東京モーターサイクルショーのヨシムラジャパンブースには、最新のCB1000FやDR-Z4SMをベースにした最新のカスタムや、GSX-R1100にオリジナルカウルや新型エキゾーストシステムを組み込んだ車両やMonkey125ベースのカスタムなど幅広い車両が展示されていた。ここではそんなヨシムラジャパンの展示車両を紹介していくことにする。

⚫︎写真:関野 温/後藤秀之

やはり主役はエキゾーストシステムだ

「ヨシムラ」を代表するカスタムパーツは「サイクロン」エキゾーストシステムであり、今回の展示車両にも様々なタイプのエキゾーストシステムが装着されていた。中でも目を引いたのはCB1000Fに装着されていたショート管風の「レーシングサイクロン」と、Monkey125に装着されていた「B-77 サイクロン」だろう。過去のヨシムラのエキゾーストシステムのデザインをモチーフとしながら、最新の性能を生み出すヨシムラジャパンのエキゾーストシステムに関するノウハウや技術には今後も要注目だ。

CB1000F

今年の東京モーターサイクルショーで、最も多くのメーカーがカスタムを展示していたのがホンダのCB1000Fだ。ヨシムラジャパンのブースのメインステージにも、CB1000Fをベースにしたカスタムが飾られていた。ヨシムラはこのCB1000Fのカスタムに最新スタイルのサイクロンではなく、いわゆる昔ながらのショート管スタイルのフルエキゾースト「レーシングサイクロン」を装着してクラシカルなレーシングスタイルを演出。Woodeye Designの手によるペイントは、過去のヨシムラレーサーをモチーフとしながら、CBのデザインを際立たせることに成功している。ラジエターには大きく「ヨシムラ」のロゴが入ったラジエターコアプロテクターや、「PRO SHIELD」のクラッチカバーやスライダーなどが組み込まれる。その他、ブレーキレバーガードや「PRO-GRESS1 」テンプ・ボルトメーター、ステップキット、レーシングオプションステーなど細かいパーツにまでヨシムラスピリットが注入されている。

CBにヨシムラカラーがマッチし、ミラーを持たない低めのハンドルがレーサーライクだ。

フェンダーレスやショート管が作り出すリアビューは、クラシカルなレーサーテイストだ。

低めのハンドルバーにアルミバーエンドを組み合わせ、センターに「PRO-GRESS1」テンプ・ボルトメーターが取り付けられる。

Woodeye Designが手がけたペイントは、ヨシムラのレジェンドカラーをモチーフにしている。

メッシュタイプのラジエターコアプロテクターには、ヨシムラのロゴが大きく入っている。

エンジン周りには「PRO SHIELD」のアルミ削り出しカバーが取り付けられ、ワイヤリングも施される。

「レーシングサイクロン」の複雑なカーブを描くエキゾーストパイプは、ヨシムラの真骨頂とも言える。

いわゆるショート管スタイルのサイレンサー部分は、エキゾーストシステムではなく「集合管」と呼びたい。

漢字で「吉村」のロゴが入るステップキットは現在開発中。細かいポジション調整が可能なようだ。

赤いチェーンは「RK XW SELED MOTORCYCLE CHAIN 525XRE」、スプロケットはSUNSTER製のアルミ。

Monkey125

赤いタンクが印象的なMonkey125は、POP吉村の名を全国に知れ渡らせることになった伝説のCB72レーサーのカラーリングを再現したもの。最大のポイントは1980年代AMAを走っていたカタナレーサーなどに装着されていた“バナナ管”をモチーフにしたサイレンサーを持つ、「B-77 サイクロン」と名付けられたエキゾーストシステムだろう。スタイルにインパクトがあるのはもちろん、エキゾーストパイプはチタン製で従来のエキゾーストシステムよりも大幅に軽量化されているのも注目すべき点。エンジン周りには「ヨシムラ」のエンブレムが刻まれたカバー類が装着されており、エンジンそのものはスタンダードながらその出立ちは「ヨシムラチューン」をイメージさせる。「PRO-GRESS1 」テンプ・ボルトメーターやメーターバイザー、ステアリングステムナットなどがハンドル周りには組み込まれ、ステップには「X-TREAD」が組み込まれる。その他、フェンダーレスキットやオーリンズ製のツインショック、ゼータ製のレバーなどが組み込まれて完成度が高められている。

赤いペイントが印象的なMonkey125は、POPが手がけたCB72レーサーをオマージュしたものだ。

エンジンに入るヨシムラのロゴや、オーリンズ製のサスペンションがレーシーなイメージを生み出している。

72には「250」と入っていた排気量のロゴは「125」とされ、「YOSHIMURA.COMPETITION.MOTORS」とその下に入る。

“バナナ管”をイメージしたサイレンサーと、チタン製のエキゾーストパイプを組み合わせる「B-77 サイクロン」を装着。

カムスプロケットカバーには「ヨシムラ」のロゴが大きく入り、エンジンに凄みを与える。

ロゴと「I’ve Got The Power!」の文字が入る、エンジンケースガードKITクランクケースカバーを装着。

2ポジションが選べる「X-TREAD」ステップを組み込み、コントロール性をアップする。

リアショックはオーリンズ製のアジャスタブルタイプを組み込み、走行性能を高めている。

GSX-8TT

スズキの最新モデルであるGSX-8TTは、ノーマルのグラフィックを活かしつつアクセントカラーを変更することでイメージチェンジを図り、ヨシムラジャパン製の各種パーツを組み込むことでパフォーマンスと質感をアップする。エキゾーストシステムにレーシーなデザインの「R-11 Sq R サイクロン」をセットし、フェンダーレスキットと組み合わせることでリア周りをすっきりとさせてスポーティさをアップ。ハンドルバーにはブレーキレバーガードやハンドルバーエンド High Lineを組み込み、ステアリングステムナットも変更、センター部分には「PRO-GRESS1」テンプ・ボルトメーターを組み込んでコクピット周りをスポーティに演出する。ステップには「X-TREAD」を組み込み、ライディングポジションを最適化すると共に操作性も向上させている。その他、エンジンには「PRO SHIELD」のジェネレーターカバーとパルサーカバーやオイルフィラーキャップ、ホイールのパフォーマンスカラー、リアスタンドブラケットなどのアルミ削り出しパーツが組み込まれる。

スタンダードのブラックのボディカラーをベースに、レッドとブルーのアクセントグラフィックを配したオリジナルカラー。

フェンダーレスキットとシャープなデザインのマフラーエンドがスポーティなリアビューを生み出す。

ハンドルクランプにベースを取り付け、「PRO-GRESS1」テンプ・ボルトメーターをセンターに取り付ける。

レーサーの必需品であるブレーキレバーガードはドレスアップパーツとしても人気が高く、ストリートでも有用。

フェンダーレスキットでショートテール化され、スポーティなイメージを強める。

「ヨシムラ」のロゴが大きく入る、メッシュタイプのラジエターコアプロテクターを装着する。

ウォーターポンプ以外にも「PRO SHIELD」のアルミ削り出しカバーが取り付けられ、エンジン周りのパーツを保護する。

ホイールにはパフォーマンスカラーを装着。アルマイト仕上げでドレスアップ効果も高い。

ステップはポジション変更が可能な、アルミ削り出し「X-TREAD」を装着。

シフト側にはクラッチレバーの操作無しで変速が可能となるEZシフターが装着される。

美しいカーブを描くステンレス製のエキゾーストパイプが、エンジンのパフォーマンスを引き出す。

カーボンエンドが装着されたシャープなデザインの「 R11Sq R サイクロン」のサイレンサー。

DR-Z4SM

久々の新型スーパーモタードモデルとなったスズキのDR-4SMも、ヨシムラジャパンの手にかかればここまでレーシーになるという好例。車体はヨシムラのイメージカラーに仕立てられ、レッドアルマイトのRKエキセルリムが足周りを引き締める。エキゾーストシステムはカーボンエンドがレーシーな「Slip-On RS-12サイクロン」に変更され、ヒートガードにもヨシムラのエンブレムが入る。コクピットにはゼータのハンドルバーやレバーがチョイスされ、ヨシムラのマスターシリンダーキャップやステアリングステムナット、ハンドルバーエンド High Lineが組み合わされる。テールカウルには使用パーツブランドのロゴが並び、フェンダーレスキットを組み込むことでレーサーライクなリアエンドが演出されている。

ヨシムラカラーを纏ったボディと、レッドアルマイトのホイールがアグレッシブなイメージを生む。

スポーティなサイレンサーエンドとフェンダーレスキットがリアビューを引き締める。

ヨシムラのロゴマークが入るマスターシリンダーキャップは、シンプルなデザインながら存在感がある。

ハンドルにはアルミ製のバーエンドが取り付けられ、コクピット周りに華を添える。

ステアリングステムナットやオイルフィラーキャップも、アルミ削り出しのヨシムラ製に交換される。

使用するパーツブランドのロゴステッカーが貼られたテールカウルと、フェンダーレスキットがテール周りを引き締める。

エキゾーストパイプに取り付けられるヒートガードにもヨシムラのロゴが入る。

右のサイドカバーから突き出した「Slip-On RS-12サイクロン」が、リア回りに迫力を演出する。

レッドアルマイト仕上げのRKエキセルリムが、足周りの印象を大きく変えている。

リアもフロント同様のRKエキセルリムをセット。スイングアームのデカールがレーシーだ。

Z900RS SE

1976年のAMAスーパーバイク選手権に出場したヨシムラZ1のカラーをオマージュした、「Yoshimura Heritage KIT SPEC1」を組み込んだ2026年モデルのZ900RS SE。ヨシムラのレジェンドカラーでペイントされたフューエルタンクや、カーボン製のサイドカバーやフロントフェンダーがデザインを引き締めている。さらに、フェンダーレスキットを組み込むことで、テール周りのデザインをすっきりと見せている。エキゾーストシステムは「Slip-On サイクロン」に純正のヒートガードを組み合わせ、ステップは「X-TREAD」が装着されている。エンジン周りには「PRO SHIELD」のパルサーカバーとジェネレーターカバー、ラジエターコアプロテクター「Black Oxide」などを組み込んでプロテクトする。コクピット周りではハンドルクランプやバーエンド、ブレーキレバーガード、リザーバータンクキャップなどをヨシムラ製に変更することで引き締まった印象に仕上げている。

Z1をモチーフにしたZ900RS SEには、AMAスーパーバイク仕様のヨシムラZ1カラーがマッチする。

コンパクトなサイレンサーと、フェンダーレスキットがリア周りを軽快に見せている。

「Yoshimura Heritage KIT SPEC1」に含まれるサイドカバーはカーボン製となる。

テールカウルにもラインが入り、フェンダーレスキットと組み合わせることでスポーティな仕上がりとなる。

ステップは「X-TREAD」で、クラッチレスでのシフトチェンジを可能にするEZシフターが組み込まれている。

コンパクトなサイレンサーを持つ「Slip-On サイクロン」を組み込み、パフォーマンスアップが図られる。

GSX-R1100

スズキのGSX-Rシリーズはヨシムラチューンの代表格とも言え、数多くのパーツが用意されている。今回東京モーターサイクルショーに展示された初期型のGSX-R1100は、ヨシムラカラーではなく白いカウルを纏っていた。このGSX-Rに装着されていた白いカウルの正体は、ヨシムラがリリースするフルカウルASSY(アッパー、サイド、アンダー、ヘッドランプカバー)と、シートカウルASSY(テール一体型)である。

1100と750の両方に対応しているというこのカウルは、入手困難な純正カウルの代わりとして使用することができる。キャブレターはヨシムラが誇るTMR-MJN36、それに現在開発中という新しい機械曲サイクロンを組み合わせてファインチューニングされ、ブレーキもブレンボ製の4ポットキャリパーで強化される。その他、この車両に装着されていた新しいステップキットやフェンダーレスキット、オイルキャッチタンクなども開発中ということで、GSX-Rオーナーはこれからもヨシムラから目を離せそうもない。

真っ白なカウルを装着したGSX-R1100は、そのカウルが製品であることをアピールする。

アッパーカウルとヘッドライトカバーはカウルキットに含まれる。スクリーンはウインドアーマーだ。

センターカウルはサイドのスリットをレーサー風に変更。アンダーカウルはノーマル形状だ。

シートカウルASSYはテール一体型となっており、フェンダーレスキットは別売となる。

ヨシムラがプロデュースする、TMR-MJN36をファンネル仕様で装着。

アンダーカウルの内側にセットされたオイルキャッチタンクも、現在開発中とのこと。

機械曲サイクロンも新規開発中ということなので、初期型オーナーはさぞ待ち遠しいことだろう。

最新モデルからレジェンドモデルまで、ヨシムラジャパンブースの最新カスタムを紹介【東京MCショー】 (53枚)

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