2000年代初頭に大きなムーブメントを巻き起こした「トラッカーカスタム」。その代表的なベース車のひとつが、カワサキW650(通称「ダブロク」)だ。今回は、あの頃の…青春を思い出させてくれるトラッカーカスタムされたダブロクをご紹介します!

KAWASAKI W650(1999年式)

W650ってどんなバイク?

カワサキW3の生産終了から四半世紀が経過した1999年、久しぶりのWシリーズとして発売されたのがW650だ。川崎重工業の(当時の)プレスリリースを拝見すると、"「懐かしくて新しい」をコンセプトに、独自の675cc空冷2気筒エンジンを搭載し、オートバイ本来の機能美を追求したスポーツモデル"と記載されている。このリリース文面通り、純正オリジナルのダブロクは、オートバイらしさ・懐かしさを感じる素晴らしいバイクだと感じる。

さらに、シンプルな構成ゆえにカスタムベースとしてのポテンシャルも高く、トラッカー、カフェレーサー、チョッパー、ボバーなど、ジャンルを問わず変幻自在に仕上げられる人気車種でもある。

当時のW650カタログ

2009年に生産終了となった

ストバイ世代が手にしたW650トラッカー

オーナーは都内にお住まいのnobuさん。
2000年代初頭のトラッカーブーム時にバイクに乗り出した、所謂「ストバイ世代(雑誌"ストリートバイカーズ"を愛読していた世代)」だ。数年前にリターンした後は、アイアン(スポーツスター)やSR400チョッパーを乗り継ぎ、今年の春、このW650に乗り換えられた。
今回は当時のトラッカーブームに思いを馳せながら、愛車との出会いとカスタムポイントをインタビューしました!

Instagram「nobuさん」
https://www.instagram.com/htnb_1985

オーナーのnobuさんと愛車ダブロク

購入のきっかけは?

『このダブロクを購入する前はSR400に乗っていて、そのカスタムの相談のためショップを訪問しました。SRはチョッパーにしており、追加カスタムをお願いするつもりでしたが…そこで見たSRやXV750等のトラッカーカスタムを見て感化されてしまい…』

ショップはWedge Motorcycleさんですよね?その気持ち、めちゃくちゃわかります笑

『元々、2000年代初めのトラッカーブームの頃にバイクの免許を取り、TW200に乗っていました。当時は学生でお金が無かったこともあり、アルバイトで稼いだお金でコツコツカスタムして…Wedgeさんでお話している中で当時のそんな楽しかった気持ちを思い出し、チョッパーではなくトラッカーを作ることになりました!』

SRではなく、ダブロクにしたのはどうしてですか?

『最初はSR前提で見積もりを出して頂いたのですが、大型免許を持っていて、15年前にダブロクに乗っていた事もあった…そんな話を出したら、「折角ならダブロクにしたら?」というご提案を受けて、ダブロクに決めました!』

Instagram「Wedge Motorcycle」
https://www.instagram.com/wedge_motorcycle

Wedge Motorcycleにより仕上げられた美しいトラッカーカスタム

カスタムベース車両は15年振り2回目となるダブロクをチョイス

カスタムのポイントは?

『お気に入りのポイントは車体のカラーリングとスーパートラップを使ったワンオフマフラーです。
元々フレームの色はバーガンディに決めていて、フレームを塗ってから外装の色をショップの方と相談しながら決めました。』

ババババ、バーガンディ??

『「バーガンディ」はフランスのワイン産地である「ブルゴーニュ」の英語名で、ワインレッドよりも暗い、ブルゴーニュワインの色です!』

フレームのカラーと外装のグレーがバランスよくマッチしていてめちゃくちゃ良いですね!

『ありがとうございます!あとシートがトーン違いのグレーなのもポイントです。バイクもファッションの一部と考えているので、自分的にはお洒落な色合いかなって思います。
あと、私世代でトラッカーと言えばマフラーはスパトラ!スパトラの左右出しって、有りそうで無いと思っていて、これは最初から決めていた拘りポイントです!
カスタムのポイントは、一見シンプルな作りに見えて、実は非常によく作り込まれている所です。例えば、シートレールは1度切断後、溶接、加工し幅をスマートに。また、横から見た時のシルエットが綺麗な水平になるよう工夫しています。あとは配線のごちゃつきが一切なく、プロの作り込みに満足しています!』

フレーム、外装、シートのカラーコントラストが拘り!

ありそうであまり無いスーパートラップの左右2本出し

カスタムの詳細

・シートレール加工
・ループフレーム化
・オマーズ風ワンオフタンク
・ワンオフマフラー(スーパートラップ)
・ワンオフリアフェンダー
・ミニウインカー
・ミニメーター
・ワンオフ電装BOX
・ファイアーストーンANS
・ショップオリジナルフォークスタビライザー
・FCRキャブレター
・ワンオフシート

スッキリとしたハンドル周りにファイヤーストーンのゴツさがマッチしたスタイル

トラッカーカスタムには小ぶりなライトが良く似合う

シンプルに纏まったコックピット

質の高い多くのワンオフパーツで完成された車体

維持にあたって工夫している点は?

『苦労してることは特にありませんが、乗ったあとは必ず車体の清掃をするようにしています。せっかく綺麗に作って頂いたので常に綺麗な状態にしておきたいな、と。あと綺麗に保つために初めてガレージを借りました。家から少し離れた所にあることもあり、休みの日しか乗れなくなりましたが、逆に余計愛着が湧きました笑』

毎回の洗車に加え、ガレージでの保管によりこの美しさを維持している

違いをみせるカスタムショップの逸品

nobuさんと出会ったのはこの撮影日が初めて!
私が不定期開催している「朝活ミーティング」に初参加されたその日に…どうしても記事にしたくなり、その場で写真撮影とインタビューを実施!笑

シンプルでありながら、一際目を引く存在感。オーナー自身がコツコツ作り込むカスタムも良いが、プロのビルダーがオーナーの想いを汲み取り、形にすることで生まれる一台は、やはり次元が違う。

美しく仕上げられたこのW650…これからも丁寧に乗り、輝き続けることを願っております!

Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito

初対面のミーティングで記事の撮影とインタビューを…したくなるほど、美しいダブロクでした!(写真はその時の様子)

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