
アメリカ・ビューエルモーターサイクルズは、2025年秋に新型「Super Touring(スーパーツーリング)」の生産を開始すると発表した。1190ccのロータックス製水冷Vツインエンジンを搭載、185PSを発揮し、同社は「世界最速のツアラー」を標榜している。価格は2万3995ドル(約345万円)だ。
特徴的なフューエルインフレームも継続! エンジンはロータックス製を搭載
ハーレーダビッドソン製のエンジンをスーパースポーツのボディに搭載することで知られたアメリカのBuell(ビューエル)は、独特の設計から日本でもファンの多かったメーカーだ。ところが2008年のリーマンショックの影響により、ハーレーダビッドソンはビューエルの生産を中止。日本への正規導入も停止していた。これが2021年にブランドが復活、「今後10種類の新モデルを発売する」と発表し、ファンを沸かせた。
今回登場した新型モデル・スーパーツーリングは、2023年に発売されたハンマーヘッド1190という名のスーパースポーツをベースに、スポーツツアラーとしての装備を整えたモデル。エンジンは排気量1190ccのロータックス製ヘリコン、72度の水冷Vツインを採用しており、最高出力は185PSを発揮。これを支えるフレームはビューエルおなじみのフューエルインフレームで、極太のアルミツインスパーフレームが露出する。外装には空力特性を踏まえたカーボン製の大型シュラウド、スクリーンを備えており、ヘッドライトはデュアルレイアウトの丸型LEDとなった。足回りには17インチホイールにブレンボ製キャリパーを備え、サスペンションはフォックス製だという。
性能はいかにもレーシーながら、ツアラーとして大型のパニアケースやタンデムライディング用のシートをオプションで用意。しかしワインディングやサーキットに即座に対応するため、ケースの脱着は10分以内で完了できる手軽さだ。カラーバリエーションはイエロー、ブル―、グレーの3色が揃う。
まさに”世界最速のツアラー”にふさわしいスーパーツーリング、価格は2万3995ドル(約345万円)となっており、今年秋から生産を開始する。残念ながら日本での正規販売予定は現状ないが、今後もビューエルは精力的に新モデルを投入していくとみられ、ファンは要注目だ。
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