
トライアンフはミドルクラス「スクランブラー400X」の初めてのバリエーション、「SCRAMBLER 400 XC(スクランブラー400XC)」を発表した。現段階ではインド限定モデルとなるが、クラシカルなレーサーをイメージさせるファクトリーカスタム仕様に注目だ。
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諸元はそのまま、メーターバイザーとスポークホイールを装着
ベースとなっているスクランブラー400Xは、2023年から発売されている398cc水冷単気筒エンジンを搭載するモデル。オンロードスポーツの「スピード400」と共に、同社のラインナップの中では貴重な普通二輪免許で運転できるクラスが話題を呼んだ。40PS(29.4 kW)/8,000rpmという出力は排気量なりだが、倒立フォーク、ライドバイワイヤ、トラクションコントロールなど上位モデルに遜色のない装備も充実している。
今回発表されたのは、そんなスクランブラー400Xの初めてのバリエーションモデルとなる新仕様。諸元と基本装備は従来どおりながら、フロント19インチ、リア17インチのホイールはスポークタイプに変更、さらにアップフェンダーも標準装備され、よりオフロードマシンらしさとクラシックな雰囲気を高めた。またメーターバイザーも追加されており、レーサーのようなスポーティーな外見に変化。フライスクリーンとしても機能するこのパーツは、ロングツーリング時の実用性も引き上げてくれるだろう。
カラーバリエーションはレーシングイエロー、グラナイト、バニラホワイトの3色が揃う。いずれも従来にはないカラーでイメージを大きく変化させた。インドでの価格は29万4147ルピー(約50万8000円)で、スタンダードが26万7207ルピー(約46万1000円)に比較して5万円程度のアップとなっている。
現段階では本機は「インド市場限定」と発表されており、海外展開の予定はない。とはいえミドルクラスのスクランブラーは選択肢が多くない中、人気のスクランブラー400Xにバリエーションが増えるのは日本のファンにとっても気になるところ。明るい続報を待ちたい。
SCRAMBLER 400 XC(2025/海外)
レーシングイエロー
グラナイト
バニラホワイト
SCRAMBLER 400 XC(2025/海外)主要諸元
・全高:1169mm
・ホイールベース:1418mm
・シート高:835mm
・車重:190kg
・エンジン:水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ 398cc
・最高出力:40PS(29.4 kW)/8,000rpm
・最大トルク:37.5Nm/6,500rpm
・燃料タンク容量:13L
・変速機:6速
・ブレーキ:F=ディスク、R=ディスク
・タイヤ:F=100/90-19、R=140/80-17
・価格:29万4147ルピー(約50万8000円)
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