
1950年代後半に登場した「メグロS3」。戦後の国産バイク産業 草創期を代表するバイクの一つであり、未だに愛好家が多くいる人気モデルだ。
今回はその「メグロS3」をベースにしたカスタム車両のご紹介に加え、メグロに魅せられ、この国益とも言えるバイクを『しっかり走れる状態で後世に残したい!』というオーナーの想いを取材しました!
目次
メグロS3とは?
1924年に東京都品川区で創業した目黒製作所が展開したバイクブランド「メグロ」。そのメグロが製造・販売した250ccクラスのオートバイ「ジュニア」シリーズの中でも人気を博したモデルがこのS3だ。
シリンダーが完全に直立し、プッシュロッドが特徴的なOHVエンジン。タイヤを大きく覆うフェンダー。そして赤く刻まれた「メグロ」のロゴ。
この「S3」のノスタルジー感溢れる旧車らしいデザインがマニアだけでなく、多くのバイク乗りの心を鷲掴みしている。(みんなの単気筒調べ笑)
2021年に「MEGURO K3」、2024年には「MEGURO S1」がカワサキから登場し人気を博しているが、この現行メグロの発売をきっかけに古いメグロの存在を知った、という方も少なくないのではないか。
英国車らしさを追加したメグロS3
今回ご紹介するメグロS3は鎌倉のバイクショップ「RE&Works(アールイー・アンド・ワークス)」店主、佐久間さんの愛車。
ビンテージTRIUMPH等の英国車に加え、ホンダ系の旧車の取り扱いが多いが、メーカーや車種関係なく、旧車のカスタム・整備をされている頼りになるお店だ。
私と「RE&Works」佐久間さんとのファーストコンタクトは今春に開催されたビンテージカブレースB.O.B.L.初戦(私は観戦)。既にお互いにInstagramをフォローしており、同い年という事もあり仲良くなり、朝活(私が企画している早朝のバイクミーティング)で再会!
その際 乗られていたバイクがこのメグロS3だった。この神々しい姿に一目惚れした私は即取材を申し込み、今回の記事化に至った笑
Instagram「RE&Works」
https://www.instagram.com/reworks39
購入のきっかけは?
『普段からTRIUMPH等の英国車を整備する機会が多く、英国車に機構が似ているメグロに興味を持ったのが購入のきっかけでした。そこから乗り出して、分解整備をしていくうちに…どんどんハマってしまい、今の形になりました。。。』
なるほど!英国車が入口だったのですね!
S3のどんなところに惹かれましたか?
『とにかく燃焼効率の良いエンジン。オーバーホールした際にメグロのエンジンやミッション部品の精度の高さと、効率の良い構造に感動しました!
敗戦国で物資や環境が整いにくい中にある戦後の日本で…これほどまでのオートバイを作り出せたことは本当にすごいと思います。更に、このバイクに乗っていると、今の時代にこの車両をメンテナンスして走らせ続けられることに誇りのようなものすら感じています。』
カスタムのポイントは?
『やはり最大のポイントはハンドシフト化しているところですね。それ以外にはトライアンフのフェンダー、ロイヤルエンフィールドのシート、イギリスの部品交換会で入手したマフラー、お店にあった古いハンドルを手曲げ加工等、それなりに良いものを使っています。』
本物志向ですね!!!
『そういうつもりではないのですが…お店にあった使わないパーツを活用した結果です笑
それ以外には、ノーマルよりも安定した制御が出来るよう、発電・充電系統はよりシンプルな電気系統に変更しています。
見た目も大切ですが、気持ち良く乗れてナンボですからね!』
特に旧車はトラブルが付き物とはいえ、、、少ないにこしたことはないですよね。
維持するにあたっての工夫は?
『特に特別な工夫はしていません。雨でも真夏でも気にせず乗っています!笑
ただ、走行中は常に五感でバイクの状態を感じとりながら乗っています。手や体全体に伝わってくる感触や、わずかな音の変化や異音や、排ガスや車体からでる匂いの変化を見逃さないようにしています。(これはバイク屋さんの癖かもしれないですが…)
とにかく、ちょっとでも違和感を感じたら原因探しをしています。』
苦労している点は?
『メグロに限った話では無いですが、やはり部品がなかなか手に入らないことですね。手に入らない場合やすぐに見つからない場合は自分で作っています。
私以外にも同じようにメグロの維持に四苦八苦している人はいるので、メグロオーナー同士で情報交換をしながら皆で現存しているメグロを大切に残していけたらいいと思っています。』
日本の"国益"メグロを元気な姿で後世に残したい!
バイクコレクター等の博物館でよく見かけるメグロ。コレクターの方を批判するつもりは毛頭ないが、個人的にはバイクは走ってナンボだと思っており、しっかり走る状態で後世に残したい。
特にメグロは…修理を受けてくれるバイク屋さんが本当に少なく困っているオーナーさんが多いという事実がある。更に、現行メグロをキッカケに旧車メグロの存在を知り、「乗りたい!」と思っても修理への不安から踏み切れない方も少なくない。
『ウチはメグロ専門店では無いですが、メグロの修理を積極的に受けています。修理で困っている人、乗りたいけど踏み切れない、という人の一助になれば、という想いが強いんです!』
日本バイク史における"国益"の1つと言えるメグロ。その国益を守るため、メグロの駆け込み寺として活動をしている「RE&Works」。
メグロの修理でお困りの方、旧車メグロの所有に興味を持たれている方、是非「RE&Works」にお問い合わせください!
みんなで国益を守りましょう!
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito
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国益って言葉の意味や使い方知ってんの?
Webike Plusに記事書いてるライターや編集者って、呆れるほどにレベルが低すぎる。
恥を知れ。
「メグロは素晴らしい」と言いながら、英国バイクの部品でカスタムしてるのなら、それほど素晴らしいとは思ってない、所詮は英国バイクのパクリと思ってますやん。
もし本当に素晴らしいと思ってるのならノーマルで乗るでしょう。もしくはカスタムするにしても英国パーツに頼らないオリジナルパーツを作ってするでしょうに。
他人のカスタムにめちゃくちゃなケチつける人おるやん。こっわ。
不特定多数が観るメディアに掲載されるのを容認しといて「人のバイクに文句言うな」と言うのなら、端から掲載を断って自分の信者だけに見せびらかせばいい。
北朝鮮や中国の様な共産主義とは違い、日本は様々な意見を自由に発言できる民主主義の国だ。