stonemaker003

Webike+ファンの皆様、どうもはじめまして!レブルジャーナリスト(自称)のstonemaker003(ストーンメーカーゼロゼロスリー)です。私は2019年、初めてのバイクにレブル250を購入し、6年たった今でもレブル250を愛してやまないレブルフリークな単身赴任サラリーマンです。本日はその私が、今度の新型レブル250を買おうかどうか迷っているアナタの背中、猛烈に押すために新型試乗してきた想いを共有しますのでご一読ください。
世間では脅威の新技術「Eクラッチ」を搭載した事に話題が集中しているレブル250ですが、むしろその他のアップデートこそが今回のレブルの真骨頂と言っても過言ではありません!その秘密を暴露していきたいと思います。

ああ素晴らしき奇跡の名車レブル250 その軌跡

新型レブル250が今回、いかなる進化を遂げたのかを語る前に、まずはこれまでのレブル250の歴史を整理したいと思います。
猛烈なバイクブームの兆しが見え始めた2017年4月、初期型レブル250がデビューしました。妖精の涙のような流線型の美しいタンクデザインに、日本の魂をカタチにしたかのような丸目ヘッドライトがひときわ目を引き、脅威のカタログ値690mmのシート高というエルゴノミックなデザイン。当然人気車両となるのに時間はかかりませんでした。

品薄が続く中での2年後2019年、マイナーチェンジモデルが発表され、フレームがマットカラーに一新。タンクカラーは追加されましたが、性能面では特段大きなアップデートがなく、今では義務化されたABSのあり・なしも選べました。ここまでのモデルはヘッドライトが今のLED四灯と違い一灯の非常にクラシカルなデザインで、モリっと太いタイヤにアメリカンなスタイルは、どこかトレンディで少しだけクリスタル。都会的でアーバンなたたずまいに、あの日あの時あの場所で、迷わず購入を決めました。

正面から見るとまるでネイキッドのような丸目デザインの2019年型レブル250 

そして翌年の2020年、レブル界に衝撃のビッグサプライズ、なんとフルモデルチェンジでLEDヘッドライトや現行と同じ弾丸型ウインカー、テールランプのデザインが一新した上、レブル250新モデルとなるSエディションが誕生したのです。走行風が緩和されるメーターバイザーやヨーロピアンな風をイメージさせるスティッチ入りのシートデザインだけならまだしも、飛び石からフロントフォークを守るフォークカバーまでもフル装備。そしてなんと全レブルモデルに未知なる新技術でクラッチ操作が軽くなる、アシスト&スリッパークラッチをクラスを超えて搭載してきたのです。今思えばレブル250というバイクは、この頃からHONDAさんの新技術の恩恵を真っ先に享受してきたバイクでした。その後、2021年には兄貴的存在であるレブル1100がDCTというこれまた新技術を搭載したモデルを投入し、世はまさに大レブル時代。一度ツーリングに出たならば「レブルを見ずには帰れない」という伝説まで生まれた一時代がありました。

新型レブル250 Eクラッチ 試乗

おまたせしました、いざ実走!もちろん最初はEクラッチの挙動に大興奮。半導体渋滞と呼ばれる熊本市内のストップ&ゴーの連続に、このHONDA脅威のメカニズムは非常に有用でした。なにせ「慣れ」すらいらない従来のクラッチ操作をそのままに、練習不要で使いこなす事ができるという敷居の低い最新技術。カブ系の気楽さとギア車のいいとこ取りをしたようなフィーリングは(ただのクイックシフターじゃね?)という自分の中の無知なる前評判をあっという間に氷解させてくれました。
圧倒的に違うのは「走り出し」です。何がどうそうさせるのか、まるで電動アシスト自転車に乗っているかのようなスタート時のリニアな挙動は、まるでバイクが上手くなったかのように感じさせてくれます。これは本当に謎ですが、信号待ちからの再スタート時に1速のまますぐに2速にギアチェンジしなくともなめらかに加速する。「半クラッチ」というフィーリングの動作が不要な分、1速のパワーを余すことなく使えるという事がそうさせるのでしょうか?もちろん不安な人は普通に半クラッチで走り出しても大丈夫という懐の深さもあり、はじめてのレブル250のEクラッチにまったく不安感はありませんでした。ニュートラルにしなくても、なんなら6速ギアで停車してもエンストはしません。停車してからゆっくり足だけでローギアに落とせばいいだけです。

Eクラッチのシステムは少し右足にあたる位置にあるけれども、そこまで邪魔にはならない位置。もちろん熱くならないので安心ですが、タチゴケで壊したら修理費用がどうなるのかは懸念点

このEクラッチというシステムは、ギアチェンジが頻繁な低排気量のモデルにはまさにベストマッチといえるシロモノです。「遊びたいときに遊び、そうでない時にはほっておいてOK」というクラッチとの新しい関係性は、未来志向の男女の付き合い方にも通じるものがあるな、と詳しく書きたいところですが怒られそうなのでこの辺でやめておきます。
乗り始めて約2時間。ケニーロードを走る頃、Eクラッチの挙動にも慣れてきて、普段のレブルとはひと味違う感覚に襲われてきました。アレがないのです。

レブルの弱点「アレ」とは何か

全国に7万人いると推測されるレブル乗り、その84%に「レブルの弱点は?」と問うたときに聞こえてくるのは「KETSUの痛み」です。レブルの歴史はまさにこの痛みとの戦いの歴史といっても過言ではなく、アメリカン・ボバータイプについてまわる着座ポジションからの下から突き上げに、今もなお悩まされている人も多いのではないでしょうか。2020年のビッグモデルチェンジの時も、マイナーアップデートの時にも、小さく(シートの材質を変更しました)とかいう文字が入っていた気がしましたが、はてさて違いを感じるものではなく、レブル界隈での人気ナンバーワンカスタムは「シート」と呼ばれるほどに、現在もレブルのシートカスタムは千差万別。かくいう私も、社外品にしたりゲルザブ買ったりと6年たった今でも最適解が見つかっておりません。

愛車と自撮りという永遠のテーマ ソロツーだとなかなかいい写真が撮れないのだけが歯がゆい

今回の新型レブル250の「KETSUの痛み」がない秘訣、シートの材質だけではなく、前後のサスペンションにも大幅な変更がされていたのです。これには驚きました。6年共にしたレブル250のそれとは走行時の突き上げに対する「いなし」に圧倒的な差が生まれており、まるで1クラス上の乗り心地です。これまで醤油で食べていた豆腐に、ポン酢をかけることを覚えたような衝撃でした。

肌感ですが、これまでのレブルでは連続3時間でKETSUにダメージが蓄積され、都度のKETSU休憩が必要となってました。

レブルの魂は、駐停車時にアリ

何故レブル250が奇跡の名車と呼ばれているのか。それは175kgの軽量なボディに690mmの足つきがそうさせる「またがっての取り回し」ができるという点。タンクとシートの間がしぼられたデザインも相まって、信号まちやコンビニの一次停車時に、だれが呼んだか「レブルウォーク」とまで名付けられた次世代の取り回し方法が誕生し、低身長女子や我々全日本短足同盟の皆々はこれまで苦手としていたバイクの取り回しから開放されたのです。なんなら派生型の「レブルバック」と呼ばれる「またがっての後方移動」ができる立体型の取り回しは、ツーリング先でのナイスビューと愛車の撮影というクライマックス時に最適解な構図を微調整の上で写真を撮ることができるという付加価値も生まれ、「レブルに乗ったら次がない」と言われるほどのオンリーワンな挙動、これこそがレブル250の真骨頂。新型レブル250ももちろんその魂は受け継がれており、ツーリング時の走行中だけではなく、停車時にも一体感を高めてくれます。

誰かによってレブルウォークと名付けられたこの取り回し、ちょっとした停車時や渋滞中にスタスタ歩いて進む姿は愛らしく、ライダーに対する近隣の皆様からの畏怖なる懸念を払拭するに至る。

小改良にこそ宿る HONDAのこだわり

実は今回のレブル250はあまり知られていませんが、ハンドルに大きな変更がありました。手前に引き上げられた上に、なんと太さも違いますので要注意。社外品のグリップヒーターで「レブルOK」と記載があるものでも、今回のモデルからはマッチしないので要注意。他のバイクでも多く使われているノーマルな太さのハンドルサイズに生まれ変わった模様です。
そしてアップライトになった姿勢はこれまでのレブルよりもかなりラクチン。我々2019年モデル組は、やや前傾のポジションを緩和して腰へのダメージを抑えるために社外ハンドルと取り替える事が多く、私もレブル購入から1年も待たずしてハンドルを交換してます。が!なんということでしょう。それよりもよい。楽だし曲がりやすい。まさにユーザーの声を聞いてくれた小改良と言えるのではないでしょうか。

ホーンがグレーにカラーリングされ、ウインカーボタンの位置も微調整された。そしてなんとパッシングボタンも追加され、ふいに目の前に小動物が道を塞いだ際に警告を促すことが出来るようになった。

そしてスイッチボックスも・・・アレ・・・私のとぜんぜん違う・・・ウインカーやホーンの位置がいつの間にか小改良されており、すごくいろいろ押しやすい! また、シート下に収納スペースがない事から悩みの種でもあった「ETC車載器」の設置場所も、オプションにはなりますが別売品でアクセサリーボックスが追加発売されています。アチラコチラで質感の向上があり、これなら多少の値上げもやむを得ないと納得します。

「フロントフェンダーのぽっち」といえばレブル乗りの皆さんならおわかり頂けるであろうあの塗装ムラがついに消失してました。2023年モデルまでは目視できていたのですが、今回はやはり大型アップデートだけあって質感が向上しております。

調子にのってどこまでも行ける 高速も頑張れば乗れる

あまりの快適性能の新型レブル250とEクラッチの挙動に、調子に乗って遠くまで来てしまったので、帰りは高速に乗ってみました。グレードアップしたサスペンションで高速道路のつなぎの段差ショックは改善したものの、やはり単気筒の250では快適とまでは言えない乗り心地は、自分の2019年モデルのレブルと大差なく感じました。でもよく考えると自分のレブルはパフォーマンスダンパーを入れたりタイヤもグレードアップしたり、なんならフルエキでマフラーも変えたりと、かなりカスタムしているレブル250。同じに感じるのはなんだか少し納得がいかない・・・むしろ新型の方がEクラッチでラクチンまである気がしてきました。続くハイウェイの先に、これまでかけてきたマイレブル250へのカスタム投資の総額と、今共に走る新型レブルの完成された乗り味を全身で比べてみると、理想のレブルがノンカスタムで手に入る時代なんだなと、嬉しい気持ちとどこか悔しい気持ちで帰路につきました。

高速道路走行フィーリングは以前のモデルと大きな差はなかった。カウルも車重もない車体だとさすがに快適とはいい難いですが、左車線を走っている分にはさほど問題はない。

新型レブル250を買うという事はレブルの歴史を買う事にほかならない

これまでのレブル250は、この新型レブル250を世に出すためのレブルであったと結論付けてもいいのではと思うほどに、6年乗った自分のレブルとは大きく進化した別のレブルとなっていました。
レブルから新型レブルに乗り換えるなら今、と断言してもいいですし、なんなら予備で1台買っておいて、倉庫に眠らせておきたい1台です。(倉庫ないですけど)
でも、この新型レブルが果たしてこれまでのレブルなしにたどりついたバイクかというとそうではないはず。2017年4月から8年かけて進化できたのも、平均で年間約1万台の販売台数を誇るレブルの人気、我々レブルオーナーの愛がそうさせた姿のはずです。
メーカーさん主催のミーティングイベントだけではなく、全国各地のレブルオーナーによって開催され続けている交流イベントも大盛況で、ライダーの弱点である「バイク趣味の知り合いがいない」という壁をレブル250はブチ壊してくれる存在です。
もしかしたらどこかのイベントに、開発のみなさんがバレないようにレブル乗りの意見を聞きに参加してくれていたのかも・・・そして毎回イベントで会うおじさまの正体は、実はHONDAさんの重役のスーさんなのかもしれないと浜ちゃんは思うわけです。

どんどん進化する奇跡の名車レブル250は、間違いなくバイク人口を増やし続けている神バイクです。購入を悩まれている皆さん、この新型レブル250を買うという事に後悔はないはず!しらんけど!

レブルを乗り始めてから6年半、YOUTUBEにてその軌跡を配信しております。もし興味があれば上記リンクからアクセスしてみてくれると嬉しいです。
また、この記事がすこーしでも人生の潤いになったのならば、是非やさしい気持ちでもう少し下段にあるいいねボタンを押して頂けるようにお待ちしております!

それでは子猫ちゃんたち!熱中症予防をしっかり対策した上でバイクライフ楽しんでいこうぜ!また来週!!

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コメント一覧
  1. 匿名 より:

    >醤油とポン酢

    コーヒー吹いたけど、うまい表現だなと思いました。(;^_^A

  2. 匿名 より:

    この人、公道をレース場と勘違いしてるのか?

    「1速のパワーを余すことなく使える」って、別にレースしてる訳じゃねえんだから1速のパワーを余らしても問題ないと思うが。仮に青信号の発進でモタついてもレースしてる訳じゃないんだから問題ないだろうに。

    そして「レブルウォーク」って何?
    別にレブルじゃなくても跨ったまま前後に動けるだろうに。
    そりゃ大型のバイクやシートの高いオフバイクなら、背の低い人だと跨ったまま動かせるのは難しいかもしれないが、250のバイクなら大抵跨ったまま動かせると思うが。

    • 匿名 より:

      「1速のパワーを余すことなく使える」って、別にレースしてる訳じゃねえんだから ⇒「半クラッチ」というフィーリングの動作が不要な分、1速のパワーを余すことなく   使えるという事がそうさせるのでしょうか?

      「レブルウォーク」って何? ⇒ 誰かによってレブルウォークと名付けられたこの取り回し

      こう書いてありますよ。

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