
BMWモトラッドは、3月にワールドプレミアされた新型アドベンチャーモデル「R12G/S」の国内導入と、予約受付開始を発表した。R12をベースに、80年代の「R80G/S」をモデルとしたクラシックアドベンチャーとして注目されるR12G/S。スタンダードに加え、オフロード走破性を高める「スポーツ」のバリエーションを選択でき、カラバリは3色。価格は249万3000円~269万2000円だ。
目次
BMW R 80 G/Sにインスパイアされたクラシックなエンデューロスタイル
新型BMW R 12 G/Sは、伝説的なBMW R 80 G/Sにインスパイアされたクラシックなエンデューロ・デザインを持ちながら、果敢なオフロード・ライディングに最適な人間工学を備えている。BMW Motorradとオフロード・スポーツの成功事例は会社の歴史を通じて一貫して展開しており、高トルクのボクサー・エンジンとカルダン・シャフトの組み合わせは、数多くのシーンにおいてそのパフォーマンスと耐久性を実証している。
BMW R 12 G/Sは、R 80 G/Sのスタイルを踏襲することで、ボクサー・エンジンを搭載したオフロード・エンデューロの精神を巧みに捉えつつ現代の技術で作られている。「G/S」という略語(「Gelände / Straße」、オフロード / オンロードの意味)は、この新しいバイクの特性を完璧に表現している。そして、「G/S」の名に相応しく、長いサスペンション・ストロークやクロス・スポーク・ホイール、そしてコンパクトなデザインのコックピット・フェアリングを備えている。
伝説的なBMW R 80 G/Sに触発されたクラシック・エンデューロ・デザイン
新型BMW R 12 G/Sは、優れた出力とトルクを誇るパワフルなボクサー・エンジンを搭載し、1923年にR 32が発売されて以来、BMW Motorradのボクサー・エンジンは、独特でオリジナルなデザイン、完全なトルク・カーブ、そしてユニークなサウンド・キャラクターの代名詞となっている。この伝統は、新型BMW R 12 G/Sにも受け継がれている。
新型R 12 G/Sに搭載される空/油冷のボクサー・エンジンは、ボア101×ストローク73mmで1170ccの排気量を持ち、最高出力80kW(109ps)/7000rpm、最大トルク115Nm/6500rpmを発生する。また、車体の左側にアップタイプのサイレンサーを備えたエキゾーストシステムは、クラシックなエンデューロのスタイルを再現している。
オフロードを本気で走るための「エンデューロ・パッケージ・プロ」も用意
新型BMW R 12 G/Sは、パフォーマンスとデザインの両方において、ライダーに新たな体験を提供する。R 12 ファミリーの一体型チューブ・ブリッジ・スチール・スペース・フレームは、新型BMW R 12 G/S でも活かされ、リア・フレームもチューブ・スチール製で、メイン・フレームにボルトで取り付けられている。新型BMW R 12 G/Sでは、最適なオフロード性能のために標準で21インチのフロント・ホイール、エンデューロ・パッケージ・プロでは18インチのリア・ホイールを選択可能である。(標準仕様のリアには17インチのホイールが装備)。 頑丈で安定したメイン・フレームと、長いストロークは野心的なオフロード・ライディングに不可欠である。また、新型R 12 G/Sのフロント・ホイールを支える45mm径の倒立フォークは、調整機構と210mmのストロークを持っている。
BMWらしいオフロードバイクとしての原点回帰とも言えるこの R 12 G/Sは、多くのユーザーが待ち望む1台と言える。価格は R 12 G/Sが245万1000円〜267万4000円、 R 12 G/S GSスポーツが254万5000円〜269万2000円となっている。人気となるのは必至なので、欲しい方はすぐに専用ウェブサイトにアクセスを。
R 12 G/S主要諸元(2025)
・全長×全幅×全高:2250×860×1256mm
・ホイールベース:1580mm
・シート高:860mm
・車両重量:229kg
・エンジン:空油冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒1169cc
・最高出力:80kW(109PS)/7000rpm
・最大トルク:115N・m(11.7kgm)/6500rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:15.5L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/90-21、R=150/70-17
・価格:245万1000円〜267万4000円(税込価格)
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