ホンダは、原付一種の新しい区分基準に適合する新型スクーター「Dio110 Lite(ディオ110ライト)」を発表した。最高出力を3.7kWに制御した109ccエンジンを搭載し、扱いやすさと快適性を両立。発売は2025年11月20日、価格は23万9800円(税込)となる。
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車体サイズは110と同じ、重量は1kg減
今年始まった新制度である「新基準原付」は、従来の50ccの原付一種モデルが排ガス規制をクリアすることが困難であるため、原付二種クラスの車体、エンジンパワーを調整し、原付一種同等として販売できるもの。施行は4月から開始されていたが、いよいよ本格的にこの規格の新モデルが登場した。ホンダからデビューしたのは、「ディオ110 Lite」と「スーパーカブ110 Lite」の4モデルだ。
このうち「ディオ110 Lite」は、ベースとなるDio110のエンジンをもとに、最高出力を3.7kW(5.0PS)/5250rpmに抑制。基本設計はディオ110のままであるため、搭載される空冷4ストロークOHC単気筒「eSP(イーエスピー)」エンジンは、停車時に自動でエンジンを停止するアイドリングストップ・システムと、電子制御式ACGスターターといった便利な装備を引き継いでいる。燃費は定地燃費72.5km/L、WMTCモード値56.6km/Lと、ディオ110よりも向上した。
車体、装備類もほぼディオ110同等で、車体サイズは全長1870mm、ホイールサイズは前後14インチのまま。ただし違う箇所もあり、シート高は15mmダウンとなる745mm、車重は1kg低減する95kgとなっている。これはシート形状を新設計した専用ローシートの採用によるもので、足つき性も大幅に改善され、原付二種の大柄さをカバーする改良だ。
収納スペースも充実しており、フロントには蓋付きのインナーボックスを、シート下には17Lのラゲッジボックスを装備。ヘルメットや小物の収納が可能で、通勤・通学から買い物まで幅広く対応する、これまでの原付一種同様の利便性を目指した。カラーバリエーションは「キャンディラスターレッド」、「マットギャラクシーブラックメタリック」、「パールスノーフレークホワイト」の全3色がラインナップされる。
気になる価格設定は23万9800円。ディオ110が28万6000円だったところから約5万円のプライスダウンだ。これまでの原付一種モデルが17万9300円~24万7500円といった価格帯でラインナップされていたところを鑑みると、クラス標準的な設定といえるだろう。そんなディオ110 Liteの年間販売目標は9000台で、ホンダは「従来の50ccスクーターでは得られなかった余裕のある出力と快適性を提供するモデル」として、新基準原付の主力車種を目指すという。
また本機は2025年10月29日から開催される「ジャパンモビリティショー2025」のホンダブースにも展示予定。実車をいち早く目にするチャンスだ。
Dio110 Lite(2026)主要諸元
発売日:2025年11月20日(木)
価格:23万9800円
キャンディラスターレッド【新色】
マットギャラクシーブラックメタリック【新色】
パールスノーフレークホワイト【新色】
Dio110 Lite(2026)主要諸元
・全長×全幅×全高:1870×685×1100mm
・ホイールベース:1255mm
・シート高:745mm
・車両重量:95kg
・エンジン:空冷4ストロークOHC 単気筒 109cc
・最高出力:3.7kW(5.0PS)/ 5250rpm
・最大トルク:7.6N・m(0.77kgm)/ 4000rpm
・変速機:無段変速式(Vマチック)
・燃料タンク容量:4.9L
・ブレーキ:F=ディスク、R=機械式リーディングトレーディング(ドラム)
・タイヤ:F=80/90-14、R=90/90-14
・価格:23万9800円
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ベーシックと比較すると11,000円差。
どうして豪華装備の方と比べたんですか?
変速機:6段リターンってどういうこと?
同じタイプの125のECUいれたら容易にリミッターカットなるんじゃないの?