スズキから、2025年10月30日~11月9日に開催されるジャパンモビリティーショーの出展内容が発表された。中でもバイクファンが注目したいのは世界初公開となる「e-VanVan(e-バンバン)」コンセプト! 70年代の名シリーズをEV化してしまった新機軸のファンEVの提案だ。さらに日本上陸が待たれる「GSX-8T/TT」「GSX-R1000R」、折りたたみ電動バイク「e-PO」、フル電動スクーター「e-Address」、水素エンジンモデル「水素エンジンバーグマン」など、スズキのバイク開発最前線を目にすることができる。
70'sのレジャーバイク「バンバン」がEVで復活! 独特のシルエットはそのままだ
モビリティショーにて世界初公開となるe-バンバン。70年代に青春を送ったライダーからは懐かしいシルエットをそのまま、バッテリーとモーターを搭載したファンバイクのコンセプトモデルだ。モチーフはもちろん1971年に発売された「バンバン90」をはじめとするシリーズ。2サイクルの小排気量エンジンを搭載するミニマムな車体に、巨大なバルーンタイヤやアップマフラー、ワイドなハンドルバーを装着してオフロードテイストを備えた、超個性的なファンバイクだ。そのシルエットは販売終了後にも人気が高く、2002年には中型サイズへ進化した「バンバン200」が登場。こちらはストリートバイクとして人気を博した。
そんなバンバンがなんとEVになってしまったというから驚き。シルエットはまったく往年のバンバンそのままで、特徴的なアンダーボーンのフレーム、ロングシート、前後12インチのファットなタイヤを備えており、ブレース付きのオフテイストなワイドハンドルも装備。ただし従来エンジンがあった箇所には巨大な箱型のバッテリーが搭載され、本機がEVであることがわかる。さらにバーエンドミラーやリング状のLEDヘッドライトなど、最新モデルのスタイルがディテールに取り入れられているのも、まさに「令和に蘇ったバンバン」らしいスタイルを実現している。
スズキの開発テーマは「新世代のカルチャーモト」ということで、従来実用性や経済性に焦点が置かれがちだったEVのラインナップに、ライディングや所有感を楽しめるファンバイクを提案する意欲作だ。コンセプトモデルであるため市販予定などはないが、ミニバイクファンなら是非とも実現を期待したいものだ。
スズキの最新ラインナップ&新技術モデルが目白押し! 全12台が登場予定
もちろんバイクの展示はこればかりではなく、スズキが発表したばかりの最新モデルや、開発中のテストモデルなどが勢ぞろい。総台数は12台に及ぶ。市販モデルでは、今年夏に発表されたばかりのネオレトロスポーツ「GSX-8T / TT」が初めて公に登場。さらに鈴鹿8耐会場でも展示されたシリーズ40周年を飾るフラッグシップSS「GSX-R1000R」がいち早く登場。さらにインドで活躍するEV原付二種モデル「e-アドレス」、バイオエタノールエンジンを搭載する「ジクサーSF250 FFV」、折りたたみ可能なEV「e-PO」など次世代機や、日本発売が開始された「DR-Z4S / SM」など、市販モデルも楽しめる。
ライダー大注目となるモビリティ―ショーだが、もちろんバイク以外でも、四輪車では世界初公開となるEV軽自動車「Vison e-Sky」、新型「クロスビー」など全8台が展示。電動モビリティでは、話題を呼んだ「スズライド」の改良機「スズライド2」や、四脚走行モビリティ「MOQBA2」など4台が登場。このほか船外機やインドでのプラント開発など、スズキの手掛けるあらゆる最新事業を目にすることができ、乗り物好きなら誰もが楽しめ、学べる展示となることだろう。来場の際にはぜひとも足を運んでみたい!
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