
現在レッドバロンで新車販売しているホンダの125cc「CBF125R」。今回試乗する機会があったので実走してみたが、その“乗り易さ”に感動を覚えたので感想をお伝えしていきたい。
目次
十二分なクオリティで23万8000円とハイコストパフォーマンスを実現!
レッドバロンが販売する新車の中でもひときわ異彩を放つ「CBF125R」。中国ホンダの一つでもある「新大洲本田摩托有限公司」が手掛けたグローバルモデルにあたり、レッドバロンが輸入販売を行っているのだ。
2019年モデルの同車は空冷4ストロークSOHC単気筒124.8ccエンジンを搭載し、8,000rpmで10.5PSを発揮。燃料タンク容量は13Lと十分だが、装備重量は130kgと軽量である。
大きな特徴としては、前後ホイールに18インチを採用している点。国内新車で前後18インチを採用している車両はなかなか見かけないが、いくつかメリットが存在し、主には「直進安定性の高さ」「扁平率が高くなることによる乗り心地の良さ」「オフロードでの走破性向上」などが挙げられる。
そして同車最大のメリットとも言えるのはその価格で、なんと新車でありながら23万8000円(税込)と信じられないコストパフォーマンスの高さを叶えているのだ。そういった情報だけ見ても「最強の通勤バイク」という言葉が脳裏に浮かぶが、実際の乗り味はどうなのだろうか。
想像以上にスポーティ! 軽い車体でヒラヒラ走れる街乗り最強の特性
まず跨ってみると足つきはかなり良好。シート高は760mmで両足ベタ付きである。車重も軽く、バイクに乗り始めというライダーでも一切不安は感じないだろう。
そしていざ走行を開始すると、これが意外とスポーティな走りなのだ。125ccながら過不足のないトルクを持ち、簡単に高回転まで回るエンジンが非常に楽しい。特にコーナリングへの進入時は感動したのだが、18インチと大径なことで遠心力を生みやすくなっており、バイクをリーンさせればさせるほど走りがスポーティになっていくのだ。これにはお世辞抜きで素直に「楽しい」と感じられた。
基本的にホイールが大径になればなるほどハンドリングは重くなるのだが、この「CBF125R」に関してはそのようなストレスは一切感じない。取り回しの際に「少しフロントが重めかな?」という感覚はあるのの気にするほどではなく、乗ってしまえば非常に扱いやすい。
そして車体の軽さからヒラヒラと曲がれる特性も持ち、なにかと狭くなりがちな都市部で大きなアドバンテージとなるだろう。
CBF125Rを勧めるとしたらどんな人?
まず圧倒的なコストパフォーマンスの高さから気軽に購入検討できるCBF125R。現行の125ccであればスクータータイプと同程度、もしくはそれ以上に安いことが大きなメリットだが、やはりマニュアルでこの値段ということが凄い。
結論、シンプルにマニュアルの通勤車が欲しい人に強くお勧めしたい。国産で125ccのマニュアル車は選択肢も少なく、さらにフルサイズとなると新車で20万円台で購入できる車両は皆無。下手をすれば2倍以上の初期費用がかかってしまう場合もあるだろう。
その点「CBF125R」ならば格安で乗り出すことが可能で、しかもその気になればスポーティな走りまで楽しめてしまう。バイクが持つ趣味性を犠牲にせず、フルサイズのマニュアル車を低価格で購入できるのだ。これならば毎日の通勤がより楽しくなること間違いない、ということで通勤車にお勧めなのである。
しかし数量には限りがあり、「キャンディシンティレイトレッド」「ロスホワイト」「パールプロキオンブラック」の3カラーラインナップのうち、すでに「パールプロキオンブラック」は完売。購入を検討しているライダーはお早めにレッドバロンへ問い合わせてみてほしい。
CBF125R 主要諸元
・価格:¥238,000(税込)
・全長×全幅×全高:2047mm×757mm×1067mm
・ホイールベース:1292mm
・シート高:760mm
・装備重量:130kg
・空冷4サイクル単気筒SOHC4バルブ124.8cc
・最高出力:7.72kW(10.5PS)/8,000rpm
・最大トルク:10.36N・m(1.0kgf-m)/6,500rpm
・燃料タンク容量13L
・ブレーキ:F=シングルディスク、R=ドラム
・タイヤ:F=80/100-18、R=90/90-18
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CB125Rと比較して欲しかった