ドゥカティは、そのブランドの魅力を伝える2つのイベントを日本国内で開催した。1つはMotoGPライダーと公式クラブ会員が交流する記念パーティー、もう一つは大阪・関西万博における限定モデルの特別展示だ。
Ducati Corse Meet & Greet 2025 @イタリア大使館
2025年9月24日、東京・港区の駐日イタリア大使館にて「Ducati Corse Meet & Greet 2025」が開催された。これは、Ducati Official Club(DOC)の創設25周年を記念した特別なレセプションパーティーで、全国のDOCメンバーを中心に約130名のゲストが招待された。
ゲストはイタリア国旗の三色(トリコローレ)にライトアップされた大使館を背景に、新型「パニガーレV4 S」との記念撮影を楽しんだ後、会場へと歩を進めた。館内には新型「パニガーレV2 S」と新型「XDiavel V4」も展示され、多くのゲストがカメラを向けていた。
オープニングでは、ジャンルイージ・ベネデッティ駐日イタリア大使、イタリア政府のジョルジョ・シッリ氏、ドゥカティジャパンのマッツ・リンドストレーム代表取締役社長、そしてドゥカティ・コルセスポーツディレクターのマウロ・グラッシリ氏が登壇し、来場者に歓迎の言葉を述べた。
続いてMotoGPのハイライト映像が上映されると、会場の熱気は一気に高まった。その興奮が冷めやらぬ中、MotoGPライダーのフランチェスコ・“ペッコ”・バニャイア選手とファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手が登場。Q&Aセッションでは、モビリティリゾートもてぎの印象や日本での驚きの体験、そしてイタリア人としての誇りなどが語られた。
特に印象的だったのは、バニャイア選手が「もてぎでは侍をモチーフにした特別なヘルメットを着用する予定だ」と明かした一幕。日本文化への深い敬意が感じられるこの発言に、会場から大きな歓声が上がった。
その後は、日本の伝統文化を取り入れた「達磨の開眼セレモニー」を実施。ライダーたちが勝利への願いを込めて達磨に目を入れる姿に、会場から温かい拍手が送られた。
さらに、東京・高円寺を拠点とする阿波踊りの名門「飛鳥連」が登場し、色鮮やかな衣装と力強い鳴り物で華やかなパフォーマンスを披露。イタリア大使、マッツ社長、グラッシリ氏、そしてライダーたちも法被をまとって踊りの輪に加わり、会場は一体感に包まれた。まさに国境を越えた文化交流の象徴的な瞬間だった。
乾杯の後は、麹町の本格イタリアンレストラン「Elio Locanda」によるビュッフェがスタート。豪華な前菜、パスタ、メイン料理、そしてティラミスなどのドルチェが並び、ゲストは歓談のひとときを楽しんだ。
帰り際には、来場者一人ひとりにイタリアの高級チョコレート「Venchi」の特別ギフトが手渡された。Ducatiの情熱と日本文化が融合したこの夜は、DOCの歴史と未来を祝うにふさわしい、心に残る時間となった。
EXPO 2025 大阪・関西万博でPanigale V4 Tricoloreを展示
また、万博のイタリア館では、2025年9月21日から27日まで開催された「エミリア=ロマーニャ週間」に合わせて、限定モデル「パニガーレV4 トリコローレ」の特別展示イベントが行われた。
開催中の大阪・関西万博は、参加国がそれぞれの文化や技術遺産を紹介する世界的な舞台。イタリア館では、週替わりで各地域が「Made in Italy」の魅力を発信している。
その一環である「エミリア=ロマーニャ週間」は、同地域が誇る産業や文化を紹介。同地域の知事ミケーレ・デ・パスカーレ氏(Michele De Pascale)と副知事ヴィンチェンツォ・コッラ氏(Vincenzo Colla)の出席のもと、9月21日に開幕された。この地は産業、大学、先端研究機関、観光、文化、美食などが融合する地域。「モーター・バレー」としても知られ、二輪・四輪の名門ブランドが集まっている。今回の展示では、その象徴としてドゥカティとフェラーリが選ばれた。
ドゥカティは、イタリア国旗のトリコロールとチェッカーフラッグの黒白を組み合わせた特別なカラーリングを施した「パニガーレV4 トリコローレ」を展示。このコレクターズバイクは、工学の芸術と、ボルゴ・パニガーレのバイクメーカーが生み出すすべての作品に宿るイタリア精神を讃えるもの。スポーティさとレースの世界を瞬時に想起させるデザインで、多くの来場者を魅了した。
そして、モーター・バレーの物語を完成させるもう一つの存在として、「フェラーリ 296 GTS」も共に展示。ボルゴ・パニガーレとマラネッロの両メーカーが、情熱、創造性、技術力、未来へのビジョンを融合させた製品を通じて、世代を超えて人々を魅了する地域の力を示している。
ドゥカティは大阪・関西万博への参加を通じて、「Made in Italy」の卓越性を発信。スタイル、洗練、そしてパフォーマンス——それがドゥカティの本質だ。
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