ヤマハ発動機は欧州にて、大型ツアラー「TRACER 7(トレーサー7)」の2025年モデルを発売した。兄弟機であるMT-07同様に、倒立フォークやライドバイワイヤを新採用。ヘッドライトのレイアウトも変更され、鋭角な印象に進化した。価格はスタンダードが8804ポンド(約171万円)、上位グレードのGTが1万104ポンド(約197万円)だ。

日本未導入の2気筒トレーサーがモデルチェンジ

日本では現在「トレーサー9GT/+」のみが導入されているヤマハのトレーサーシリーズだが、海外ではよりコンパクトで扱いやすい689ccCP2エンジンを搭載した弟分「トレーサー7」が2016年から販売されている。MT-07をベースとしつつ、大型のフェアリングやアップハンドルでロングツーリング向けの味付けとしたモデルだ。

今回発表された2025年モデルでは、先んじてモデルチェンジを果たしたMT-07と同様、最新排ガス規制EURO5+に適合するとともに、各種装備をアップデート。ライドバイワイヤを新採用し、あらにアシスト&スリッパークラッチ、倒立フォークなどを装備してモダナイズを果たしている。昨年のミラノショーではトレーサー9GTが、マトリクスLEDヘッドランプなどを搭載する最上級ツアラーとして進化し話題を呼んだが、トレーサー7では装備はMT-07に準拠しており、扱いやすさとリーズナブルさに主眼を置いた仕様となっている。

バリエーションはスタンダードに加え、ロングスクリーンとパニアケースを装備する「GT」の2種類で、カラーもそれぞれ2色が設定されている。価格はスタンダードが8804ポンド(約171万円)、上位グレードのGTが1万104ポンド(約197万円)だ。国内導入は現状されていないモデルながら、日本の道路事情にも合った最新ツアラーの今後に注目したい。

トレーサー7(GT)の2025年モデルが欧州で発売。価格は8804ポンド(約171万円)だ。

MT-07をベースに、ツアラーとしての機能を高めた。ロングスクリーンとパニアケースを備えるGTもラインナップされている。

CP2エンジンはMTと同様の689cc、54kW(73PS)/8750rpmを発揮。新型はA&Sクラッチを装備する。

メーターは5インチTFTを備え、電スロ装備によるライドモード切替にも対応。

スイッチボックスはシンプルなレイアウトで、ライドモードやクルコンを操作できる。

新装備のアジャスタブル倒立フォーク、2気筒らしいらしいスリムなフォルムで扱いやすさを重視した仕様だ。

TRACER 7 GT(2025/海外)

アイコンパフォーマンス

TRACER 7 GT(2025/海外)アイコンパフォーマンス

テックブラック

TRACER 7 GT(2025/海外)テックブラック

TRACER 7(2025/海外)

レッドライン

TRACER 7(2025/海外)レッドライン

ミッドナイトブラック

TRACER 7(2025/海外)ミッドナイトブラック

TRACER 7(2025/海外)主要諸元

・全長×全幅×全高:2135×875×1330-1390mm
・ホイールベース:1495mm
・シート高:830mm
・車重:203kg
・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 689cc
・最高出力:73PS(54kW)/8750rpm
・最大トルク:6.9kg-m(68Nm)/6500rpm
・燃料タンク容量:18L
・変速機:6段リターン
・ブレーキ:F=Wディスク R=ディスク
・タイヤ:F=120/70ZR17 R=180/55ZR17
・価格:8804ポンド(約171万円)~

ギャラリーへ (10枚)

この記事にいいねする


コメント一覧
  1. m より:

    どうせ日本では売らないんだろう。?

  2. 匿名 より:

    久々に好みのスタイルです、アップハンが楽そうで良い、でもGTが200万は厳しいです。

  3. 匿名 より:

    あーだったら買う
    こーだったら買う

    からの

    結局(日本発売になっても)コメしてるやつらは誰も買わない定期

    • あま より:

      確かに。東アジアでヤマハのPG-1という115ccのハンターカブ的なバイクが発売されたときに、日本のバイク乗りやバイクメディアは「日本でも売ってくれ」と言ってたが、まあ実際に日本で発売されたとしてもこの手のバイクを買おうとしてる人は結局スーパーカブ110だのCT110だのCT125だの買ってPG-1は買わないのは目に見えている。
      ヤマハもそれがわかってるから日本で発売しない。

コメントをもっと見る
コメントを残す