YOKOYAMA HOT ROD CUSTOM SHOW2025。
この場にHEIWA MOTORCYCLEが送り出した一台があった。
その名は「WILD PIGEON」。
20周年の節目に製作された1965年式トライアンフTR6をベースに製作された車両だ。
今回は、HEIWA MOTORCYCLEを象徴するアニバーサリーバイク「WILD PIGEON」に迫る。

HEIWA MOTORCYCLEの20年を象徴するアニバーサリーバイク、1965年式TRIUMPH TR6 「WILD PIGEON」

20周年という節目が意味するもの

2025年、HEIWA MOTORCYCLEはブランド創設20周年を迎えた。
数多くのカスタムバイクを世に送り出してきた同店にとって、この節目は単なる通過点ではない。

アニバーサリーバイクとして製作する以上、これまで積み重ねてきた手法の延長線では勿体ない。
そこで掲げられたテーマが、「今までやったことのない加工や作り込みへの挑戦」だった。

フレーム構成から外装、車体全体のレイアウトに至るまで、過去作をなぞることなくゼロベースで構想。HEIWA MOTORCYCLEにとっても、明確なチャレンジとなるプロジェクトだった。

Instagram「HEIWA MOTORCYCLE」
https://www.instagram.com/heiwamc

ブランド創設20周年を迎えたHEIWA MOTORCYCLE(写真は代表の木村さんとTR6)

プロジェクトを後押しした“関係性”

この挑戦を現実のものとした背景には、長年にわたりHEIWA MOTORCYCLEと関係を築いてきたオーナー、藤井さんの存在がある。

「20周年は、自分がオーダーする」

その言葉は、25年以上にわたり同店のバイクを見続け、乗り続けてきたオーナーだからこそ口にできたものだった。
単なる依頼ではなく、節目に立ち会う覚悟と信頼が込められたオーダーである。

シンプルさがかえって目を引くフロントビュー

オーナーとの信頼の積み重ねが、この背中を形作っている

カスタム詳細

・フレーム:フルスクラッチ
・外装:すべてアルミにてワンオフ製作
・足回り:他車種流用
・エンジン:フルオーバーホール

フルスクラッチで製作されたフレームを核に、外装はすべてアルミで構成。軽量化を前面に押し出すのではなく、面構成を明確にすることで、車体全体に適度な緊張感を与えている。
足回りは他車種流用としながらも、主張を抑え、全体のバランスを最優先。
エンジンはフルオーバーホールが施され、外観だけでなく中身も含めて再構築されており、安心して走れる車両となっている。

語りすぎないフロントフェイスが、かえって印象に残る

操作性を損なうことなく、情報量を最小限に抑えたハンドル周り

後方へと収束していくラインを、自然に受け止めるカウル付きシート

左右へと展開するアップマフラーがリズムを生む

太いリヤタイヤとモノサスペンションが支える、安定感のあるリヤセクション

流れを生むリバースヘッド

本車両最大の特徴が、リバースヘッド化されたエンジンレイアウトだ。
フロントに配置されたキャブレターから、後方へと伸びていくエキゾースト。

吸気から排気までの流れを一方向に整理することで、エンジン周りの情報量を抑え、車体全体を“流れる一本の線”として成立させている。
よく見ると、フレーム、外装、エキゾーストラインの関係性が極めて整理されていることに気づくはずだ。

エンジンの吸気側と排気側を通常とは逆に配置した「リバースヘッド」化されたエンジンが本車両最大の特徴

通常エンジン後方に配置される吸気系が前方に

反対に…通常エンジンの前方にある排気系を後方に配置!

20年の先を示す一台

「WILD PIGEON」は、HEIWA MOTORCYCLEの20年を振り返るためのバイクではない。
むしろ、その先に続く未来を示すための一台だ。

積み重ねてきた技術、長年築いてきたオーナーとの信頼関係、そして“まだやっていないこと”への挑戦。
それらが結実したこのTR6は、アニバーサリーという言葉を超え、HEIWA MOTORCYCLEの現在地と次の一歩を静かに物語っている。

Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito

「WILD PIGEON」は、HEIWA MOTORCYCLEの未来を示すための一台となった

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