BMWが5月に発表した新型ビッグツアラー「R 1300 RT」が、ついに日本でも初公開された。「R 1250 RT」の後継となるフラットツインモデルで、レーダーによるライディングアシスタントやオートマチックシフトといった最新の電子制御はもちろん、進化したエアロダイナミクスで快適性もさらに改良されたフラッグシップツアラーだ。

注文受付は7月16日(水)より。発売は8月下旬が予定されており、価格は366万1000円からとなる。

フラットツイン「RT」シリーズが新1300ccエンジンを搭載! もちろんシャーシや装備も全刷新

BMWの高速ツアラーシリーズとして長い歴史を誇る「RT」は、GSシリーズと共に排気量を順調に拡大し続けてきた。2019年には「R1250RT」として1254ccの余裕あるパワー、クルコンやヒルスタート、ダイナミックブレーキコントロールといった電子制御も搭載。旅のためのマシン「Reise Tourer(ライゼ・ツアラー)」を意味するシリーズ名通り、フラットツインエンジンの運動性能を楽しみつつ、快適なロングツーリングに向いた進化を続けてきている。

そんなシリーズの最新モデルが今回登場したR1300RTだ。昨年登場したR1300GS同様、排気量を1300ccに引き上げたエンジンは107kW (145PS)/7750rpmの最高馬力を発揮、EURO5+に適合するとともに、電制の更なる強化も遂げつつ、これを搭載するボディの設計も一新。新型オンロードツアラーとして今年5月に世界初公開された。

今年5月に世界初公開された新型 R 300RTがいよいよ日本上陸。メディア向けに初公開された。

エンジン、フレーム、外装に至るまでフルチェンジを果たし、従来モデルを大きく上回るアップデートを遂げている。

エンジンは昨年登場したR1300GSと同様、145PSを発揮するフラットツイン。

24Lの大容量タンクはダミーではない。金属面を活かした仕上げで高い質感を誇る。

シャーシ面では、従来のチューブ構造のフレームが刷新され、鋼製メタルフレームとアルミ製ラティスリアフレームを組み合わせた新設計のダイナミック・シャシー・アダプション(DCA)を採用。軽量化と高剛性、重心集中を両立し、ライディングモードによってシート高も変化、ポジション、サスペンションセッティングを選択できる構造となった。フロントフォークは続投するEVOテレレバーを搭載している。エンジン・ドラッグ・トルク・コントロール(MSR)を標準装備。最新のフルLEDヘッドランプや軽量ホイールも採用されており、細部まで抜かりない。

さらに、ハンドル、シート、ステップの位置関係を見直し、より前傾気味のライディングポジションを実現。高速道路では快適に、ワインディングでは積極的に攻められる特性を両立する。新型では、オートメイテッド・シフト・アシスタント(ASA)を搭載したバージョンも用意され、クラッチ操作不要の快適なツーリングが可能となった。これはクラッチレバーを備えず、シフトレバーは残されたオートマチック仕様で、フルオートマとマニュアル操作を任意に切り替えが可能だ。

オプションとなるDCAにより、スポーツ走行時には自動車高調整が行われ、よりアクティブな走りが可能となる。

注目の新オプション「ASA」によりクラッチレスな操作も可能に。オートマとマニュアルを切り替えることが可能で、シフトペダルはそのまま備える。

スポーティーな前傾よりのポジションを狙ったハンドルレイアウトだが、ワイドなフルカラーTFTモニタやビルトインミラーなど、ツアラーとしての快適性はいっそう磨かれた。

可変フェアリングで風の巻き込みを完全シャットアウト 足元さえ濡らさない快適性

従来から印象を大きく変えたフロントマスクにはレーダーセンサーが内蔵され、ブレーキ機能付きアクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、前方衝突警告、車線変更警告機能といったライディングアシストが充実。またヘッドライトはハイビーム時にコーナリングライトとしても機能し、夜間でもハイテクに支えられたライディングを可能としている。

また、変形するカウルという珍しい機構「可変式スリップストリームディフレクター」を新採用。サイドフェアリングの一部を動かすことが可能で、これによって上半身への風の巻き込みを完全にシャットアウトすることができる。暑い時期にはあえて風を巻き込み、寒い時期には防風ができるという利便性に注目だ。さらに雨天時の足元の水濡れを防ぐため、シリンダーブロック下部には新たにカバーが追加されており、これによって全身がほとんど濡れないライディングが可能になった。

ヘッドライト上部の樹脂製パーツがレーダー。自動ブレーキも利用できるACCで高速長距離走行を快適に楽しめる。

可変式スリップストリームディフレクターを初搭載。こちらは下がった状態。

手動で引き上げるとこのように、巻き込み風を防ぐことが可能になる。

寒い時期への対応としては、ハイグレードモデルらしくグリップヒーター、シートヒーターはもちろん標準装備。R1300RTでは更にパッセンジャーの快適性も見直されており、拡大されたパッセンジャーシートによって乗り心地も向上しているほか、タンデムグリップにもヒーターが内蔵されているという徹底した仕上がりとなった。

カラーバリエーションは「アルピン・ホワイト3」「ブラック・ストーム・メタリック」「レーシング・ブルー・メタリック」「ブルー・リッジ・マウンテン・メタリック」の4色が設定されている。価格はアルピン・ホワイトが366万1000円、最上級仕様のブルー・リッジ・マウンテン・メタリック×ASA付きが404万3000円だ。完全刷新されたボクサーツアラーの王者「R 1300 RT」、その実力と快適性のバランスは、まさにBMW「RT」シリーズの最先端機にふさわしいものといえるだろう。

パッセンジャーシートは拡大、シートヒーターも内蔵し、タンデムツーリングをより快適に楽しめる。

なんとタンデムグリップにもヒーターが内蔵されており、パッセンジャーが任意に操作可能だ。

ラゲッジボックスはセントラルロックシステムにより、まとめて施錠、開場ができるのは従来通り。

カラーバリエーション

R 1300 RT(2025)アルピン・ホワイト3

R 1300 RT(2025)ブラック・ストーム・メタリック

R 1300 RT(2025)レーシング・ブルー・メタリック

R 1300 RT(2025)ブルー・リッジ・マウンテン・メタリック

R 1300 RT(2025)主要諸元

・全長×全幅:2229×971mm
・シート高:780/860mm
・車両重量:281kg
・エンジン:空水冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒1300cc
・最高出力:107kW (145PS)/7750rpm
・最大トルク:149N・m(15.19kgm)/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:24L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=120/70-17、R=190/55-17
・価格:366万1000円~404万3000円

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