1958年の誕生以来、世界累計生産台数1億台を超えるホンダの象徴、スーパーカブ C125が2026年モデルとしてアップデートを遂げた。伝統のS字シルエットや自動遠心クラッチを継承しつつ、ユーロ5+規制に適合した最新エンジンを搭載。専用のツートンカラーを新たに採用し、歴史的な価値と現代の利便性を高次元で両立している。
目次
プレミアム感を演出する2026年モデル専用カラーと装備
2026年モデルにおける最大の変更点は、そのシルエットを一層際立たせる新しいカラーリングの採用である。「プレミアムシルバーメタリック・ウィズ・パールシュガーケーンベージュ」と名付けられた専用のツートンカラースキームは、クラシックな装いの中に洗練された現代的な美しさを提供。新型では機能面での変更はない。
従来から踏襲して、足回りには、安定性とステアリング精度を高める17インチのダイキャストアルミホイールを装備。リムとスポークには機械加工が施され、足元から高級感を演出する。ブレーキシステムは、フロントに220ミリ径のシングルディスクとシングルピストンキャリパーを配し、アンチロックブレーキシステムを標準装備することで安全性を確保した。リアには伝統的な110ミリ径のドラムブレーキを採用している。サスペンションはフロントに100ミリのトラベル量を持つテレスコピックフォーク、リアにはボディカラーと調和するツインショックアブソーバーを組み合わせ、路面の凹凸を的確に吸収。125ccクラスを超えた品質が個性となっている。
時代を超えて愛される唯一無二のデザインと走行性能
初代モデルである「スーパーカブ C100」から続く「人々の生活に役立つ喜び」という設計思想は、2026年モデルにおいても色褪せることなく息づいている。乗り降りが容易なステップスルー構造や、レッグガードからリアフェンダーへと流れるようなS字シルエットは、一目でスーパーカブと判別できる独自のアイデンティティを確立した。
心臓部には、ボア50ミリ、ストローク63.1ミリ、圧縮比10.0対1に設定された排気量124ccの空冷単気筒エンジンを搭載する。最高出力は7.2キロワット、最大トルクは10.4ニュートンメートルを発揮し、実用域でのスムーズなパワー特性を実現している。特筆すべきはその圧倒的な環境性能と燃費効率であり、世界統一試験サイクルであるWMTCモードにおいて100キロ走行あたり1.5リットル、燃料消費率に換算すると1リットルあたり67.3キロという数値を記録した。3.7リットルの燃料タンクを満たせば、理論上は約250キロの走行が可能となる。この最新ユニットは厳しいユーロ5+規制にも適合しており、クリーンな排気と高い経済性を両立させている。
自動遠心クラッチがもたらすカブならではの操作感
スーパーカブの伝統的かつ象徴的な要素が、クラッチレバーを必要としない4速ギアボックスである。自動遠心クラッチを採用することで、ライダーは左足のレバー操作のみでギア選択を完結できる。発進時はスロットルを開けるだけで自動的にクラッチが繋がり、走行中はつま先でのシフトアップ、かかとでのシフトダウンというカブ特有の操作を楽しむことができる。この独自の変速システムは、かつて配達員が片手で荷物を抱えたまま運転できるようにと考案された経緯を持つが、現代においては都市部でのストレスフリーなライディングに大きく貢献している。また、エンジン内部にはヘリカルプライマリーギアを採用することで、不快なメカニカルノイズを低減させた。これにより、静粛性が高まり、快適な市街地走行が可能だ。
スマートキーとLEDが彩る現代的な利便性
外観はレトロでありながら、機能面では最新のテクノロジーが惜しみなく投入されている。全ての照明類にはLEDを採用、計器類はアナログのスピードメーターと、燃料計や時計を表示するデジタルディスプレイを組み合わせたデュアルクロームリングデザインを取り入れる。
利便性を劇的に向上させているのが、ホンダスマートキーシステムの採用である。キーをポケットに入れたまま車両の起動が可能であり、盗難抑止に効果的なイモビライザー機能や、混雑した駐輪場でも自車を特定しやすいアンサーバック機能も備えている。スマートキーフォブにはホンダの歴史を象徴する3Dのクラシックウィングロゴがあしらわれており、所有欲を満たすディテールにもこだわりを感じられるのがポイント。さらに、日常の使い勝手を高めるための純正アクセサリーも充実している。冬場や雨天時の走行を快適にするグリップヒーターや、スマートフォンなどの電子機器を充電できるUSBソケットが用意されており、個々のライフスタイルに合わせたカスタマイズが可能となっている。
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