
2002年に登場し、惜しまれつつ2013年に生産終了となったKawasaki 250TR。ストリートバイクブームの中で登場し、クラシカルかつシンプルなスタイリングで多くのライダーの心をつかんだ名車だ。
今回はその250TRを美しいローライダーに仕上げたカスタム車両をご紹介します!
目次
カワサキ250TRとは?
どこか懐かしさを感じさせる250TRのフォルム。それは同名の旧車トレールバイク「250TR(1970年発売のTRシリーズ)」をルーツにしているからであろう。
車体構成は空冷4ストロークSOHC単気筒エンジン。過度な装飾や電子装備に頼らない潔いシンプルさが特徴だ。
車重は約136kgと軽量で、シート高も低め。街乗りからゆったりとしたツーリングまでカバーする性能を持ち、ビギナーに優しい設計だ。一方で、カスタムベースとしても非常に人気が高く、カフェレーサーやチョッパー、ボバースタイルへのカスタムをされている方が多い印象を受ける。
拘りのワンオフパーツで仕上げた250TRカスタム!
そんな250TRのフレームをチョップし、各パーツはほぼ全てワンオフ…美しいカスタムに仕上げたのが今回ご紹介するアキさんの愛車だ。
一見…見た目は強面ながら笑、はにかんだ時の表情が可愛いアキさん!真面目な性格故に自らが作り上げた部品一つ一つの精度が高い!!
本記事では、その250TR購入のきっかけ、カスタムのポイントについてインタビュー形式でご紹介しております。
是非、最後までお読みください!
Instagram「アキさん」
https://www.instagram.com/aki.chin.chin
購入のきっかけは?
『この250TRは約6年前に購入しました。それまでは車が趣味の中心で、バイクはカブやJAZZに乗っていました。当時、大きめのバイクに乗りたくなり…維持費が少ないバイクを探していたところ、最終的にこの250TRに至りました。』
私のようなストバイ世代(2000年代に人気を博した雑誌「ストリートバイカーズ」を愛読していた世代)にとっては、その全盛期に発売された250TRをベース車両にしたのはナイスチョイスかと思います!
カスタムのポイントは?
『なんといってもツイストフレームです笑
フルカスタムするなら、誰もやって無さそうなカスタムを施したく、フレームをねじってみました。』
フレームだけでなく、ヘッドライトステーやブレーキペダル等…至る所がネジネジになっていますね!!
『そうそう、とにかくツイストしまくりました笑
それ以外のポイントは見たままで…ワンオフパーツ中心に原型がわからないくらいカスタムしています。機材は知人にお借りしましたが、切断や溶接含めて、出来るだけ自身で作り上げました。試行錯誤しながらの作業で…時に失敗もしましたが笑、最終的にはイメージ通りの車両に仕上がり、大満足です!』
私もツイストのヘッドライトステー取り付け現場に同席しましたが…取り付け位置を決めるだけでも1時間は費やしていましたよね!
「まぁ、こんなもんか」では済まさない、拘り抜いた姿勢の賜物ですね!
維持するにあたって苦労している点は?
『んー、特にはないかな?ベース車は国産カワサキですしね。気にしている点はケーブル類やチェーンです。やはりカッコ良さと乗りやすさは別なので笑、普通のバイクと同じ視点で維持しています。バイクは走ってなんぼ。気持ち良く乗りたいですからね!』
国産単気筒のチョッパーカスタム車両…トラブルでよく止まっているイメージがありますが笑、アキさんのTRは見た目だけでなく、調子良さそうですね!
バックボーンにはローライダーの文化が!
昔からローライダーの文化が好きで、カスタムもそこをバックボーンにしているというアキさん。
正に、今回の250TRカスタムは…低く、長く、美しいローライダーに仕上がっています。
さて、この後の展開は?細部に拘る職人、アキさんがここから更にどう進化させるのか、楽しみにしています!
Instagram「みんなの単気筒」
https://www.instagram.com/minnano_tankito
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