ヤマハ発動機は欧州にて、2025年新型「TRICITY 125(トリシティ125)」を発表した。最新排ガス規制にエンジンを適合させつつ、フロントマスクやメーターを変更し、スポーツモデルのようなスタイリッシュなイメージに変貌。現地での価格は4,801ポンド(約92万7000円)だ。

プロジェクターレンズ&積層型ライトでイメージ一新

2014年デビューのトリシティ125は、現在300cc、155ccの3種で展開するシリーズの末弟モデル。フロント2輪のLMW(リーニング・マルチ・ホイール)によって、高い安定性を持ちつつバイク同様のバンクが可能なシリーズで、原付二種クラスの軽量で扱いやすいスタイルが人気。登場から10年が経過する中、LEDヘッドライトの採用やシート高の低減、アイドリングストップの搭載など、扱いやすくなる改良を受け続けている。

トリシティ125が2025年モデルでマイナーチェンジを果たした。

ヘッドライトのデザインが大きく変わり、YZFシリーズのようなプロジェクターレンズを搭載。

テールライトも薄型となり、従来からイメージを大きく変えている。

従来のトリシティ125(国内仕様)灯火のLED化は早い段階で達成、大型レンズを備えている。

今回、そんなトリシティ125の2025年新型モデルが欧州で発表された。エンジンは最新の排出ガス規制EURO5+に適合しつつ、9.0kW(12PS/8000rpmを発揮する125ccブルーコアエンジンの諸元はほぼ従来通り。アイドリングストップやスクーター同様の大容量ラゲッジスペースもそのまま踏襲されている。大きく変貌したのはその外見で、灯火類のデザインが完全に一新。ヘッドライトはセンターにレイアウトされたプロジェクターレンズ、積層型ライトと水平ポジションランプを備える形となった。このスタイルは新型「YZF-R25/3」などのスポーツシリーズに似たレイアウトながら、ヤマハの「Y」をイメージしたものであり、アグレッシブな印象を強めた。装備面では、新たに4.5インチフルカラーTFT液晶モニタを搭載。ヤマハ「MyRide」アプリとの連携により、スマートフォンの情報を表示できるほか、矢印で行先を案内するターンバイターンタイプのナビゲーションも利用できるようになっている。

新たに4.5インチフルカラーTFT液晶モニタを採用し、コクピットもモダナイズ。

スマホ連携により、ナビ機能も表示できるように進化を遂げている。

エンジンは排ガス規制に適合したが、諸元はほぼ従来通りだ。

従来からのスマートキー、アイドリングストップといった機能は続投。

LMWの安定性ある走りは従来通り。国内仕様の情報にも期待だ。

カラーバリエーションは「ゼングリーン」「ミルキーホワイト」「マットグレー」の3色。欧州(イギリス)での価格は4,801ポンド(約92万7000円)だ。本機は国内でもラインナップされているため、遠からず国内仕様のアップデートも発表されるだろう。続報に期待だ。

カラーは3色。こちらはゼングリーン。

ミルキーホワイト

マットグレー

TRICITY 125(2025:海外)主要諸元

・全長×全幅×全高:1995mm×750mm×1215mm
・ホイールベース:1410mm
・シート高:785mm
・車重:169kg
・エンジン:水冷4ストロークSOHC4バルブ 124cc
・最高出力:9.0kW(12PS)/8000r/min
・最大トルク:11.2N・m/6000r/min
・燃料タンク容量:7.2L
・変速機:Vベルト式無段変速/オートマチック
・ブレーキ:F=シングルディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=90/80-14M/C 43P / R=130/70-13M/C 57P
・価格:4,801ポンド(約92万7000円)

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コメント一覧
  1. より:

    なんか顔がくどいねぇ

  2. 魂の囁き より:

    鼻が光るのか!!トナカイみたいでウケるな。高速走行するトナカイか...みんな赤い服来て乗ってくれないかな(笑)

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