BMWモトラッドは、7月にドイツにて開催された「BMW Motorrad Days」にて、ビルダー・WOIDWERKと共同制作した2台のカスタムモデル「The Speed Sisters(スピード・シスターズ)」を発表した。ベース車両はどちらもフラットツインクルーザーである「R 12」と「R 18」で、両車は“姉妹”というコンセプトのもと、共通性と個性を融合させたアート性の高いカスタムバイクに仕上げられている。

R 12は“スポーティな妹”、R 18は“力強い姉” キャラクターの違いが際立つ姉妹に!

BMW Motorrad Daysにて公開されたカスタムコンセプトの2台。いずれも同色で塗り分けられた"姉妹"モデルだ。

ベースとなったR12、R18はともにフラットツインのクルーザーだが、それぞれのキャラクターは大きく異なる。本カスタムではこれを強調した形だ。

カスタムビルダー「WOIDWERK」のラルフ・エッグル氏が手がけたこのプロジェクトでは、R 12は“軽快で俊敏な妹”という位置づけで、リアフレームの大胆なショート加工やセパレートハンドル、アルカンターラとレザーを用いたシートなどが施された。シャシーは15mmリフトアップされ、ウィルバース製ショックを装備。エグゾーストはブラックセラミック仕上げのHATTECH製で、サウンドと存在感の両立を狙ったパフォーマンスクルーザースタイルだ。

“軽快で俊敏な妹”R12はリフトアップされスポーティーな味付けに。足回りも強化されている。

一方、R 18は“堂々たる姉”として、大径タンクのリフト&ナロー加工、フローティング構造の自立型シート、CNC削り出しのフェンダーブラケットなど、徹底的にロー&ロングのスタイリングを突き詰め、重厚感とモダンさを兼ね備えた仕上がりだ。対してサスペンションは20mmアップされ、ブレーキはR 1300 GSと同仕様の320mmラジアルキャリパーに換装されるなど、走りのスペックも高水準にまとめられている。

“堂々たる姉”R18は低く長いクルーザーらしさを追求しつつ、シートはアップされてレーシーな雰囲気も高められた。

どちらの車両も、カスタムテールランプやインジケーターを含む細部の設計まで自社製パーツで構成され、エンジニアリングとクラフトマンシップの両面で完成度の高い作品に仕上がっている。

“3/4ホワイト、1/4グリーン”──バイエルンの森に着想を得たカラーも話題に

両車に共通する最大の特徴は、バイエルンの森をモチーフとしたカラーリング。「3/4は冬、残りの1/4も寒い」というバイエルン流? なユーモアを込め、白と緑の比率で塗り分けられた外装は、ドイツ南部の風土とBMWのスピリットを象徴したものだが、爽やかなグラフィックは重厚なクルーザースタイルとの美しいミスマッチを演出し、上品な個性を演出している。

独特なホワイト&グリーンのカラーリングは、南ドイツの森をイメージした爽やかなものだ。

タンクカバーにはアルカンターラも用いられ、高級感も高められている。

どちらも森の中のワインディングが良く似合う。こんな仕様が純正で登場する日は来るのだろうか?

この2台はいずれもワンオフモデルであり、市販予定などの情報はない。しかし先例を考えると、BMWはカスタムコンセプトとして発表したモデルを数年後に市販化する例があり、カスタムスタイルが市販バリエーションのモチーフとなる可能性もゼロではないのだ。今後の展開に期待したいところである。

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