取材協力:レッドバロン

先日レッドバロン岡崎で行われたメディア試乗会にて、様々な極上中古車に試乗することができた。その中で試乗した「CB750」の歴史と乗り味をお伝えしていきたい。

流行にとらわれずに長く付き合えるスタンダードモデルとして開発された「CB750」

“最後の空冷ナナハン”となるホンダ「CB750」

1980年代後半に人気を得ていた750クラスのロードスポーツモデルといえばカワサキの「ゼファー750」だった。当時ホンダでは「CBX750」や「VF750」といったカウル付きのモデルが同クラスの主戦力となっており、ピュアなネイキッドである「ゼファー750」に対抗するために「CBX750」をベースとしたネイキッドモデル「ナイトホーク750」をリリース。これは北米向け輸出仕様だったが、1991年に日本国内の保安基準に適合させたモデルも少数だが販売された。

翌年の1992年、「ナイトホーク750」をベースとした“CBへの回帰”として発売されたのが「CB750」だったのだ。エンジンは空冷4ストローク4バルブDOHC4気筒エンジンで、最高出力は75ps/8.500rpm、最大トルクは6.5kg-m/7,500rpmを達成。シート高も795mmとフレンドリーな足つきで、免許取り立てのライダーからも多くの支持を得た。

1983年に発売されたCBX750FをベースとしたRC17E型エンジン。もちろん「ナイトホーク750」にも採用され、20年以上も愛された名機である

メッキ仕上げのメーターケースとマルチリフレクタータイプのヘッドライトは、2004年モデルからの採用

クラシカルでありオーソドックスなメーター。2004年モデルからODOメーターが液晶化されている

リアのシートカウルは往年のCBらしさが残る。グラブバーは取り回しの際に地味に役立つ

メッキ仕上げのサイレンサーは左右2本出しで迫力を演出。真円の筒型なのが新鮮だ

ゴールドホイールは17インチのアルミキャスト。ダブルディスクブレーキで十分な制動力を発揮する

ツインショックにはリザーバータンクを採用。スイングアームはスチール製の角パイプだ

そして1990年代後半には実際に大型自動二輪の教習車としても採用。教習車仕様では低速走行を重視するため、電動ファン装備の大型オイルクーラーを装備していた。エンジンもデチューンし、2psほどダウン。リアのディスクキャリパーも制動力を底上げするため1ポッドから2ポッドに強化している。

1992年からのリリース以来、数々のマイナーチェンジやカラーチェンジを受け、2008年モデルを最後に15年というロングセラーの幕を閉じた「CB750」。同時に“最後の空冷ナナハン”という隠れた名車としてその名を遺すこととなった。そんな「CB750」に試乗することができたので、その感想をお伝えしていきたい。

171cm、65kgのライダーが跨った状態。両足のかかとが少し浮く程度で恐怖心はない

片足の場合は足つきベッタリ。ポジションは自然でネイキッド然としている

どんなシチュエーションでも“楽しい”! 空冷4発の吹け上りを体感できる隠れた名車

実は筆者は大型免許取得の際、すでに教習車には「NC750」が採用されていたため、「CB750」に乗るのはこれが初。「昔は教習車だった」という情報はもちろん知ってはいたが、なんとなく「面白味に欠ける乗り味なんだろう」などと思っていた。

いざ試乗してみると、その「面白味に欠ける」という要素は一切皆無。というのも、この時代に乗る750cc空冷4気筒というエンジン自体が、それだけで非常に楽しいモノだったからだ。まず発進時からすでに“回したい”と思える4気筒サウンドはそれだけで高揚感を生む。実際に低速域から高速域に移る過程でスムーズに回転数が上がっていき、素直に“回す楽しさ”を教えてくれる。

これほどまでに乗りやすく、かつ楽しいバイクもそうそうないと思わせてくれる乗り味。最初から知っていたら間違いなく候補の1台に入っていただろう

しかしその回り方も乱暴ではなく、回転数に比べれば車体自体はマイルドに進んでくれる印象。ハンドリングも非常に素直で、曲がりにくいと感じることも、曲がりすぎると感じることも一切ない。エンジンやハンドリングの特性から、その扱いやすさに笑いがこみあげてくるほどだった。

また相応のスポーツ性能ものぞかせ、スピードを上げてのコーナリングもエキサイティングに楽しめる。どんなシチュエーションでも“楽しい”という感情を沸き立たせ、同時に乗り手を裏切らない“乗りやすさ”から、シンプルに良いバイクという印象をもった。

CB750を勧めるとしたらどんな人?

乗るライダーを選ばず、それでいて誰もが楽しいと思える要素を持つ隠れた名車だった

当時こそ“味気ない”だとか“地味”などといった評価が目立った「CB750」だが、筆者としてはひたすらに新鮮で、こんなにも“乗りやすさ”と“楽しさ”を両立したバイクがあったのかと感動を覚えたほど。そんな「CB750」を勧めるとするならば、乗りやすさと楽しさを兼ね備えた空冷4発ネイキッドが欲しい人になるだろうか。

そのままといえばそのままなのだが、とにかく「CB750」はシンプルに“良いバイク”なのだ。初心者、熟練ライダー、リターンライダーに至るまで、かなりのライダーを満足させるだけのポテンシャルを秘めていると感じられる。特に素直なハンドリングや楽なポジション、乗り手に優しいエンジン特性から、“疲れにくい”という点も大きな魅力。結果として長く付き合えるバイクだと思うので、大型ネイキッドを考えているライダーであれば候補に加えるべきバイクだといえる。

最後の空冷ナナハンである「CB750」。間違いなくライダーを心から満たしてくれる名車だった。

CB750主要諸元(2004)

・全長×全幅×全高:2155×780×1100mm
・ホイールベース:1495mm
・シート高:795mm
・車両重量:235kg
・エンジン:空冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒747cc
・最高出力:55kW(75PS)/8500rpm
・最大トルク:64N・m(6.5kgm)/7500rpm
・変速機:5段リターン
・燃料タンク容量:20L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-17、R=150/70-17

15年のロングセラーとなったホンダ最後の空冷ナナハン! 教習車にも採用された「CB750」に試乗【元バイク販売店営業インプレ】 ギャラリーへ (12枚)

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