2025年7月3日に発表されたハーレーダビッドソンの2025年新型「ブレイクアウト」。モダンチョッパースタイルが特徴である同車を試乗することができたので、2024年型と比較してその乗り味をお伝えしていきたい。

240mmの極太タイヤがワイルドさを演出! 25年モデルからよりクラシカルなスタイリングに

2025年新型「ブレイクアウト」の限定カラー「ミッドナイトファイヤーストーム」。タンクにはハーレーのエンブレムと薄くファイヤーパターンが浮かび上がる

今回発表された新型「ブレイクアウト」と「ローライダー ST」は日本国内で人気を二分するビッグツイン。排気量1923ccの「Milwaukee-Eight117パワートレイン」を搭載し、一新したモノショックリヤサスペンションを備えたソフテイルシャシーを採用する点が共通している。

「ブレイクアウト」が初めて発表されたのは2012年のこと。ふんだんに使用されたクロムパーツなど、カスタムクルーザーの源流を汲んだモダンチョッパースタイルは日本国内でも支持を集め、現在に至るまでその人気は衰えていない。ハーレーダビッドソンらしい伝統を感じさせるそのスタイリングは、2025年モデルとなっても色あせることはなかった。

ロー&ロングなチョッパースタイル、カスタムクルーザーとして人気の高い「ブレイクアウト」。新たに切削加工が施されたホイールを採用し、外見上のインパクトが増している

エンジンは1,923ccの「Milwaukee-Eight 117カスタムエンジン」を搭載。最大トルク168Nm、最高出力103hpを発揮する新設計のエンジンである

マフラーは2-INTO-2エキゾーストを採用。メッキに輝く2本のエキゾーストが唯一無二の個性を放つ

ファットな印象のリアビューは存在感抜群。

「ブレイクアウト」の大きな特徴は240mmの極太リアタイヤとロー&ロングフォルムで、新採用された「Milwaukee-Eight117 カスタムエンジン」は最大トルク168Nm、馬力103hpを発揮。ボブテールリアフェンダー、ロングホイールベース、象徴的なストレートハンドルバーはそのままに、インパクト抜群の大径21インチフロントホイールには美しい切削加工が施されている。

240mmという極太タイヤが「ブレイクアウト」のキャラクターを決定付けている

ハーレー最大排気量を誇る1,923cc「Milwaukee-Eight 117カスタムエンジン」。さらけ出されたフィンがビッグツインたる存在感を底上げする

アイコニックな21インチフロントホイールは切削加工されたスポーク風のキャスト。300mmのブレーキディスクはシングルながら十分な制動力を発揮する

240mmのリアタイヤを支えるリアホイール。駆動はベルト式でクローム仕様のカバーが存在感を演出する

その他にも数多くの変更点が与えられた「ブレイクアウト」。2025年モデルからロード、レイン、スポーツのライドモードが選択可能となり、アナログゲージ付きの4インチディスプレイLCDメーターが新たに与えられた。左右ハンドルスイッチの形状も変更され、丸みを帯びたデザインから窪みのある形状へ。人間工学に基づいたハンドコントロールとすることで、より操作性、安全性が向上した。新型ツーリングインテークはクローム仕様に変更されたことでモダンクラシックらしさを強調している。

2025年新型モデルから4インチLCDディスプレイに変更。アナログメーターも採用され、よりクラシカルな外観を得た

2024年式「ブレイクアウト」のメーターはハンドルバークランプ一体型だった。ストレートハンドルバーは2025年モデルも引き継がれる

ハンドルスイッチの形状は丸みを帯びた形状から窪みのあるデザインへ。よりスイッチが操作しやすくなり、ストレスを感じなくなった

新型ツーリングインテークはクローム仕様にしたことでモダンかつクラシカルなイメージに仕上がった

タンク下部の左側には新たにUSB-Cポートを採用し、LEDヘッドライトはハーレーを象徴する「バー&シールド」マークを模したデザインに変更。視認性や利便性も向上を果たす。カラーはビリヤードグレー、ビビッドブラック、ブリリアントレッド、センターライン、そして2025年モデル限定のミッドナイトファイヤーストームを含む全5色展開。車両価格は345万1,800円(税込)から、限定カラー仕様は373万7,800円(税込)となる。

今回の試乗会では、新型2025年モデルと2024年モデルを乗り比べることができたので、その違いもお伝えしていきたい。

タンクの左下側にはUSB-Cポートを標準装備

2025年新型のLEDヘッドライトはデザインを大きく変更。ハーレーのシールドマークを模したアイコニックなデザインとなった

2024年モデルのLEDヘッドライト。上下でハイ&ローで分かれており、大きくデザインが変更されたことが分かる

フロントウィンカーはハンドルに装着されている。LED式で視認性が高い

リアウィンカーとブレーキランプは近年のハーレーらしく一体型だ

左が2024年モデル、右が新型2025年モデル。外観上に大きな変化はあまり見られないが、乗り味を含め多くの変更点が加えられていた

よりシルキーに、力強くもマイルドで乗りやすくなった2025年モデル!

マイルドかつ力強い走りが楽しめる2025年最新「ブレイクアウト」。両足を前に投げ出すフォワードコントロールはやはり開放感がある

今回最初に試乗したのは2025年新型「ブレイクアウト」。車体を目の前にすると実感するが、全長2375mm、ホイールベース1695mmのロング形状、さらにフロント21インチ、リア18インチの大径ホイールながらシート高665mmというロー&ロングを体現するかのようなデザインは大迫力と言うに差し支えない。

もちろん跨ると両足ベッタリにとどまらず、両足の膝が“くの字”に曲がるほど余裕がある。ライディングフォームは非常にハーレーらしく、フォワードコントロールで両足を前に全力で投げだす印象。ハンドル位置は低くも高くもないが遠めに設計されており、乗っている際のスタイルはボバーに近い。

身長171cm、体重65kgのライダーが跨った状態。幅広のシートだが、665 mmという極低のシート高で膝が曲がるほど余裕がある

フォワードコントロールでちょうどエンジンの傾きと同様の角度になる。ハーレーらしいポジションと言えるだろう

エンジンをかけると、さっそく新設計「Milwaukee-Eight117 カスタムエンジン」から心地よい振動が。しかし音量は思いのほか抑えられており、シティユースでもあまり気を遣わないフレンドリーさを感じることができる。

いざ走行してみると、まず実感したのはその直進安定性。これはロングホイールベースであることに重ね、240mmという極太リアタイヤが生む特性で、直線をどこまでもいつまでも走っていたくなるような乗り味だ。デメリットとしては曲がりにくいという点だが、そういった“突き抜けた個性”が逆にカッコいい。コーナーでは無理やり重心を進行方向に持っていく形となり、それが「ブレイクアウト」独自の“楽しさ”に繋がっている気がした。

直線をただ走っているだけで楽しい。どこまでも、いつまでも走っていたくなる

コーナリングは少し苦手。ストレートハンドルバーも操作性が良いとは言えないが、この“味”こそが「ブレイクアウト」の魅力なのだ

ビッグトルクで地面を蹴るように進んでいく走りはハーレーらしい味付け。ただし2025年モデルは全体的にシルキーに回っていく印象で、気が付けばかなりのスピードが出ている。そしてエンジンブレーキ時のバックトルクも緩やかであり、全体的な振動の少なさから非常に疲れにくいという点が大きな特徴だった。頭の中に浮かんだ言葉は、「ワイルドかつマイルド」といったワードである。

対して2024年の前モデルはすぐに分かるほど乗り味が異なっていた。2025年モデルのエンジンから感じられるシルキーさは鳴りを潜めており、スロットル開度に合わせてより敏感に、リニアに回る印象。発進時の“ドンッ”と飛ぶような走りは刺激的で、あえて高いギアを選択して低回転で乗るという“ハーレーらしさ”も強く感じられる。しかしシルキーかつ力強さも兼ね備える2025年新型「ブレイクアウト」と比べると“荒い”という印象を持ち、乗りやすさという観点でいうならば2025年モデルに軍配が上がるだろう。

よりハーレーらしい刺激的な乗り味を求めるのであれば2024年モデルだが、クラシカルなスタイリングや乗りやすさを重視するならば2025年モデルは最適な一台と言える。

とにかくリアビューの迫力が凄い。ファットタイヤは「ブレイクアウト」を構成する中でも非常に大きな魅力となっている

2025年新型ブレイクアウトを勧めるとしたらどんな人?

シルキーかつマイルドながら力強い走りを体感させてくれた新型「ブレイクアウト」。よりクラシカルな外観を得つつ、乗りやすく進化していた

バイク乗りであれば誰もが一度は憧れを抱くハーレーダビッドソンだが、「ブレイクアウト」は言うなればその最上位に位置するモデルのひとつ。最初はスポーツスターからハーレーデビューを果たし、ステップアップとして「ブレイクアウト」を選択肢に加えるライダーも少なくないはず。

もちろんこのモデル最大の魅力はモダンチョッパースタイルという“スタイリング”である。このスタイルが好き、というライダーにオススメするのは前提だが、加えて“乗りやすさ”を重視したいライダーに強くプッシュしたい。乗りやすいという点は非常に重要で、いざツーリングに出かけようとしても、ただ乗りにくいというだけで億劫になってしまうことが多々あるからだ。

2025年モデルの面白いところは、モダンチョッパースタイルの厳しいライディングポジションでありながら、エンジン自体がシルキーで非常に乗りやすいという点。もちろん乗りこなすにはコツがいることは間違いないし、乗りやすさだけにフォーカスするならば「ローライダー ST」を勧めるだろう。しかし、このスタイルを守りつつもライディングにおける疲労感を最大限小さくしてくれるという点は、2025年モデルの大きなメリットと言えよう。

なので、勧めるならば“スタイリングも乗りやすさも犠牲にしたくない”ライダーということになる。新たな電子制御技術やライディングモードの追加といったユーザビリティも豊富となり、さらにトータルバランスが良くなったことは間違いない。

気軽にモダンチョッパースタイルを楽しみたいライダーにとって、2025年新型「ブレイクアウト」は最適なハーレーとなっていた。

ブレイクアウト(2025)

■カラー/税込価格:
・ビリヤードグレー/345万1800円
・ビビッドブラック/349万4700円
・ブリリアントレッド/351万5600円
・センターライン/350万9000円
・ミッドナイトファイヤーストーム/373万7800円

■主要諸元
・全長:2375mm
・ホイールベース:1695mm
・シート高(無負荷状態):665mm
・車両重量:309kg
・エンジン:Milwaukee-Eight 117 Custom、排気量1923cc
・最高出力:103HP/5020rpm
・最大トルク:168Nm/3000rpm
・フューエルタンク容量:18.9L
・フロントタイヤ:130/60B21 63H BW
・リヤタイヤ:240/40R18 79V BW

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