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KTM 2015アドベンチャーファミリー最新モデル 試乗インプレッション#2
お待たせしました!
今回はvol57に続くKTM最新アドベンチャー4機種のうち、残る2機種となる 「1050アドベンチャー」と「1290スーパーアドベンチャー」の試乗インプレッションをご紹介します。
モーターサイクルジャナーリスト ケニー佐川 による、わかりやすい動画解説も是非ご覧ください!
【1050 ADVENTURE】
本格的かつ軽快で扱いやすいアドベンチャー入門モデル
2015から投入される最新モデル、1050アドベンチャーはKTMが誇るアドベンチャーファミリーのエントリーモデルの位置づけである。
車体はSTDモデルの1190と共通だが、車重で5㎏、シート高で10㎜低くなり、サスペンションもややソフト設定になっているためか、取り回しやUターンからしてだいぶ扱いやすくなっている。
新設計の水冷V型2気筒エンジンは最高出力95psとピークパワーはだいぶ抑えられているが、その分「手の内にある感じ」があり安心。タイヤが前後ともにワンサイズ細くなったことでコーナリングも軽快だ。
電子制御は簡略化されているが、ABSやトラコン、スリッパークラッチなどの基本デバイスは盛り込まれ安全性も高い。
入門用でありながらも本格的な走りも楽しめる、同ファミリーの中で最もストリート寄りのモデル。
1190と比べて50万円近く安い価格も魅力だ。
新設計のエンジンは、1190アドベンチャーのボア・ストローク共にコンパクトにしたものになっている。
【1290 SUPER ADVENTURE】
最上級の快適と安全が与えられたラグジュアリーツアラー
KTMアドベンチャーファミリーの最高峰モデルにして、ラグジュアリーツアラーとして今回投入されたのが2015最新モデル「1290スーパーアドベンチャー」である。
エンジンは1290スーパーデュークRと主要パーツを共用しつつ、フライホイール重量を増すなどアドベンチャー用として最適化。クラス最強160psのパワーと低中速域での扱いやすさを両立している。フル加速は強烈で3速からでもフロントが浮いてくるほどだが、万が一の滑りに対してはトラコンが作動するので安心だ。
注目すべきはKTM初投入のセミアクティブサスペンション。4種類のモードから選択でき、路面や走行状況からリアルタイムにダンピング調整を行うシステムである。乗り心地はとてもスムーズで、まるでフラットな路面を滑るように走っていく感じだ。
進化型コンバインドABSやモーターサイクルとしては世界初となるLEDコーナリングライトなども含め、冒険ツーリングをより快適かつ安全に楽しめるまさにフラッグシップモデルである。
KTMのトラベルシリーズではもっとも豪華なフラッグシップモデル。電子制御式クルーズ・コントロールも装備。
シリンダー、ピストン、コンロッドを1301ccVツインエンジン搭載の1290スーパーデュークRから流用し、専用開発のシリンダーヘッド、クランクシャフトと組み合わせ、最高出力160hpを発生するエンジン。
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