初公開以来、話題沸騰しているホンダCBの新旗艦、CB1000Fコンセプト。ウワサによると国内向けの年間販売計画台数は5000台という。需要が供給を上回り、正式発表前ながら早くも「入手困難は確実?」と囁かれている。欲しい人は「2025年10月」と予想される正式発表に合わせて、早々に予約したい!

全国173店舗のホンダドリーム各店に約28台ずつしか入荷されない!?

春のモーターサイクルショーで初公開され、熱視線を浴びているホンダのCB1000Fコンセプト。水冷直列4気筒のCB1000ホーネットをベースに、CB750F/900Fのイメージのフォルムを与えた、新時代のCBフラッグシップだ。現時点ではコンセプト車の触れ込みだが、市販化は確実と見られている。

CB1000Fコンセプト(ホンダ)は、往年のCB-Fを思わせる外装と水平基調フォルムで王道スタイルを体現。ベースのCB1000ホーネットは、従来の旗艦CB1300SFより50kg以上軽く、最高出力152PSと実にスポーティ。ただし出力特性はよりストリート向けの専用設定となるようだ。

上掲のスペンサーカラーのほか、青が登場すると予想(写真は当編集部作製のCG)。1979年の初代CB750FZ風のデザイン、または単色のブルーになるかも?

さらに単色のブラッククも設定されると予想(写真は当編集部作製のCG)。シックでネオレトロらしい定番カラーだ。

 

関係者筋によると、CB1000Fの販売計画台数(国内・年間)は5000台。販売計画台数は、その名の通りホンダが人気や需要を見込んで生産する計画台数を表す。近頃で販売計画台数が多い機種としてはベストセラーである2025年型レブル250/S/Eクラッチの1万台が挙げられる。

ビッグバイクにおいて年間5000台という数字は非常に多いものの、早くも“CB1000Fは入手困難になるのでは?”との噂が飛び交っている。

現時点の反響から人気が集中するのは確実で「5000台でも足りない」というのが根拠の大部分。さらに「新車の割り当て方法の変更」と「生産体制の効率化」が根拠でもある。

従来、ホンダはショップの実績や規模に応じて、各店への割り当て台数を増減させていたが、今後はおおむね平均化して各店に割り当てるという。基本的に251cc以上のホンダ国内モデルを取り扱えるのはホンダドリーム店のみ。2025年5月現在、全国に173店舗が展開されており、平均すれば一店舗あたりの割り当ては約28台だ。

某ショップによると、注目のCB1000Fだけに「この台数では買えない人が多くなりそう」と話す。

従来よりバイクの生産を効率化し、台数を絞っていく計画がある?

「生産体制の効率化」に関しては、従来より全体的に生産台数を絞っていく計画があるようだ。現在まではある程度、需要より余裕のある台数を生産していく体制だっが、より効率的に余剰台数がない体制にしていくという。

この情報と関係がありそうなのが、ホンダが5月20日に発表した経営方針だ。2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)における二輪販売台数は、世界シェア約4割となる2057万台で、37の国と地域で過去最高を達成した。また、二輪車の需要は、最大市場となるインドを含むグローバルサウスを中心にさらなる拡大が見込まれており、全体市場は現在の5000万台規模から、2030年前後には6000万台規模に成長する見通しという。

この需要拡大を確実に捉えるため、多様なニーズに合わせた魅力的な商品を展開すると同時に、供給体制の最適化を図り、世界的に効率的な生産体制の構築を行うとのこと。

このような経営方針によりグローバル展開が予想されるCB1000Fも生産台数が絞られるのでは、と見られるのだ。

「2025 ビジネスアップデート」と題したホンダの説明会資料より。今後はインドで電動バイク専用工場を稼働させるなど、より供給体制の効率化を図るという。

人気殺到、計画台数3400台のCB1300ファイナルはわずか4か月で受注終了

CBのフラッグシップとして30年以上にわたって君臨してきたCB1300シリーズは、ご存じのとおり生産終了を迎え、2025年2月28日からファイナルエディションが受注生産されている。しかし想定以上の受注が殺到し、6月30日をもって受注終了するとアナウンスされた。

CB1300ファイナルは、合計で年間3400台の販売が予定されていたものの、発売間もなく注文が集中し、当初の想定を上回る受注ペースに。こうした状況を受け、ホンダは販売店からの注文受付を2025年6月30日で終了すると発表。その理由は「ご注文される全てのお客様に対し、商品を確実にお届けするため」とのことで、注文したのに車両がデリバリーできない状況を防ぐことが狙いだ。

CB1300ファイナルの受注が終了し、いよいよ次期旗艦CBであるCB1000Fの発売が近づいてきたと見られる。また、CB1300ファイナルは販売計画台数が年間3400台ながら4か月で受注終了しているだけに、CB1000Fの「5000台」はやはり少ない印象だ。

CB1300ファイナルで一番人気がスーパーフォアのSP仕様。初代をオマージュしたカラー、ゴールドチェーンなどこだわりのディテールを持つ。価格は210万1000円。

CB1000Fは11月発売で140万円前後か? そしてライバル「Z」の動向は?

CB1000Fの市販モデルは、2025年10月に開催されるEICMA(ミラノショー)に合わせて正式発表と予想。発売は11月頃で、価格は140万円前後と予想される。早く乗りたい人は正式発表に合わせ、早々に予約したい。

気になるのは、ライバルであるカワサキZ900RSの動向だ。CB1000Fと同じく、名車をモチーフにしたネオクラシックとして大人気を博し、2017年末の発売から2024年まで大型クラスのベストセラーを記録し続けている。

2025年モデルでベース車のZ900が電子制御スロットル(スロットルバイワイヤ)とIMU(慣性センサー)、クルーズコントロールなどを採用。次期Z900RSも同様のモデルチェンジを行い、CB1000Fを迎撃するか?

Z900RSの価格は標準モデルが148万5000円、ブレンボ+オーリンズリヤサスのSEが170万5000円(点検代などが込みのカワサキケアモデル)。CB1000Fの方がSTDのZ900RSより10万円程度リーズナブルになるかもしれない。CB1000Fの正式発表が待たれる!

発売以来、大ヒット中のZ900RS。水冷直4ストリートファイターのZ900をベースに、名車Z1をイメージしたデザインを与えた。この成り立ちをCB1000Fも踏襲している。

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コメント一覧
  1. GPX250Rii より:

    もし、お店で買えなくても160万は準備できたので通信販売で買ってきます!

  2. 匿名 より:

    品薄商法かな?
    ライバル完全不在だったZ900RSと違ってそんなに売れるとは思えないけどね
    蓋を開けてみたらどこの店も余りまくって処分に困るんじゃないかな

  3. 匿名 より:

    同感
    フン、、、そんなに売れねーよ

  4. うさぎさん より:

    売れないと思っていても売れちゃうんだなぁこれがw
    各店舗で何台売るというのが決まっており、キャンペーンやったりもあるかもしれない。
    値段もそれ程高くないので結構売れちゃいますね。

  5. 匿名 より:

    いやそんなに売れんやろ
    このライト周りとメーターはダメダメやわ

    機能優先はあかん
    昔のCBの形のメーターで中身は最新
    ライトも見た目は昔ので中身はLED

    このスタイルのバイクは見た目めっちゃ大事

    それをわかってるカワサキだから
    RSは売れまくっている

    HONDAの事だから
    修正して出してくるやろうけどな
    けど88NSR出した時
    ライトちっさっ!って思ったけど
    めっちゃ売れたもんな
    若者がどう受け止めるかかな

  6. 龍照 より:

    増車される人ばかりではないですよね!
    どちらかと言うと乗り換え組が大半だろうから、そんなに売れるって事は現在乗ってるのが売りに出るって事だけど!
    これが出たからといって車検でも無いのに
    慌てて乗り換える人が居ますかね⁉️

  7. 匿名 より:

    メーター周りのデザインの悪さがなぁ
    多少売れると思うけど、売り切れる心配は無用だと思うが

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