1960年代を代表するイギリスのBSAから、新たに新型モデル「Bantam 350(バンタム350)」と、「Scrambler(スクランブラー)」が発表された。いずれもオールドルックな単気筒エンジンのネイキッドモデルだが、バンタム350は新設計となる334ccエンジンを搭載。日本にも導入されている「ゴールドスター」と合わせ、BSAのラインナップは3車種となった。

中型二輪クラスのシングルスポーツ新登場!バンタム350

イギリス発のメーカー・BSAは19世紀末からの歴史をもつ由緒あるブランドで、1950~60年代には世界最大のバイクメーカーとしてレースシーンでも活躍、日本にも輸入され国産メーカーの強大なライバルとして君臨していた。しかし70年代になると競合メーカーとの開発競争に後れをとり、ついにブランドは消滅。近年ではクラシックバイクとして名を聞くのみだった。ところが2016年、インド・マヒンドラ社によってブランド名が蘇り、新たに排気量652ccのロードスポーツ「ゴールドスター」が発売され話題を呼んだ。

そんなBSAから7月末、更に新モデル2種が公開された。このうちのバンタム350は、これまでの652ccエンジンではなく、新たに334ccの単気筒エンジンを搭載。大型のフィンがついた造形はレトロだが水冷で、大型のラジエーターも装着している。最高出力は29HP/7750rpm、最大トルクは29.62Nm/6000rpmと発表されており、6速ミッションとフロント18インチ、リア17インチのキャストホイールを備える。車重は185kgで、オーソドックスな往年のロードスポーツのスタイルを踏襲した仕様だ。イギリスでの価格は3499ポンド(約69万円)となっている。

BSA発の新ミドルスポーツ「バンタム350」が発表された。普通二輪クラスの水冷シングルエンジンを備える、BSAの新機軸だ。

車体のデザインは1948年の「バンタムD1」をモチーフとしており、オーソドックスなネイキッドのスタイリングを持つ。

ヘッドライトはLEDでウィンカーもミニマム。フォークブーツも装着済だ。

カフェレーサースタイルのバーエンドミラーも標準装備している。

リアショックはツインでこちらもレトロ。

大排気量スクランブラーも登場! ゴールドスターのバリエーションモデル

同時に発表されたスクランブラーは、先行してラインナップされているゴールドスターの仕様を踏襲しつつ、オフテイストの装備を備えるバリエーションモデルだ。エンジンの諸元はそのまま、652ccの水冷単気筒エンジンは最高出力45HP/6500rpm、最大トルク55Nm/4000rpmを発揮するトルクフルなもので、フロント19インチ、リア17インチのスポークホイールにブロックパターンのタイヤを装着する。

ゴールドスターとの大きな違いはそのディテールで、ブレースバーを備えたアップライトなハンドルやアップフェンダー、ヘッドライトガード、フォークブーツ、タックロール調シートやショートマフラー、そしてゼッケンプレート風のサイドカバーを装着。ロードモデルを最小限の変更でオフロードテイストにするという、スクランブラーカテゴリーの文脈に沿ったアレンジが施された仕様となっている。こちらは価格未発表だ。

同時発表されたスクランブラーは、ゴールドスターのバリエーションモデルだ。

パワーユニットや諸元はほぼゴールドスターと同じだが、スタイルはオフテイストにまとめられる。

ハンドルにはブレースバーを装備。アップフェンダーやアップマフラーも装着済だ。

ヘッドライトにはガードを備え、タフな印象を強めた。

タックロール風シートもレトロ。価格や詳細な仕様は現在のところ未発表となっている。

バンタム350、スクランブラーはともに現段階ではイギリスでの発表にとどまり、多くの情報はない。ただし、グローバルブランドであるBSAのマシンは海外展開を進めることは間違いがなく、また先行して日本にもゴールドスターが導入されている。このことから今回の2モデルも、日本導入への期待度はかなり高いといえそうだ。

特にバンタム350は、普通二輪免許で運転が可能なネオクラシックモデルとして、ホンダ・GB350やロイヤルエンフィールド・クラシック350といった、既存のクラシックモデルとぶつかりあうライバルになるだろう。詳細な仕様が明らかになることを待ちたい。

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    ミドルビッグシングルって言葉はおかしくないですかね?排気量から言えばミドルのセグメントかな。ビッグシングルってのは500cc以上でしよ。

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