
ホンダの中国合弁企業・五羊ホンダから新型EVバイクが発売された。丸ヘッドライトにミニカウルを装備した「またがる」タイプのマシンで、これはホンダの市販EVバイク初の仕様。最高出力は15.8kW(21.4PS)とミドルクラスだが、ブーストスイッチを備えスポーツ性も楽しめるファンバイクであり、航続距離は120~170kmだという。中国での価格は2万9999元(約59万9700円)からだ。
カフェレーサースタイルのスポーツEVが新登場 電制フル装備で強烈な速度感を楽しめる!?
日本でも導入が進むEVバイクの市場に、ホンダは今年春「EVファンコンセプト」という名の、またがるタイプのスポーツEVを発表。こちらの続報は未だないが、先んじて中国・五羊ホンダから、新たにクラシックスタイルをまとう新型スポーツEVが登場した。市販されるホンダのEVバイクの中では、初めてのスクータータイプ以外のモデルとなった。
注目はカフェレーサー風にも見て取れる、丸型LEDヘッドライトのスタイル。それでいてフロントマスクを全て覆うスクリーンや、フルカウルドの外装など、一般的なカフェスタイルとは一線を画している。車体のサイズは1996mm、ホイールべースは1380mmとやや大柄で、サイズ感はガソリン車と遜色はなさそうだ。モーターの出力は15.8kW(21.4PS)と250cc程度ながら、EVの御多分にもれずトルクは非常に高いようで、時速50kmまでの到達時間は2.8秒とリッタースポーツ並み! さらに「ブーストスイッチ」が取り付けられているため、瞬間的な加速力を発揮できる。車体重量が143kg-156kgとかなり軽量なのもポイントで、これはアルミ鍛造の軽量フレームを採用していることから。中国には日本でいう定格出力の基準がないが、スペックからは普通二輪クラスになるとみられる。
本機は最高速度、航続距離を伸ばすためにバッテリーを2個搭載している仕様と、3個搭載の仕様を選択可能。2個の場合は航続距離120km、3個になると170kmを走行することが可能で、急速充電では家庭用1.8kWで1.5時間、車載充電スタンド3.4kWで1時間と、これも非常に短く実用的だ。
さらに電子制御も充実しており、クルーズコントロールや5段階のライディングモード変更が可能。7インチ大型TFTモニタはスマホ連携、ナビシステムはもちろん、車体に内蔵されたカメラによってバックモニターも映すことができる。まさにハイテクな次世代の乗り物といった雰囲気ながら、価格も2万9999元(約59万9700円)という破格で、中国市場には大きな影響を与えそうだ。
気になるのは日本導入についてだが、五羊ホンダは各種EVバイクを展開しているものの、日本導入モデルはなく、本機も日本には導入されないとみられる。日本には「EVファンコンセプト」を期待したいところだ。
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MOTORCOMPOといい、なんで電動車はカッコ悪くしなきゃならないんだ?
そんな法律でもあるのかな
カッコいい・ダサいの感じ方は人それぞれですよ
リアフェンダーやテールカウルを長くしたらタヒぬ病気かなにかか?