中国・新大洲本田が新型スクーター「スクエアX125」を今年秋より発売を始める。Dio110シリーズなどでもおなじみの空冷「eSPエンジン」を搭載しつつ、なんとも言えない真四角のスタイルが個性的なモデルだ!

垂直フロントマスクはエアロデザインの対極! とにかく積載性を高めたSUVスタイル

新大洲本田は、ホンダが中国にてエンジンや車体の製造と販売を行っている合弁企業だ。このため同社は、ホンダのエンジンやフレームをベースとする中国向けの派生モデルも開発。ニーズの高さから、日本では見られない超個性的なマシンも続々登場している。そして今年9月、新たに登場した「Square X 125(スクエアX125)」は、その中でも極めつけにユニークな1台だ。

9月に発売された「スクエアX125」。新大洲本田がリリースした、中国向けモデルだ。

エンジンは日本でもおなじみeSP空冷単気筒125cc。出力などの諸元は未発表。

もう外見からして個性バツグンのスクエアX125だが、パワーユニットは日本でもおなじみ、「Dio110」同様の強制空冷シングル「eSP」エンジンを採用。2012年から改良されつつ採用が続いているこのエンジンは、アイドリングストップや最適化された変速タイミングなどにより、低燃費で静粛性も高く、スクーター用として日本のみならず中国でも広く採用されている。スクエアX125にもこのeSPエンジンの125ccモデルが搭載されており、出力やトルクは明らかではないが、最高時速は88km/hとクラスでは標準的な数値だ。もちろん新型モデルらしく、スマートキーやフルカラー液晶モニタ、USB電源といったアクセサリーは、日本のスクーター同様の水準だ。

最高速度は88km、燃料タンクは股下にレイアウトされ大容量だ。

とても変わったフロントマスク。細いポジションライト&メインレンズの5灯式。

メーターはフルカラー液晶で、マルチファンクションながらシンプルなレイアウト。

しかし、そんな機能部品を納めるボディは、エアロデザインが先鋭化する現代とは思えない垂直の箱型。「スクエアX」の名前通りたいへん武骨なシルエットで、ヘッドライトもミニマムな四角いスリットタイプだというから面白い。さらに積載性を引き上げるフロントキャリアやフレームキャリアを備えているほか、タンデムシートを跳ね上げて大きなキャリアを利用することも可能だ。燃料タンクはフレーム下に装着されており、5.7Lの大容量を備えている。ホイールは前後12インチで走破性はさほどでもないが、アドベンチャーライクなシルエットはアウトドアに連れ出したい雰囲気抜群だ。

とにかく積載性がアピールされているスクエアX125。そのスタイルは往年のズーマー等にも似ている。

タンデムシートを跳ね上げてキャリア&バックレストに。

タンク上にもパイプが配され、キャリアとして利用可能だ。

往年のスクーター「ズーマー」や「PS250」といったホンダの名シリーズ「Nプロジェクト」を思わせる新型スクエアX125。日本でも人気のDio110とは、排気量や性能面が異なるため、日本導入の可能性は低いが、それでも気になってしまうライダーは多そうだ。価格も中国で1万2680元(約26万7000円)とかなりお手頃。こんな遊び心あるモデル、一度は乗ってみたいかも!?

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コメント一覧
  1. むねお より:

    HONDAの横型エンジン125ccシリーズに【MOTORA】を出して欲しいなぁ。お願いしますよHONDAさん!

  2. 匿名 より:

    日本でこの値段で出すなら俺は買うよ

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