ハーレーダビッドソンは、プレミアム復刻シリーズ「アイコン コレクション」の第5弾モデルとして、「ファットボーイ グレイゴースト(FAT BOY GRAY GHOST)」を発表した。1990年に登場した初代ファットボーイへのオマージュとしてデザインされ、世界限定1990台、日本では234台のみの販売となる。価格は362万7,800円。5月10日に開催された「ブルースカイヘブン」会場で日本初公開され、全国の正規ディーラーで販売が開始された。

PVD加工で鏡面仕上げ、117エンジンと電子制御装備で現代仕様に進化

ファットボーイ グレイゴーストは、初代モデルの象徴的なスタイリングを踏襲しながら、先進技術を惜しみなく投入した仕様となっている。外装は薄膜コーティングのPVD(物理蒸着)で仕上げられた「リフレクション」カラーが採用され、クロームのような美しさと高い耐食性を両立。PVDがフェンダーや燃料タンクのような大面積パーツに使われたのは、ハーレー史上初となる。

エンジンは、1,923ccのMilwaukee-Eight 117を搭載し、最高出力101PS/最大トルク165Nmを発揮。個別触媒付きの2-into-2エキゾーストにより、低音域を強調したサウンドも楽しめる仕様だ。さらに、再調整されたサスペンションやライディングモード(ロード/レイン/スポーツ)選択機能など、快適性と電子制御の両面でアップグレードが施されている。

ファットボーイ グレイゴースト。初代をオマージュした鏡面仕上げのパーツで仕上げられる。

仕様は2025年モデル・ファットボーイに準じるが、ディテールに特別な装備を備えている。

細部まで“あの頃”を再現。シリアルナンバー入りの特別仕様で希少価値も抜群

スタイリングは、オリジナルファットボーイをモチーフに、丸型エアクリーナー、黄色アクセント入りロアロッカーカバー、タンクコンソールインサートなどを装備。さらに、ブラックレザーのタンクストラップやレース入りレザーシート、立体的なフューエルタンクメダリオンがノスタルジーを演出する。

ホイールはLakester製キャストアルミホイールを採用し、シリアルナンバー入りのタンクコンソールやリアフェンダーには、アイコン コレクションのメダリオンも配されている。まさに“走れるアニバーサリーコレクターズモデル”と呼べる一台だ。

初代ファットボーイが誕生してから35年。ターミネーター2で世界的に名を広めたその名車は、2025年の技術と美学をまとって、新たな伝説を刻み始めた。予約・在庫状況は全国のハーレーダビッドソン正規ディーラーまで。気になる方は早めのチェックをおすすめしたい。

フルメッキのタンク。これほど大面積にメッキパーツが使われる例はハーレー史上初。

フェンダーもメッキ仕上げで、専用エンブレムを備える。

1923ccのミルウォーキーエイト117を採用。イエローのロッカーカバーがアクセントだ。

エキゾーストは2本出しで個別触媒を備え、低音域に迫力があるサウンドを発揮する。

ホイールはレイクスター製キャストアルミホイールを前後に採用する。

FAT BOY(2025)主要諸元

・全長×全幅:2365×965mm
・ホイールベース:1650mm
・シート高:675mm
・車両重量:315kg
・エンジン:4ストローク空冷Vツイン OHV "Milwaukee-Eight117カスタム" 1923cc
・最高出力:103HP/5020rpm
・最大トルク:168Nm/3000rpm
・変速機:6段リターン
・燃料タンク容量:18.9L
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=160/60R18、R=240/40R18
・価格:327万5000円~

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