日本のみならず、海外でも高い人気を誇るミドルスクーター・PCXシリーズに、中国で新たなバリエーションモデルが発表された。シティSUVをコンセプトとした、スクエアデザインの「NWG150」だ。

新大州ホンダに続き、五羊ホンダからもSUVモデルが登場!

今年1月、ホンダの合弁企業・新大州本田がPCXのコンポーネントをベースとした新モデル「NS150GX」を中国で発売した。これに続き、今回新たに同じくホンダとの合弁企業である五羊本田(ウーヤンホンダ)からも新型スクーターが登場。NS150GX同様、SUV的なコンセプトを持ちつつ、PCXとフレームやエンジンを共有する「NWG150」だ。

中国で発売されたPCXシリーズのバリエーション「NWG150」。

コンセプトは「シティADV」というもので、角ばった無機質デザインが特徴。

先日は「NS150GX」も新大州から発売されており、PCXファミリーでは4種目になる。

2025年のモデルチェンジにて、最新排ガス規制EURO5+へ適合し、外見やヘッドライトを大きくチェンジしたPCX。NWG150はこれをベースとしているため、車体サイズやシート高といったスケールはほぼPCXと共通。ただしエンジンは国内導入されていない、154ccの水冷単気筒esp+エンジンとなっており、出力は15.4PS/8500rpmを発揮する。装備も海外の新型PCXに準拠しているため、アイドリングストップやスマートキーといった従来からの装備に加え、フルカラーTFT液晶モニタやトラクションコントロールも標準装備。性能面ではほとんどPCXと同等だ。

特徴的なのはそのスタイリング。全体に外装のデザインはPCXと大きく変更されており、直線基調のヘビーデューティーな雰囲気をもつ。特にフロントマスクは、四角い2灯のポジションライトに加えて「ドラゴンビアードコンセプト」と呼ぶ縦置き2眼のLEDヘッドライトを装備。テールライトもオリジナリティのある直線型のアレイ型テールライトを備えている。開発コンセプトは「シティSUV」といい、日本でも人気のSUVスタイルは中国でも注目される流行となっているようだ。

装備面ではスイッチボックスのデザインも大きく異なっており、左スイッチにはダイヤル式の操作性が高いスイッチを追加しているほか。LEDで発光するのも国内ではなかなか見られない仕様となっている。

フレームはほぼPCX同様だが、独特のデザインの灯火類を装備。

エンジンは154ccのesp+で国内のPCXとは異なるが、アイドリングストップなど機能は同等だ。

シート高は764mm、ラゲッジスペースもPCX同様に充実している。

スイッチにダイヤル式を装備しているのは本機特有だ。利便性は高そう。

メーターはフルカラーTFT、こちらは国内仕様にはない装備。

PASMOのような近距離通信NFCカードで始動が可能。

カラーも5色と充実しており、便利なコミューターとして活躍するだろう。

中国での販売価格は1万6980元(約34万3000円)とかなり手頃なうえ、カラーバリエーションも充実の5色。日本導入予定は現状ないが、シティーコミューターのニーズの高い日本でも気になるライダーは多いはず。国内での今後のバリエーション充実にも注目していきたい。

ギャラリーへ (10枚)

この記事にいいねする


コメント一覧
  1. あま より:

    まあ中華向けだから別にいいいが、とてもカッコいいとは思えない。

コメントをもっと見る
コメントを残す