,500 rpm(レーシングエキゾースト装着時:247 hp @ 14,750 rpm)
o 最大トルク:117.6 Nm @ 10,500 rpm(レーシングエキゾースト装着時:126.3 Nm @ 12,500 rpm)
o 燃料を含まない装備重量:173 kg(レーシングエキゾースト装着時:167 kg)
o Ducati Neutral Lock を備えた Ducati Racing Gearbox
o STM Revo クラッチ
o カーボンファイバー製フロントフレーム
o カーボンファイバー製リアフレーム
o カーボンファイバー製ダブルサイドスイングアーム
o オーリンズNPX25/30 Carbon 加圧式フォーク(カーボンアウターチューブ+ビレットボトム)
o オーリンズTTX36 GP LW ショックアブソーバー(軽量特別スチールスプリング)
o 専用カーボンファイバー製ホイール
o ブレンボHyction 340 mm カーボンセラミックディスク+GP4-HY ビレットモノブロックキャリパー
o 6D IMU を使用した最新世代エレクトロニクスパッケージ; 4レベル・コーナリングABS, ドゥカティ・トラクション・コントロール(DTC)DVO, ドゥカティ・ウィリー・コントロール(DWC)DVO, ドゥカティ・スライド・コントロール(DSC), ドゥカティ・パワー・ローンチ(DPL)DVO, ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウン 2.0, エンジン・ブレーキ・コントロール(EBC)DVO(ダイナミック・エンジン・ブレーキ(DEB)機能付き)
o アクラポビッチ製レーシングエキゾースト(DAVCソフトウェア+専用キャリブレーション)[公道走行非対応] o 専用ロアフェアリング[公道走行非対応] o カーボンファイバー製オープンクラッチカバー[公道走行非対応] o スイングアームプロテクター
o オルタネーターカバープロテクター

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