4/24に発売される新型125ccスクーター・ファツィオ(Fazzio)は、既存のヤマハ原付二種スクーターには存在しなかった、レトロかつファッショナブルなデザインが特徴。概要は第一報でお伝え済みだが、メディア向け発表会で得た情報を元に、ピンポイントで深掘りした第二弾記事をお伝えする。
プラットフォーム的にも日本初登場
今回、日本向けに正式発表されたヤマハ・ファツィオは、2022年にインドネシアで発売された、アジア圏におけるヤマハのベストセラーモデル。日本でも2025年の大阪/東京モーターサイクルショーで展示されていたが、今回、満を持しての国内上陸となる。
ポイントはレトロかつポップなデザインだが、プラットフォームとしても日本初導入となる点にも着目したい。国内のヤマハ原二スクーターには現状5機種(NMAX/シグナス グリファス/アクシスZ/ジョグ125/トリシティ125)が存在するが、前後12インチタイヤでステップスルー、シート下配置の燃料タンクという、ファツィオと同構成の機種は存在しないのだ。
このファツィオのプラットフォームはアジア圏で販売される「MIO GEAR」シリーズと共有で、この系統のモデルとしては日本初導入(ファツィオも現地では「MIO FAZZIO」を名乗る)。ホイール径はファツィオの12インチに対し、MIOシリーズは14インチを採用するなど、汎用性を持たせたプラットフォームとされているそうだ。
なぜ「ハイブリッド」を名乗らない?
さらにファツィオで注目したいのが、発進時に3秒間、モーターがエンジンをアシストする「パワーアシスト機能」の採用だ。スターターモーターとジェネレーターを一体化した「SMG(スマートモータージェネレーター)」にもうひとつ、エンジンのアシストという役目を担わせた…と言える機構で、これも日本で正規販売されるヤマハ車としては初導入となる。
エンジンをモーターでアシストするという考え方は、2018年に発売されたホンダPCXハイブリッド(現在は生産終了)にも近いもので、4輪でいうところのマイルドハイブリッドに類似したシステム。現にファツィオも指向地によってはハイブリッドを名乗っている(ただし、ファツィオはモーター用の専用バッテリーなどは装備しない)。
じゃあ、なぜ日本でハイブリッドを名乗らないのか…というと、日本ではトヨタ・プリウスのようなストロング型=ハイブリッドというイメージが強いため、マイルドハイブリッド的なファツィオ(の日本仕様)では表現を避けたとのこと。下衆な筆者などはハイブリッドと名乗るだけで販売3割増では…なんて思ってしまうが、ここはヤマハらしい真面目さの表れか。
このパワーアシスト、発進時は125ccという排気量のイメージを上回る力強さを味わえるというから期待したい。また、こうした機構を採用しつつ車重は97kgと、ヤマハ原二スクーターで最もシンプルなジョグ125のプラス2kgに収まっているのもポイントだろう。
シート下は日本仕様「専用」装備!
日本仕様ファツィオでは、シート下のメットインスペースが拡大されている点にも注目したい。インドネシア仕様が17.1Lなのに対し、2Lも多い19.1Lとされているのだ。これは日本導入にあたり、ヤマハ純正のYJ-14というジェットヘルメットが入ることを必須としたためだという。
そのため、シートベースには裏側(=メットイン側)を大きくえぐった日本専用パーツを投入し、主に天地方向にスペースを拡大。ベースをえぐったことでシートのウレタンは薄くなってしまうが、そこは足つき性が悪化しない範囲でシート高を上げてカバーしているという(インドネシア仕様:750mm・日本仕様:765mm)。
もちろんメットインのボックス自体も日本専用パーツとされており、意外な部分で国内専用化が図られているのがなかなか面白い。もちろん排ガスや灯火類も日本の法規に併せて変更されている。

大柄に感じるものの、ホイールベースはシグナス グリファスより60mm短く、1275mmのアクシスZとほぼ同等の1280mm。シート高の765mmはその2車よりも低い。身長170cmで両足のかかとが数cm浮くが、車体が軽いため不安感はない。(ライダー身長170cm・体重70kg)
イラストレーター作のワンオフモデルも登場
今回の発表会ではイラストレーターのutuさんとのコラボレーションも発表。ファツィオと女性のイラストが全8点制作されたほか、utuさんがカラーリングを担当したスペシャルモデルも登場した。
この車両はブルーとアイボリーのツートーンカラーとしつつ、外装のエッジをなぞるようにピンストライプを走らせ、足回りや細部をメッキ仕上げとした非常に雰囲気のよいもので、バイクに乗らない女性がデザインしたとは思えないほどの完成度。3月10日から神奈川県横浜市のヤマハE-Ride Base(ヤマハのスポーツ電動アシスト自転車の体験型ショールーム)で展示されるという。
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