
ヤマハ発動機株式会社は、コンセプトモデル「MOTOROiD2」とスポーツスクーター「NMAX 125 Tech MAX」が、世界的に権威あるデザイン賞「Red Dot Award」を受賞したことを発表した。同社の製品が「Red Dot Award」を受賞するのは2012年から14年連続となる。「Red Dot Award」は、ドイツの「Design Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター)」主催による世界的な格式の高いデザイン賞だ。
「MOTOROiD2」がデザインコンセプト部門で同社累計5度目の受賞
今回、「Red Dot Award:デザインコンセプト2025」を受賞したのは、コンセプトモデルの「MOTOROiD2(モトロイドツー)」。同社がこのデザインコンセプト部門で受賞するのは、2017年受賞の「&Y01(アンディゼロワン)」(ヤマハ株式会社との共同制作)、2018年受賞の「MOTOROiD」、2019年受賞の 「YNF-01(ワイエヌエフゼロワン)」、2024年受賞の「e-plegona(エプレゴナ)」(ヤマハ株式会社との共同制作)に次いで、累計5度目となる。
「MOTOROiD2」は、人とマシンの新しい関係性を探るコンセプトモデル「MOTOROiD」(2017年)の進化モデルとして、2023年に公開。「人生の伴侶」をコンセプトに、人とマシンが感覚的に呼応することを目指しており、デザインもより有機的で感情的な方向へ進化している。
有機的で半透明な外装は、親しみやすさと生命感を演出。また、車体全体がインターフェースとして機能し、光や触覚、動きにより"感情"を表現する。さらに、車体中央に配置されたハプティックデバイス「LEAF(リーフ)」は、触覚や視覚を通じてライダーと非言語的なコミュニケーションを可能にしている。これらの特徴が、ライダーと「MOTOROiD2」との感覚的なつながりを深め、従来のバイクとは一線を画す、未来的かつ共感的なデザインを実現している。
プロダクトデザイン部門では「NMAX 125 Tech MAX」も受賞
「MOTOROiD2」に加えて、「NMAX 125 Tech MAX(エヌマックス125 テックマックス)」も「Red Dot Award:プロダクトデザイン2025」を受賞した。
ベースモデルの「NMAX」は、2015年に発売されたモデル。欧州や日本で人気のスポーツスクーター「MAXシリーズ」のDNAを受け継ぎ、斬新なスタイルとスポーティな走りをコンパクトなボディに凝縮。2025年モデルは、「マシンがまるで身体の一部のごとく操れる、楽しいヒューマンサイズベストスポーツコミューター」をコンセプトにデザインされている。
「MAXシリーズ」の中で最もユーザーフレンドリーなモデルである「NMAX」をさらに進化させるために、「要素の凝縮」をテーマに、ライダーの居住性と快適性を向上させながらも、前後の小型LEDライトや新型TFTメーターの採用によってボディサイズのコンパクト化を実現している。
今回受賞の「NMAX 125 Tech MAX」は、2025年モデルのスタンダード仕様に対し、シートや特別なカラーリングで質感を高めた上級モデルだ。
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