【速報】これがBMW次世代「RR」だ！ スーパースポーツコンセプト「Concept RR」が世界初公開
M 1000 RR
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5月23日、コモ湖畔で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」において、BMW Motorradはスーパーバイク・セグメントの最新作となる「BMW Motorrad Concept RR」を発表した。これは、次世代BMW RRモデルに向けた、テクノロジーとデザインにおける究極のパフォーマンスを体現するモデルであると発表されている。
最高レベルのエンジニアリングを投入し、最高のパフォーマンスを実現
BMW Motorradの責任者であるマルクス・フラッシュは「BMW Motorrad Concept RR」について次のように述べている。
『BMW MotorradがRRモデルの未来をこれほど早期に垣間見せたのは初めてです。「BMW Motorrad Concept RR」は、技術面でもデザイン面でも、開発チームの真の傑作です。昨年、BMW Motorradファクトリーライダーのトプラク・ラズガットリオグルがFIMスーパーバイク世界選手権で圧倒的な勝利を収めたBMW Motorradファクトリースーパーバイク、「M 1000 RR」に着想を得て開発された「Concept RR」は、ストリートとサーキットの両方で、まさに最上級の輝きを放ちます。レースからロードへの移行が、これほど明確に示されたことはありません。このモデルは、このセグメントにおいて最高レベルのエンジニアリングと最高のパフォーマンスを提供するというBMW Motorradのリーダーシップを体現しています』。
「Concept RR」はヘッドライトは装備されているが、スリックタイヤを履いていることからレーシングマシンの試作車と考えられる。
カーボン製の外装を纏い、アクラポビッチ製のエキゾーストシステムやブレンボ製のブレーキシステムなどを装備している。
BMWファクトリースーパーバイクをベースにした、最高のパフォーマンス
BMW MotorradはFIMスーパーバイク世界選手権をはじめ、数々の国内・国際選手権で活躍している。BMW Motorradチームは日々、卓越したエンジニアリングと最高のパフォーマンスの追求を行なっており、それはスーパーバイクの細部に至るまで反映されている。そして、そのレースから得られた貴重な知見は量産モデルにも活かされている。
「BMW Motorrad Concept RR」のパワーユニットには、FIMスーパーバイク世界選手権で世界チャンピオンに輝いたマシンに搭載されたものをベースにした水冷直列4気筒エンジンを搭載。このエンジンは230hp（169kW）以上の出力を誇り、純粋なアドレナリンを体現する駆動力を提供し、スーパーバイクセグメントにおけるリーダーシップをさらに強めている。これに付随して、エンジン管理、トラクション制御など、WSBKマシンである「M 1000 RR」から受け継ぐ電子制御および調整システムが採用されている。
搭載されるエンジンはWSBKマシンをベースに開発されており、230hp（169kW）以上の出力を発生。スプロケットカバーが無かったり、GBRacing製のカバーが装着されるなど、レーサーであることを認識させる。また、リアサスペンションのリザーバータンクにはÖhlinsのロゴが確認できる。
メーターにはフルカラーのTFT液晶スクリーンを採用。ライディングをサポートする各種電子装備が備えられている。
軽量化とエアロダイナミクスにおける新たなベンチマーク
革新的な製造技術とカーボンやアルミニウムといったハイテク素材の採用により、「BMW Motorrad Concept RR」は軽量化における新たなベンチマークを確立している。フレームから最小のコンポーネントに至るまで、あらゆるディテールが軽量化と性能のために最適化されている。デザインはシャープかつ目的が明確で、表現力豊かなデザインを体現しています。テールにはエンボス加工されたRRロゴ、アルミ製テールの下側には照明付きのRRロゴがあしらわれている。
フューエルタンクはアルミ製で、「Concept RR」には未塗装の状態で搭載されている。ハンドルのスイッチ類はレース仕様だ。
スイングアームの表面はカーボンだが、詳細が発表されていないためスイングアームの素材は不明だ。ホイールはPVM製で、現行のWSBKマシンも採用している5Yタイプだ
「 Concept RR」の開発においてエンジニアたちは、エアロダイナミクス、特に「超高速走行時の安定性」、「最高のコーナリング速度」、「最適な最高速度のための最小限の空気抵抗」という難しい目標に重点を置いたという。「Concept RR」はこれらの相反する目標を、かつてないほどコンパクトなパッケージ、外部接続部品の削減、そしてベンチレーション付きフロントから同じくベンチレーション付きで空力的に最適化されたリアに至るまで、バイク全体にわたる空気の流れの精度向上によって実現している。
さらに、このコンセプトバイクには、一体型ウィングレットと高性能ブレーキを備えた空気力学的に最適化されたフェアリングが装備されており、公道での野心的なスーパースポーツからプロのレースまで、妥協を許さず完璧に仕上げられている。
大型のウイングレットもカーボン製。ヘッドライトの下の部分はウインカーではなく、ゴールドでペイントされた別部品のようだ。
各部の作りを見る限りこの「Concept RR」は次世代型WSBレーサーの開発車両と思われ、新型「S 1000 RR」のコンセプトモデルと言える。登場時期は不明だが、「S 1000 RR」や「M 1000 RR」の購入を検討しているのであれば、新型の開発がここまで進んでいるということを認識しておきたい。
BMWが次世代スーパースポーツのコンセプトとなる、「Concept RR」を発表 (7枚)
フロントがボリューム増してるのにテールカウルが小さいからバランスが悪い。