BMWモトラッドを代表するカテゴリーとも言えるのが、アドベンチャーとツアラーだろう。常に最新装備が投入され、進化し続けるアドベンチャーモデルとツアラーモデルを紹介する。
目次
BMWモトラッドの顔と言えるアドベンチャーモデル「R 1300 GS」
元祖アドベンチャーバイクと言えるBMWのGSは、2024年に1300ccとなった空/油冷フラットツインエンジンを新しいフレームに搭載した「R 1300 GS」へと進化した。車両重量は239kgと先代の1250よりも20kg近く軽量化され、搭載されるエンジンは最高出力107kW(145PS)/7750rpm、最大トルク149N・m/6500rpmを発生する。サスペンションは新設計のEVOテレレバーとEVOパラレバーを組み合わせ、アダプティブ・ヴィークル・ハイト・コントロール(アダプティブ車高制御)を備えた新しいDSA(ダイナミック・サスペンション・アジャストメント)を装備する。さらに最新の電子装備を組み合わせ、あらゆるシチュエーションを快適に走行できるマルチパーパスな1台だ。スタンダード以外に、オフロードでの走行性能を高めた「R 1300 GS TROPHY」、ツアラーとしての装備を強化した「R 1300 GS Triple Black」もラインナップされる。また、クラッチ操作が必要無いASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)も、オプションで用意される。
R 1300 GS主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2210×1000×1405(ウインドスクリーンロー)mm
・ホイールベース:1520mm
・シート高:850mm
・車両重量:237kg
・エンジン:空/水冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒1300cc
・最高出力:107kW(145PS)/7750rpm
・最大トルク:149N・m/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:19L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-19、R=170/60-17
・価格:285万円〜
30Lタンクでロングライドを可能にする「R 1300 GS Adventure」
R 1300 GSをベースに、30Lという小型自動車並みの容量を持つフューエルタンクやフロント210mm、リア220mmのストロークを持つ専用設定のサスペンションなどを備えた「R 1300 GS Adventure」。ライダーが危険を感じるような突発的な不安を大幅に軽減するライディング・アシスタントや、車高を30mm自動調整することで足つきを格段に向上させるアダプティブ・ヴィークル・ハイト・コントロール(アダプティブ車高制御)によって従来のアドベンチャーグレードよりも確実にハードルは下げられている。また、荷かけフックやケース類のドッキング機構、収納スペースはこれまで以上に充実したものとなり、アドベンチャーバイクとしての資質が高められている。R 1300 GSと同様に「R 1300 GS Adventure TROPHY」と「R 1300 GS Adventure Triple Black」がラインナップされ、ASA(オートメイテッド・シフト・アシスタント)や、豊富なラインナップを誇るバッグ&ケース類、ラゲッジシステムなどがオプションとして用意されている。
R 1300 GS Adventure主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2280×1012×1540(ウインドスクリーンハイ)mm
・ホイールベース:1534mm
・シート高:820/840 - 850/870 mm(アダプティブ車高制御 comfort 装備車両)
・車両重量:269kg
・エンジン:空/水冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒1300cc
・最高出力:107kW(145PS)/7750rpm
・最大トルク:149N・m/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:30L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-19、R=170/60-17
・価格:333万5000円〜
オフロードで本領を発揮する「F 900 GS」
894ccの水冷並列DOHC2気筒エンジンを、フロント21インチ、リア17インチサイズのホイールとロングストロークサスペンションを持つ車体に搭載する「F 900 GS」。895cc化されたエンジンは最高出力77kW(106PS)/8500rpm、最大トルク93N・m/6750rpmを発生し、DTC(ダイナミック トラクション コントロール)やギアシフトアシスタントPro、ライディングモードProといった電子装備で完璧にコントロールする。フューエルタンクは軽量なプラスチック製とされており、スチール製のタンクよりも62%軽量でありながら14.5Lという大容量を実現。この燃料タンクをはじめとする樹脂パーツやバッテリー、Akrapovic製のサイレンサーなど軽量なパーツが各部に配置され、その結果車両重量は219kgと軽量に仕上げられている。オフロードからオンロードまで自在に駆け回る動力性能はもちろん、プロテクション性能やユーティリティ性能も高いレベルにある。
F 900 GS主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2270×945×1395mm
・ホイールベース:1600mm
・シート高:870mm
・車両重量:219kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒894cc
・最高出力:77kW(105PS)/8500rpm
・最大トルク:93N・m/6750rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:14.5L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70-17
・価格:204万3000円
ロード志向のミドルアドベンチャー「F 800 GS」
フロント19インチ、リア17インチのキャストホイールを履き、よりロード向けにデザインされた「F 800 GS」はツーリングユーザーに最適な1台。搭載される水冷並列DOHC2気筒894ccエンジンは最高出力64kW(87PS)/6750rpm、最大トルク91N・m/6750rpmと中低速向けにチューニングされ、ワインディングから高速まで過不足ない走りを生み出す。スリムな車体は車両重量227kgで、815mmのシート高はエクストラローシートを使用することで760mmまで下げることができる。DTC(ダイナミック トラクションコントロール)やライディングモードPro、TFT液晶カラーディスプレイなど電子装備も上級モデルと比べても遜色ない。ローダウン サスペンションとエクストラ ローシートを備えた「F 800 GS・ロー」、キーレスライドやクルーズコントロールなどを備えた「F 800 GS ツーリング」、ローとツーリングの装備を併せ持つ「F 800 GS ツーリング・ロー」もラインナップされる。
F 800 GS主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2265×910×1230mm
・ホイールベース:1560mm
・シート高:815mm
・車両重量:227kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒894cc
・最高出力:64kW(87PS)/6750rpm
・最大トルク:91N・m/6750rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:約15L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=110/80-19、R=150/70-17
・価格:138万5000円(当時価格)
最新技術を纏ったフラットツインツアラー「R 1300 RT」
フラットツインエンジンを搭載したツアラーモデル「R 1300 RT」は、BMWのバイクの中でも最も先進的な装備を備えたモデルとなった。ライディングモードと連動してディメンションが変わるDCA(ダイナミック・シャシー・アダプション)は、ダイナミックとダイナミックプロモードで車高が自動的に高くなり、スプリングとダンピングの設定もハードになることでより深いリーンアングルが可能となる。電動可変式のスクリーンに加え、手動式の「可変式スリップストリームディフレクター」が上半身への風の巻き込みを防いでくれる。ACC(アクティブ・クルーズ・コントロール)や前・後方衝突警告、車線変更警告といった安全装備や、グリップヒーターやシートヒーター、タンデムグリップヒーターといった快適装備も満載だ。また、パニアケースは容量を可変できる設計となり、セントラルロックシステムと併用することで、ケース本体だけではなくコックピットのストレージスペースとトップケースもまとめて施錠することが可能となっている。
R 1300 RT主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2229×971×1570mm
・ホイールベース:1500mm
・シート高:820/840mm
・車両重量:281kg
・エンジン:空/水冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒1300cc
・最高出力:107kW(145PS)/7750rpm
・最大トルク:149N・m/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:24L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-17、R=190/55-17
・価格:366万1000円〜
並列6気筒エンジンを搭載したメガツアラー「K 1600 GT」&「K 1600 GTL」
並列6気筒エンジンを搭載するKシリーズには、トップケースを持たない「K 1600 GT」とトップケースを持つ「K 1600 GTL」の2タイプが用意されている。パワーユニットは水冷DOHC4バルブ並列6気筒1648ccで、最高出力118kW(160PS)/6750rpm、最大トルク180N・m/5250rpmを発生。フレームはエンジンをフレームの一部とするアルミニウム鋳造ブリッジタイプで、フロントにデュオレバー、リアにパラレバーというBMWの伝統的なサスペンションシステムを採用する。車体はボリューム感があり、ウインドプロテクションも良好。車重はGTが343kg、GTLは358kgとヘビー級だが、高速走行やタンデム時の安定感はBMWのラインナップの中でもトップクラスと言えるだろう。キーレスライドやギアシフトアシスタントプロ、セントラルロックシステムなどが標準装備され、充実したツーリングを楽しむことができる。
K 1600 GT/K 1600 GTL主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2310×1000×1440-1600mm/2485×1000×1490-1580mm
・ホイールベース:1620mm
・シート高:810-830mm/750mm
・車両重量:343kg/358kg
・エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列6気筒1648cc
・最高出力:118kW(160PS)/6750rpm
・最大トルク:180N・m/5250rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:約26.5L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-17、R=190/55-17
・価格:371万4000円〜/398万2000円〜
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