6気筒エンジンを搭載する名車、HONDA CBX1000。その圧倒的な存在感だけで成立してしまうがゆえ、CBX1000のカスタムは非常に難しいとも言われてきた。
今回は、YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2025に展示された一台のHONDA CBX1000カスタムに注目。Wedge Motorcycleが製作した、6気筒を主役に据えたロー&ロングスタイルのカスタム車両をご紹介する。
目次
HONDA CBX1000とは?
1978年に登場したHONDA CBX1000は、当時のホンダが技術力を誇示するかのように送り出したフラッグシップモデルだ。
最大の特徴は、空冷並列6気筒エンジン。
1,047ccという排気量と、6連キャブレターによる滑らかな回転フィールは、現在でも他に代えがたい存在感を放っている。
一方で、エンジンの主張があまりにも強く、カスタムのバランスが非常に難しい車両としても知られている。
CBX1000は現在でもホンダの名車として高い人気を誇り、カスタムベースとしても特別な存在であり続けている。
完全お任せから始まったカスタム
「今回のカスタムは、オーナーさんからの“完全お任せ”というオーダーからスタートしました」と語るのは、Wedge Motorcycle代表の二平さん。
制約がないからこそ問われるのは、作り手の美意識とバランス感覚。
今回Wedge Motorcycleが描いた方向性は、ドラッグテイストを感じさせるロー&ロングスタイルだった。
公式WEBサイト「Wedge Motorcycle」
https://wedge-motorcycle.tokyo/
Instagram「Wedge Motorcycle」
https://www.instagram.com/wedge_motorcycle
6気筒エンジンを主役に据えるバランス感覚
CBX1000は、エンジンだけで画が成立してしまうバイクだ。
だからこそ、車体側が主張しすぎれば全体のバランスは簡単に破綻してしまう。
「エンジンがかなり強調されているので、バランスには一番気を遣いました」
ロー&ロングなシルエットを与えながらも、フレーム、足回り、全体のラインはあくまで控えめ。
主役は常に6気筒エンジンであることが徹底されている。この絶妙なバランス感覚こそが、このCBX1000カスタム最大の魅力だ。
“純正の延長線”を意識したディテール
スイングアームの変更やモノサス化など、構造的にはしっかりと手が入っている本車両。
それでも違和感を感じないのは
「純正だったらこう作っていたかもしれない」
という視点で全体がまとめられているからだ。
奇をてらわず、時間が経っても古びない。
その自然さが、このCBX1000を特別な一台にしている。
走行性能への拘り
見た目の落ち着きとは裏腹に、エンジンはフルオーバーホールを実施。
キャブレターには6連FCRを装着し、6気筒エンジンのポテンシャルを確実に引き出している。
ショーバイクでありながら、走りを犠牲にしていない点も、このCBX1000カスタムの大きな魅力だ。
Wedge Motorcycleとは
芸能人の御用達ショップとしても知られるWedge Motorcycle。
さまざまなカスタムイベントの現場で目にしてきたが、同ショップの車両はいずれも、一見シンプルでありながら強烈な存在感を放っている。
車種やジャンルに縛られず
「バイク本来の魅力を損なうことなく、そのバイクが一番美しく見える形」
を追求する姿勢は、今回のCBX1000カスタムにも色濃く表れている。
Webikeプラス過去記事(Wedge製作KAWASAKI W650ストリートトラッカー)
6気筒の存在感を絶妙な距離感で引き立てる
6気筒という圧倒的な存在を、絶妙な距離感で引き立てるCBX1000カスタム。
派手さではなく完成度で魅せるその姿は、Wedge Motorcycleならではの美意識を雄弁に物語っている。
HONDA CBX1000という名車の魅力を、現代的な感覚で再構築した一台と言える。
HOT ROD CUSTOM SHOWという特別な舞台に立ちながらも、日常にそのまま連れ出せそうなリアリティを失っていない。
派手な主張が並ぶ会場においても、このCBX1000は佇まいで存在感を放っていた。
見れば見るほど、完成度の高さが伝わってくる。それこそが、この舞台に選ばれた理由だろう。
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito
この記事にいいねする








































